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鈴木 英哉; 津幡 靖宏; 黒澤 達也; 柴田 光敦; 川崎 倫弘; 卜部 峻一*; 松村 達郎
Analytical Sciences, 32(4), p.477 - 479, 2016/04
被引用回数:24 パーセンタイル:68.88(Chemistry, Analytical)Am(III)とEu(III)の相互分離のための新規抽出試薬として、革新的かつ高性能なアルキルジアミドアミン(ADAAM)が開発された。ADAAMは、ソフトドナーであるN原子1個とハードドナーであるO原子2個を中心骨格に持ち、これらの3座配位と、N原子に結合しているアルキル鎖の立体障害とのコンビネーションによって、Am(III)とEu(III)に対する抽出能,分離能が得られていると考えられる。
田中 美穂*; 高橋 和也*; 卜部 達也*; 生川 智啓*; 長谷川 篤*; 山本 博之
no journal, ,
粘土鉱物に多く含まれるアルミノシリケートは地下水中に含まれていると考えられるが、これまでその溶存状態はほとんど解析が行われていない。これは微量のシリケートの評価が困難であることによる。本研究では温泉試料をもとにアルミノシリケートの測定を試み、溶存状態評価の可能性を明らかにすることを目的とした。当初立山温泉新湯の試料とグリセリンを混合してFAB-MSによる測定を行った結果、m/z=118.97にグリセリン由来と考えられるピークのみが確認されたが、時間とともに新たなピークが現れることが明らかとなった。このためすべての温泉試料についてグリセリンを混合することによりm/z=118.97を中心とした時間依存性を確認した。立山温泉新湯,明礬温泉では測定を始めてから3分後にm/z=118.90に、新たなピークが現れた。これはSiOAlに由来し、pHが低いためアルミニウムが存在することによるものと考えられる。さらに5分後にはm/z=118.90がm/z=118.97を上回り、強度の逆転が見られた。これらの結果は本法によりアルミノシリケートの化学種の同定が可能であることを示唆している。