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生澤 佳久; 森本 恭一; 加藤 正人; 齋藤 浩介; 宇埜 正美*
Nuclear Technology, 205(3), p.474 - 485, 2019/03
被引用回数:2 パーセンタイル:21.58(Nuclear Science & Technology)混合酸化物燃料の熱伝導率に及ぼすプルトニウム含有量と自己照射の影響を評価した。熱伝導率の測定試料は、UO燃料および数種類のMOX燃料である。MOX燃料は、数種類のプルトニウム含有量及び、20年間保管したものである。これらの試料の熱伝導率は、レーザーフラッシュ法により得られた熱拡散率測定値から決定した。プルトニウム含有量の増加に伴い熱伝導率は低下したが、この効果はわずかであった。保管されたMOX燃料の試料を用いて、自己照射の効果を調べた結果、自己照射による熱伝導率の低下は、プルトニウム含有量、同位体組成および保管期間に依存することが分かった。格子パラメータの変化から、20年間の保管による熱伝導率の低下を予測することが可能であり、また、自己照射による熱伝導率の低下は、熱処理により回復し、1200Kを超える温度でほぼ完全に回復した。これらの評価結果から、フォノン伝導モデルに基づく熱伝導率を定式化した。この式は、プルトニウム含有量と自己照射の影響を考慮し、MOX燃料の熱伝導率を予測することができる。
生澤 佳久; 前田 宏治; 加藤 正人; 宇埜 正美*
Nuclear Technology, 199(1), p.83 - 95, 2017/07
被引用回数:4 パーセンタイル:37.06(Nuclear Science & Technology)照射挙動解析コードの計算結果に基づき、高速実験炉常陽で照射されたB14照射試験燃料のPIE結果から得られた組織変化のO/M比依存性について評価した。解析の結果、定比組成の酸化物燃料の組織変化は、低O/M比の酸化物燃料と比べ燃料温度が低いにもかかわらず、組織変化が進展していた。これは、以下のように考えられる。第一に、定比組成の燃料は熱伝導が高いため、燃料温度が低下する。第二に高い酸素ポテシャルによりUOの蒸気圧が高くなり、ポア移動速度が速くなったものと考えられる。加えて、本解析結果は、中心空孔径は燃料温度だけでなく蒸気圧にも強く依存すること示した。
中山 真一; 渡部 芳夫*; 加藤 正美*
Proceedings of 13th International Conference on Environmental Remediation and Radioactive Waste Management (ICEM 2010) (CD-ROM), p.279 - 285, 2010/10
経済産業省原子力安全・保安院(NISA)は、日本の放射性廃棄物の処理・処分における最近の状況を踏まえ、規制の役割を見直すとともに、それに必要な規制支援研究ニーズを示した。これに対応して 技術的規制支援機関である原子力安全基盤機構(JNES)は、日本原子力研究開発機構(JAEA)及び産業技術総合研究所(AIST)との協力の下、「放射性廃棄物処理・処分にかかわる規制支援研究計画(平成22年度平成26年度)」という5年研究計画を平成21年に策定した。当該計画は低レベル廃棄物から高レベル廃棄物までの放射性廃棄物処理・処分を広くカバーするものである。本報告では、地層処分研究計画及び今後の研究活動について概説する。JNESは、設立された2003年に、またJAEAとAISTは、規制支援研究機関として、2005年に地層処分の安全研究に乗り出した。2007年10月、これら3機関は、共同研究,職員の相互派遣,情報の共有を目的として地層処分に関する協力研究協定を締結した。共同研究として、JAEA幌延地下研究所地区に対する広域地下水流動モデリングを進めている。
加藤 千明; 本岡 隆文; 沼田 正美; 遠藤 慎也; 山本 正弘
Structural Materials for Innovative Nuclear Systems (SMINS), p.439 - 447, 2008/07
第4世代原子炉のような、革新的原子力システムにおいて材料の劣化や腐食は主要なトピックスである。現在並びに次世代再処理システムにおける核燃料再処理施設の 腐食問題も重要である。このプロセスにおいては使用済み燃料の溶解やU, Puの分離のために硝酸を使用する。硝酸は高い腐食性を持ち、TRUやFPであるPuやNp等の酸化性イオンが存在すると腐食性が高まることが知られている。次世代再処理システムにおいては、これらTRUやFPが使用済み燃料により多く存在することになり、より腐食性が高まるものと考えられる。本研究では極低炭素鋼ステンレスであるSUS304ULCの腐食に関するNpイオンの腐食影響を検討した。その結果、沸騰硝酸中にNpイオンが存在するとSUS304ULC鋼の粒界腐食を促進することが明らかとなった。さらに。コバルト60線源を用いた線の影響についても検討した。その結果、Npイオンが存在することで生じる腐食加速は線によって腐食速度が低減することが明らかとなった。
山中 伸介*; 宇埜 正美*; 黒崎 健*; 逢坂 正彦; 佐藤 勇; 滑川 卓志; 加藤 正人; 木原 義之
JNC TY9400 2004-001, 111 Pages, 2004/04
MA含有燃料の物性に関する基礎研究として、大阪大学において計算機シミュレーションを、サイクル機構において物性測定をそれぞれ実施し、得られた結果をあわせて、MA含有MOX燃料の相状態や各種基礎物性を総合的に評価した。
川口 正美*; 木村 吉延*; 棚橋 徹*; 竹岡 淳*; 加藤 忠哉*; 鈴木 淳市; 舩橋 達
Langmuir, 11, p.563 - 567, 1995/00
被引用回数:36 パーセンタイル:82.5(Chemistry, Multidisciplinary)中性子小角散乱とレオロジー的な測定により高分子溶液中のシリカサスペンションの構造を観測した。メチルセルロースの吸着はシリカ粒子をクラスター状に凝集させるが、自己相似的な構造にはならなかった。また、剪断変形率は高分子の濃度、シリカの種類により大きく変化することが示された。
池田 佳隆; 本田 正男; 横倉 賢治; 恒岡 まさき; 関 正美; 前原 直; 沢畠 正之; 佐藤 稔; 加藤 次男*; 今井 剛; et al.
JAERI-M 88-182, 48 Pages, 1988/10
JT-60のLHRF実験においては、高周波放電をラッチャー内で起こさずに、安定に大電力をプラズマに入射することが要求される。このためには、ランチャー製作段階において放電防止対策を施すとともに、ランチャーに破損を与えないで徐々に入射電力を高める、エージング作業が重要である。本報告は、JT-60LHRFのランチャーにおける高周波放電の原因とその抑制方法について述べるとともに、入射電力11MW(ピーク値)までのエージング作業についても報告する。
今井 剛; 永島 孝; 木村 晴行; 上原 和也; 安納 勝人; 藤井 常幸; 本田 正男; 池田 佳隆; 加藤 次男*; 清野 公広; et al.
AIP Conference Proceedings 159, p.115 - 118, 1987/00
JT-60高周波加熱装置は、設計から約10年、建設開始から、約3年で、建設が、ほぼ完了し、昭和61年7月迄に、機能試験等を完了し、10月から、JT-60プラズマとの結合試験を開始した。
久木田 豊; 加藤 正美*; 守屋 公三明*; 黒木 道雄*; 生田目 健*; 斯波 正誼
JAERI-M 83-186, 171 Pages, 1983/10
本報告は、格納容器圧力抑制系信頼性実証試験において得られた試験結果のうち、昭和53~55年度に実施した水放出試験12ランにおける蒸気凝縮荷重の定量的評価を行ったものである。蒸気凝縮振動およびチャギング現象によってもたらされる圧力抑制プールバウンダリ荷重の大きさを、RMS値、パワスペクトル密度、応答スペクトルによって評価し、これらの量の上限値を与えるデータを選択することによって、実炉の荷重を保守的に評価するためのデータベースを作成した。また、熱水力条件と荷重の大きさとの関係、ならびにチャギングによる荷重に対するベント管相互の非同期の影響について調べた。
久木田 豊; 竹下 功; 生田目 健; 加藤 正美*; 守屋 公三明*; 斯波 正誼
JAERI-M 9665, 143 Pages, 1981/10
本報告は、現在原研において実施している格納容器圧力抑制系信頼性実証試験によって得られた試験結果のうち、最初の8ランの試験における蒸気凝縮時の圧力振動に関する試験結果について統計的解析、周波数解析を行ない、評価を加えたものである。チャギング、C/Oによる蒸気凝縮荷重について、多ベント系における圧力振動源の間に非同期が存在していること(多ベント効果)を明らかにした。また、ベント管内およびプール内での圧力振動の伝播特性、FSI効果、ベント管横向荷重についても検討を行い、蒸気凝縮による動荷重評価のための有益な知見を得た。さらに本解析を通して、今後の試験計画、解析において実施すべきことも明らかになった。
沼田 正美; 加藤 千明; 本岡 隆文; 遠藤 慎也; 喜多川 勇; 木崎 實; 山本 正弘; 木内 清
no journal, ,
核燃料再処理施設の機器のうち、燃料溶解槽等のジルコニウム製機器について、使用済み燃料溶解液における環境助長割れに関する検討を行い、コールド模擬液の妥当性を検証した。また、実機に近い環境を模擬するためにCoを用いた線照射を用いて放射線の影響を検討した。その結果、コールド模擬液の妥当性を確認し、放射線による環境助長割れの加速が生じないことを明らかにした。
笹本 広; 九石 正美; 石井 智子*; 佐藤 久夫*; 加藤 博康*
no journal, ,
高温条件下での鉄-ベントナイト相互作用を対象に、ベントナイトの変質に影響を及ぼすと考えられる要因(スメクタイト組成,溶液条件,鉄-ベントナイト比)をパラメータとした変質実験を行った。その結果、温度だけでなく、今回考慮したような要因も変質挙動に与える影響が大きいことが示唆された。
笹本 広; 九石 正美; 石井 智子*; 佐藤 久夫*; 加藤 博康*
no journal, ,
高温条件下での鉄-ベントナイト相互作用を対象に、ベントナイトの変質に影響を及ぼすと考えられる要因(スメクタイト組成,溶液条件,鉄-ベントナイト比)をパラメータとした変質実験を行った。結果として、温度だけでなく、今回考慮したような要因も変質挙動に与える影響が大きいことが示唆された。
笹本 広; 九石 正美; 石井 智子*; 加藤 博康*; 杉山 和稔*
no journal, ,
鉄共存下でのベントナイトの変質に関して、温度・鉄-ベントナイト(I/B)比を変えた室内実験及び文献調査に基づく天然における変質事例の整理を行った。その結果、概略的ではあるが温度・I/B比に着目した場合のスメクタイトに顕著な変質が生じる条件が明らかになった。また、鉄共存下でのベントナイトの変質評価を行う際、対象とする温度・時間に応じて、評価上考慮すべき重要な変質生成物を抽出,整理できた。
生澤 佳久; 小澤 隆之; 加藤 正人; 宇埜 正美*
no journal, ,
Am含有MOX燃料の蒸気圧モデルを検討し、高速炉酸化物燃料におけるAm含有率の変化による組織変化挙動への影響を評価した。Am含有による熱伝導度低下に伴う燃料温度の上昇と酸素ポテンシャルの増加によって蒸気圧が高くなる。これらの効果により、Am含有MOX燃料はMOX燃料よりもボイド移動が促進され組織変化が進みやすくなることが分かった。
生澤 佳久; 森本 恭一; 加藤 正人; 宇埜 正美*
no journal, ,
酸化物燃料の熱伝導率は、照射中の燃料温度分布に影響を及ぼすため、最も重要な物性の1つである。熱伝導率は、O/Mおよび燃焼度に強く依存することがよく知られており、UO燃料については多くの研究がなされている。一方、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の熱伝導率は、前述の要因に加えてプルトニウム含有量およびアルファダメージの影響を受けるため、UO燃料よりも複雑である。本研究では、保管燃料、照射済み燃料及び、プルトニウム含有率の異なるMOX燃料の熱伝導率を測定し、これらの測定結果から、MOX燃料のプルトニウム含有量、アルファダメージおよび燃焼効果を調べた。
廣岡 瞬; 加藤 正人; 宇埜 正美*; 有馬 立身*
no journal, ,
令和元年度原子力システム研究開発事業(「放射性廃棄物減容・有害度低減技術研究開発」)として採択された、マイナーアクチニド(MA)含有低除染燃料を用いた高速炉リサイクルの実証研究では、令和4年度までの活動の中で、(1)フィードストックを用いた原料粉調製、(2)遠隔燃料製造技術、(3)MA含有MOX燃料の基礎物性データベースと燃料設計、(4)分析技術開発とMAの核変換評価、(5)PIE技術開発、(6)TREATにおける照射済燃料の過渡照射試験の6項目について様々な成果を得た。今後は常陽におけるMA含有低除染燃料の照射試験に向けて、(1)、(2)の成果を基に試験用燃料の製造を実施し、(3)、(4)、(6)の成果を基に燃料設計を実施する。また、(5)で開発したPIE技術のホットラボへの導入を進める。