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吉川 栄和*; 高橋 信*; 長松 隆*; 武岡 智*; 久語 輝彦; 土橋 敬一郎
PHYSOR 96: Int. Conf. on the Physics of Reactors, 1, p.B92 - B101, 1996/00
原子炉の概念設計では、様々な技術分野の専門家グループによる協同作業が必要である。それには、各技術者グループの設計活動を効率的に支援する計算機システムを構築する必要がある。本システム(VINDS)は、3次元グラフィックス、数値計算処理、人工知能技術等の最新の情報処理技術を利用するとともに、仮想現実技術をもとにしたヒューマンインターフェースをもつシステムに、設計に関する諸タスクを統合することを目指したものであり、宇宙用原子炉の概念設計を対象に構築したのである。VINDSシステムで提案された方策は、各工学解析計算の実行するための協同作業環境の構築に貢献するものである。本研究は、京大との協力研究による成果である。
吉川 栄和*; 高橋 信*; 久語 輝彦; 中川 正幸; 瀧沢 洋二*; 氏田 博士*
日本原子力学会誌, 37(6), p.472 - 481, 1995/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)計算機による原子炉の設計解析支援の考え方、ヒューマンインターフェイスの実用例について紹介する。GUIやAI技術の進歩によって、一連の設計解析作業を計算機で強力に支援できるようになってきたが、設計者とのインターフェイスには、設計者の直感やイメージを大切にするよう、普段使い馴れている定義や物理量を用いるべきである。このためには、従来専門家がその経験を基に行ってきた作業をシステム内で行えるようシステムを知的にしておく必要がある。また、設計案の最適化を図るために多用されるパラメータサーベイや要求性能が満足される設計パラメータの範囲(設計ウィンドウ)の探索といった設計評価作業段階を直接支援するような機能を計算機に代替させることが設計解析支援にとって望ましい。実用例として、原研で開発しているIRDSに用いているヒューマンインターフェイスの具体例を設計プロセスに沿って紹介する。
五福 明夫*; 岡崎 文大*; 吉川 栄和*; 藤木 和男; 鴻坂 厚夫; 若林 二郎*
Tech. Rep. Inst. At. Energy,Kyoto Univ., 211, p.1 - 57, 1989/05
米国Prairie Island1号炉で1979年に生じた蒸気発生器伝熱管破損事故に関し、RELAP5/Mod1コードによるシミュレーションを行った。シミュレーションの目的は原子力発電プラントの異常診断システムの開発にあたって事故時のプラントパラメータ過渡変化について実際のプラントからのデータの代用と成り得る模擬データを供給するための解析コードとその入力モデルを整備することである。計算は伝熱管破損後3200秒までの時間について行った。計算結果はプラント記録及び原研でRETRAN-02コードにより実施された解析結果と良く一致しており、若干の改良すべき点はあるものの、RELAP5/Mod1コードと今回用いた入力モデルの組合せが、事故時のPWRプラントの全体挙動を模擬する道具として有効な事が示された。(本報告は原研側発表者が、旧原子炉安全解析研究室に所属中に行なった協同研究の一部である。)
吉川 栄和*; 岩下 強*; 市川 義明*; 神宮司 和雄*; 和田 仁*
PNC TN952 80-02, 96 Pages, 1980/04
CABRI実験の試験部計装の時系列データを収録する磁気テープを較正するDepouillementプログラムを改修し,かつ,汎用雑音解析ソフトウェアシステムNOIPACと結合した。改修されたソフトウェアシステムにより,時系列データの較正,図形処理,データ編集および雑音解析が一貫して図形表示型端末装置Tektronics4014/4016からon-line会話型処理で行えるようになった。 本システムは,次の4つのモジュールで構成される。1)Depouillementプログラム2)Qu―ickviewプログラム3)データ編集プログラム(EDITOR),および4)雑音解析プログラムパッケージ(NOIPAC)。 本使用説明書は,4つのモジュールの機能と使用方法を詳述したものである。又,巻末付録には,本システムのinstallationtapeの構成を示す。各モジュールのinstallに必要な情報は,各モジュールのJCLsetupの記述に掲載されている。 なお,上述の4つのモジュールのうち,3)と4)のプログラムは,CABRI実験解析とは独立に,一般の任意の時系列データの雑音解析に応用できる。