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古林 徹*; 原田 康雄*; 松藤 成弘*; 長谷川 智之*; 遠藤 章; 森林 健悟; 赤羽 恵一*; 上原 周三*; 今堀 良夫*; 加藤 洋*; et al.
JAEA-Review 2006-002, 101 Pages, 2006/02
本報告書は、医学用の原子分子・原子核データに興味を持っている分野の専門家の方々を対象にしたアンケート調査結果を、おもに放射線に関係した物理工学の専門家の視点から分析しまとめたものである。以下の3点の重要性を確認した。(1)医学を支えている物理工学,化学薬学などの基礎データと、医学の直接的な関連データに大きく分類すると、基礎データより関連データがより重要な医学分野では、生体に関連するデータの整備を、その使い勝手の良さも含めて行う必要がある。(2)基礎データは、データの質,量,精度など、現状でも多くの医療現場の要求にほぼ十分に対応できていた。ただし、情報化社会の状況でのデータの利用ついては、医学分野に特化した特殊ファイルと、それを生体の関連データに反映させる理論や計算コード等の利用システムの整備など、総合的に体制を整備していく時期にある。(3)利用分野の発展には、基礎データの完成度を高めておくことは不可欠なことから、限りある資源や人材を効率的に活用するという現実を直視しながら、基礎データの整備拡充を、今後とも地道に計画的に継続性を持って進めていく必要がある。
古林 徹*; 原田 康雄*; 遠藤 章
JAERI-Review 2003-022, 159 Pages, 2003/08
本報告書は、2000年4月から2003年3月まで(2000年度から2002年度)のシグマ委員会,常置グループ「医学用原子分子・原子核データグループ」の活動の概要を報告するものである。本報告書では、本グループを構成する多彩な委員のそれぞれの活動を紹介することも重要と考え、2002年度委員を中心に執筆をお願いした。内容については、それぞれの活動の多様性に配慮し、自由な視点から医学用原子分子・原子核データに関係する内容の報告を取り上げることにした。なお、本報告書の主目的である3年間の本グループの活動の概要を説明する資料として、本グループの会合の議事録及び日本原子力学会誌,核データニュースへの関連する投稿論文を、転載許可を得て付録として掲載した。
古林 徹*; 原田 康雄*; 松藤 成弘*; 長谷川 智之*; 遠藤 章; 森林 健悟; 赤羽 恵一*; 上原 周三*; 今堀 良夫*; 加藤 洋*; et al.
no journal, ,
医学物理分野において、原子分子及び原子核衝突過程に関係したデータは利用頻度が高く、またそのデータの種類も多岐に渡る。本発表では、日本原子力研究所シグマ研究委員会の医学用原子分子・原子核データグループによって、平成17年に実施されたアンケート調査に基づき、医学物理分野でのこれらのデータ利用の観点からニーズの現状を分析し得られた以下の結果を報告する。(1)医学物理利用分野では、汎用的な原子・原子核のデータのみならず、特に生命科学・生体に関連する分子データの整備を、現在の情報通信技術を活用した利便性の高い形態で行う必要がある。(2)従来の基礎データ(原子分子・原子核データ)も医学物理分野に特化した特殊ファイルやそれを生体の関連データに反映させる理論や計算コード等の利用システムの充実など、利用目的にマッチしたデータ形式や利用形態に整備しなおす時期にある。(3)広く医学利用を含めて、環境科学,産業や宇宙科学・天文など利用分野の発展には基礎データの完成度を高めておくことは不可欠であり、その整備拡充を今後とも計画的に継続性を持って進めていく必要がある。