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西 義久*; 植田 伸幸*; 木下 泉*; 宮川 明; 加藤 満也*
Proceedings of 14th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-14) (CD-ROM), 10 Pages, 2006/07
CERESは、電中研で開発されたプラント動特性解析コードである。CERESは、1次元ネットワークコードとしての機能に加え、プレナムの多次元流動を解くことができる。1995年12月に実施された高速増殖原型炉「もんじゅ」のトリップ試験を用いて、CERESの検証を実施した。本研究はJAEAと電中研の共同研究として実施した。(1)1次,2次及び補助冷却系にわたる解析(R/V内プレナムはR-Z2次元でモデル化),(2)R/V内プレナムの熱流動挙動に着目した解析(R/V内プレナムは3次元でモデル化),(3)IHX内プレナムの熱流動挙動に着目した解析(IHX内プレナムは3次元でモデル化)。解析の結果、CERESの結果は試験結果との良い一致を示し、CERESの基本的能力を確認することができた。また、「もんじゅ」のプレナム内の特徴的な流動特性を明らかにすることができた。
西 義久*; 植田 伸幸*; 木下 泉*; 宮川 明; 加藤 満也*
JNC TY2400 2005-001, 66 Pages, 2005/06
高速増殖炉(FBR)において、原子炉容器(R/V)内冷却材の多次元熱流動は、プラント過渡時の温度変化に影響を与える。電力中央研究所は、FBRの機器や構造の健全性評価に影響するプラント過渡時温度変化を精度よく評価するために、従来から用いられている1次元システム動特性コードに多次元熱流動解析機能を付け加えたFBR用プラント動特性解析コードCERESを開発している。CERESコードが、プラント動特性解析コードとして実プラントの評価に使えることを示すために、平成7年12月に実施された高速増殖原型炉「もんじゅ」の40%出力からの原子炉トリップ試験を対象に、CERESコードの検証解析を実施した。また、本作業は核燃料サイクル開発機構所有のSuper-COPDの解析結果と比較しながら実施した。主な成果は以下である。R/V内プレナムを2次元でモデル化し、冷却系全体を対象に解析を行った結果、1次・2次冷却システム出入口温度および補助冷却システム出入口温度の測定値と良い一致が確認できた。R/V内流動に着目した3次元解析を行った結果、プレナム内鉛直方向温度分布の測定値とのよい一致が確認できた。また、過渡における温度変化挙動についても、試験結果と良く一致した。中間熱交換器(IHX)1次プレナムに関して3次元解析を行った結果、熱流動上の特徴を明らかにすることができた。これらにより、CERESコードのFBRプラント動特性解析コードとしての基本的な能力を確認することができた。
宮川 明; 加藤 満也*
JNC TN2400 99-002, 50 Pages, 1999/02
もんじゅでは、プラント熱流動挙動を精度良く評価するため、これまで総合機能試験や性能試験で得られたデータを使用して解析コードの整備を進めてきた。ここではトリップ後の、炉心を冷却する上で重要な空気冷却器について、Super-COPDコードで精度良い解析を行えるように、トリップ試験で測定したデータを用い、空気冷却器廻りに着目した入力データの整備を行ったのでその結果を報告する。まず、トリップ試験で得られた空気冷却器出口Na温度のデータを整理し、従来データでの解析結果との比較を行った。その結果、トリップ後のベーンが全開となっている数分間は、解析結果が試験結果を上回ることが分った。この差異の原因を検討するため、空気冷却器の入口Na温度や流量等の試験結果を直接境界条件として解析コードに入力し、試験結果と計算結果を比較した。その結果、空気冷却器の熱交換量は設計よりも余裕を持って製作されており、設計値ベースの従来データは実機に比べ熱交換量が少なく設定されていることが分かった。この結果を踏まえて、空気冷却器ブロワの性能を調節した結果、この領域では良く一致するようになった。しかし、ベーンが制御され中間開度となる領域では解析結果の温度が試験結果を下回るようになった。これは、中間開度では風量が実際よりも大きく、それが原因となって空気冷却器での熱交換量が大きく計算されているためと考えられる。この結果を踏まえ、空気風量を下げ、結果として熱交換量が大きく計算されているためと考えられる。この結果を踏まえ、空気風量を下げ、結果として熱交換量が小さくなるようベーンの圧損係数を高く調整した。以上の入力データの見直しを行った結果、調整前の結果と比べて空気冷却器廻りの温度挙動は良く改善されており、解析結果と試験結果は良く一致するようになった。今後、より多くのデータの蓄積を待って、解析精度のより一層の向上を図る予定である。
加藤 満也*; 高野 雅仁*; 森薗 孝次
no journal, ,
「もんじゅ」プラント動特性解析コードSuper-COPDについて、自動的にプラントヒートバランスの初期設定を行う機能を整備し、40%出力試運転結果に基づいて評価した50%出力以上のプラントヒートバランスを設定した。
森 健郎; 荒木 浩介*; 加藤 満也*; 高野 雅仁*
no journal, ,
「もんじゅ」プラント動特性解析コードSuper-COPDについて、改良解析モデルと実機特性データを主冷却系全体に組込み、出力40%時のプラントトリップ及びプラント制御系制御特性の試験結果から、解析の妥当性を検証した。
宮川 高行; 北野 彰洋; 村中 誠; 加藤 満也*; 大川内 靖
no journal, ,
高速増殖原型炉「もんじゅ」性能試験において、制御棒引抜により炉心に正の反応度を印加した後、操作を行わずに原子炉が安定な状態に静定する自己安定性を有していることを確認した。
宮川 高行; 北野 彰洋; 村中 誠; 加藤 満也*; 大川内 靖
no journal, ,
高速増殖原型炉もんじゅ性能試験において、制御棒引抜により炉心に正の反応度を印加した後、操作を行わずに原子炉が安定な状態に静定する自己安定性を有していることを確認した。
山田 文昭; 橋本 昭彦*; 加藤 満也*; 有川 晃弘*
no journal, ,
「もんじゅ」安全評価では、発生頻度は無視し得る程極めて低いが、設計基準事故の1次冷却材漏えいの安全余裕を確認するために敢えて大口径破損評価が行われた。その後の試験データ等の蓄積を踏まえて最新評価した結果、従来評価の重大な炉心損傷に至らないことを再確認した。