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石島 暖大; 加藤 千明; 本岡 隆文; 山本 正弘; 加納 洋一*; 蝦名 哲成*
Materials Transactions, 54(6), p.1001 - 1005, 2013/06
被引用回数:7 パーセンタイル:39.39(Materials Science, Multidisciplinary)ジルコニウムは硝酸中において優れた耐食性を有するため核燃料再処理機器材料として使用されている。しかしながら、ジルコニウムは不働態破壊電位下において沸騰硝酸中でSCC感受性を示すことが報告されている。一方、ジルコニウムのSCC発生及び進展挙動は明らかになっていない。本研究では、ジルコニムのSCCにおける発生及び進展挙動を明らかにするため、沸騰硝酸中にて定荷重引張試験を実施した。その結果、不働態破壊電位より貴な電位で生成する酸化皮膜下に発生するき裂が成長して破断することが明らかとなった。これは、酸化皮膜の生成が沸騰硝酸中におけるジルコニウムのSCCを引き起こすことを示している。またこのことは、沸騰硝酸中におけるジルコニウムのSCCはTarnish Ruptureモデルで説明できることを示唆している。
浅田 隆; 加納 茂機; 舘 義昭; 河井 政隆*
JNC TN9410 2000-013, 89 Pages, 2000/09
リチウムは沸点が1317と多角、比重は小さく(600で0.47)、比熱が大きい(1cal/g/)ため、最良の冷却材の一つである。このリチウムの特性を最大限利用し、例えばリチウムを冷却材とした高速炉の開発ができれば、原子炉の熱効率を飛躍的に高めることができる等の効果が期待できる。ここでは、このリチウムについて、その主要な性質を述べるとともに、リチウムを扱う上で必要と考えられるリチウムの反応や燃焼、消化特性に関して試験を行った結果について照会する。試験はナトリウムとの比較でも行ったが、両者の主な違いは、リチウムの水との反応がナトリウムに比べておだやかで、爆発的でないこと、ナトリウムに比べ発火しにくいが、発火した場合はより高温になり、燃焼時間も長い等である。
小泉 益通; 鹿島 貞光; 加納 清道*; 五十嵐 敏広*; 今井 忠光*; 高信 修*; 成田 大祐*; 鈴木 隆平*
PNC TN841 78-16, 44 Pages, 1978/02
高速増殖炉原型炉「もんじゅ」を対象に冷却材事故時,及び過出力事故時における燃料ピンの安全性確認のため実験が計画された。ここでは,この実験に供される燃料ペレットの製造について記述する。(Pu 0.3,U 0.7)O2,60%濃縮ウラン密度85%T・Dのペレットを燃料ピンにして24本分製造した。60%濃縮ウランは手持ちが無かったので90%Euと天然ウランを混合して調整した。密度の調整はポリエチレン粉末を添加して行なった。予備試験の結果1.5w/oポリエチレン添加で所定の密度に調整し得たが,径が幾分か大きめであったのでセンタレス研磨を行なった。ところが,研磨面にポリエチレンが原因したクラックが無数認められ好ましくない結果となったので,焼結あがりで仕様を満たす方法を取った。結果として取扱いロット数が増えたが,本プロジェクトを通し密度降下剤としてのポリエチレン使用について有益な知見を得たことは今後の研究に役立つと思われる。
石島 暖大; 本岡 隆文; 加藤 千明; 山本 正弘; 加納 洋一*; 蝦名 哲成*
no journal, ,
ジルコニウム(Zr)は沸騰硝酸中における耐食性に優れることから再処理機器用材料として用いられるが、高濃度沸騰硝酸中において応力腐食割れ(SCC)が発生することが知られている。しかしこれらは低ひずみ速度引張試験(SSRT)により得られたものが多く、実際の使用環境に近い定荷重条件におけるZrのSCC発生過程に関する研究は少ないのが現状である。そこで本研究では、沸騰硝酸中におけるZrのSCCの発生過程を明らかにすることを目的とし、腐食環境を腐食電位により制御した定荷重引張試験を5及び9mol/L沸騰硝酸中にて行った。その結果、皮膜破壊電位よりやや低い電位でZrはSCC感受性を示した。SEM観察より破断面は脆性破面を呈し、また断面観察より厚い酸化皮膜の下で微細なき裂が多数観察された。以上の結果よりZrが沸騰硝酸中において過不動態域近傍の腐食電位にあるとき、厚い酸化皮膜下と金属との界面で微細なき裂が発生しSCCが生じると考えられる。
石島 暖大; 本岡 隆文; 加藤 千明; 山本 正弘; 加納 洋一*; 蝦名 哲成*
no journal, ,
ジルコニウムは沸騰硝酸中における耐食性に優れることから再処理機器用材料として用いられるが、高濃度沸騰硝酸中において応力腐食割れ(SCC)が発生することが知られている。しかし、これらはSSRT試験により得られたものが多く、実際の使用環境に近い定荷重引張試験におけるZrのSCC挙動に関する研究は少ない。そこで本研究では、沸騰硝酸中におけるZrのSCC挙動を明らかにすることを目的とし、腐食環境を制御した定荷重引張試験を行った。その結果、ジルコニウムは過不動態領域でのみSCCを生じることが明らかになった。また、SCCの生じた試験片では酸化皮膜下に微細なき裂が多数発生しており、その中で最も長いき裂が破断まで成長することを示唆する結果が得られた。この結果は、ジルコニウムの沸騰硝酸中におけるSCC機構は有色皮膜破壊モデルで説明できる。また、逆に再処理機器が不働態環境にある限り、SCCを生じないことがわかった。
小井土 由光*; 棚瀬 充史*; 加納 隆*; 小嶋 智*; 笹尾 英嗣; 鹿野 勘次*; 木澤 慶和*
no journal, ,
岐阜県においては、全県をカバーした地質図である「岐阜県地質鉱産図及び概説」が発刊されてから約45年が経過した。この間、地質学的にめざましい研究の進展がなされてきている。このため、最近の知見に基づいて、5万分の1スケールの岐阜県地質図の作成を行った。本地質図はWeb上での利用を想定している。本講演では、地質図作成の背景と意義、地質図の特徴について述べた。
棚瀬 充史*; 小井土 由光*; 大庭 哲哉*; 加納 隆*; 小嶋 智*; 笹尾 英嗣; 鹿野 勘次*; 木澤 慶和*
no journal, ,
岐阜県においては、全県をカバーした地質図である「岐阜県地質鉱産図及び概説」が発刊されてから約45年が経過した。この間、地質学的にめざましい研究の進展がなされてきている。このため、最近の知見に基づいて、5万分の1スケールの岐阜県地質図の作成を行った。本地質図はPCネットワーク利用環境下でのWeb-GISによる利用を想定して作成した。本講演では、システムの概要を紹介した。