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佐藤 伸哉*; 向井 和行*; 冨浦 裕司*
JNC TJ7420 2001-003, 84 Pages, 2001/03
本業務は,核燃料サイクル開発機構が実施している「初期応力状態の評価手法に関する研究」の一環として,ボアホールテレビジョン装置による孔内壁面観察を実施したものである。観察作業は岐阜県土岐市の東濃鉱山用地内に位置する00SE-03孔を対象に実施し,展開画像を取得するとともに,割れ目データなどの整理・解析作業を行い,岩盤中に発達する割れ目の分布特性,方向性などについて検討した。この結果以下のことが分かった。1)割れ目の頻度 割れ目の頻度は全体の平均で1.31本/mであるが,区間単位でみると08本/mとなっており,局所的な変化が大きい傾向にある。開口割れ目は深度300m付近および360m付近に集中しており,深度300m360mでは,他の区間に比べて割れ目の頻度が高い。2)割れ目の方向性 1)全深度区間,全種類最も割れ目の卓越している方向はN48E69SEである。それ以外の卓越方向は以下の通りである。a.水平に近い方向 b.N-SNW-SE走向かつ高角度特に、上記aの方向では,開口割れ目が少なくヘアークラックが多い。2)割れ目の形状別の方向性P型の割れ目は上記1)と同様の方向に強く集中している。その他の形状 については、P型に比べてばらつきが大きい。3)深度方向の変化多少の例外はあるが,N48E69SE(上記1))に近い方向の割れ目が全深度で分布している。