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原田 敦之*; 川崎 慎司*; 椋田 秀和*; 北岡 良雄*; 芳賀 芳範; 山本 悦嗣; 大貫 惇睦; 伊藤 公平*; Haller, E. E.*; 播磨 尚朝*
Physical Review B, 75(14), p.140502_1 - 140502_4, 2007/04
被引用回数:28 パーセンタイル:72.24(Materials Science, Multidisciplinary)本研究で、異なったタイプの超伝導オーダパラメータがUGeの強磁性相で実現していることが、圧力下Ge-核四重極共鳴実験を通して明らかにされた。核格子緩和時間(1/)の測定から、超伝導状態ではアップスピンバンドはラインノードの超伝導ギャップが開いているものの、ダウンスピンバンドは超伝導ギャップが開かないことが明らかにされた。この実験結果は、強磁性的に配列したスピンを持つ2電子間に超伝導クーパー対が形成されるというモデルで説明されることが明らかとなった。本研究結果は強磁性状態下における一次相転移点近傍に存在する強磁性的スピンのゆらぎによって媒介される強磁性超伝導の研究に重要な示唆を与えるものである。
原田 敦之*; 川崎 慎二*; 椋田 秀和*; 北岡 良雄*; 芳賀 芳範; 山本 悦嗣; 大貫 惇睦; 伊藤 公平*; Haller, E. E.*; 播磨 尚朝*
Physica B; Condensed Matter, 378-380, p.963 - 964, 2006/05
被引用回数:1 パーセンタイル:6.64(Physics, Condensed Matter)遍歴強磁性超伝導物質UGeのGe-NQRによる研究結果を報告する。低温・低圧相であるFM1と高温・高圧相FM2の臨界圧力近辺で測定を行った。核緩和時間は低温で温度に対して線型に振る舞い、コヒーレンスピークはない。実験結果は、スピン三重項の超伝導がアップスピンバンドで実現しており、ダウンスピンバンドでは超伝導ギャップが開いていないと考えると統一的に理解できる。