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佐藤 勝也; 徳江 将*; 原 将樹*; 片山 豪*; 大庭 寛史; 鳴海 一成
no journal, ,
自然界において細菌の存在しない環境を見つけ出すのは困難であり、土壌水圏はもちろん、あらゆる地球環境に広く存在している。また、一般的に生理活性が阻害される極端な温度pH圧力塩濃度、さらには放射線などの極限環境下からもさまざまな細菌が分離されている。極限環境微生物の一つである放射線抵抗性細菌デイノコッカスラジオデュランスの有する高いDNA修復能力を明らかにすることは、生命の根幹機能であるDNA修復機構の生物進化を解き明かす手掛かりとなりうる。またわれわれは、これまでに放射線抵抗性細菌のDNA修復機構解明研究の過程において、生命科学バイオ技術分野に応用可能な新規DNA修復促進タンパク質PprAを見いだした。このように、放射線抵抗性細菌は、有用遺伝子資源としても非常に期待されている。これまでに環境中より多種多様な細菌が分離されているにもかかわらず、これら細菌の放射線抵抗性についてはほとんど知られていない。そこで、本研究では身近な環境に生息する細菌を分離し、放射線抵抗性について解析を行った。