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武久 正昭*; 団野 晧文*; 長山 尚; 大野 新一; 小池 満
放射線化学の歴史と未来; 30年の歩み, p.57 - 67, 1991/00
30年前にわが国における放射線化学の研究が開始した。原研東海研においては10hCiのCoの線源が設置され、広く共同利用に供されるとともに放射線利用研究室を中心に、高崎研究所設置まで、放射線化学の基礎研究がすすめられた。そのあらましを記した。
森山 昇; 佐藤 章一; 池添 康正; H.Y.Lee*; 団野 晧文
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(7), p.365 - 371, 1976/07
被引用回数:0エチレンを気相化学反応系とした場合のU-Pd合金箔燃料からの核分裂片の脱出率、燃料とエチレンとを含んだステンレス製カプセル中における核分裂生成物の分布を測定した。Ba-Laの脱出率は69%であり、この値は重核分裂片に対して理論的に求められた値70%に対応し、よい一致を示した。気相中に見出された核分裂生成物はI,XeおよびXeのみであり、これらの挙動についての検討も行なった。本研究により核分裂片による気相化学反応の除染の問題は、I,Xe,Krを考えればよいということが示された。
森山 昇; 助川 友英; 徳永 興公; 池添 康正; 佐藤 章一; 団野 晧文
JAERI-M 6301, 13 Pages, 1975/11
低温化学照射装置は、液体窒素を多量に必要とするためそれを運転するためにJRR-3の炉室へ、特に原子炉の稼動中に液体窒素を運搬することは一つの問題点であった。この問題点を解決するために炉室外に内容積2600lの液体窒素貯蔵タンクを設置し、このタンクからステンレス製の真空断熱配管により、直接低温化学照射装置へ液体窒素を供給することとした。この液体窒素供給系の改良により、低温化学照射装置の運転能率は著しく向上した。
松田 修; 岡本 次郎; 鈴木 伸武; 伊藤 政幸; 団野 晧文
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 12(9), p.1871 - 1880, 1974/09
テトラフルオルエチレンとプロピレンの放射線乳化共重合をモノマー比3.0,乳化剤濃度0.1~3.0%,線量率210~210R/hrの条件下でバッチ方式で行ない、乳化剤濃度と線量率の重合速度、重合度への影響についてSmith-Ewartの理論の観点にたって考察した。その結果、重合速度は乳化剤濃度の0.26乗に比例し、線量率の0.7乗に比例する。重合度は乳化剤濃度、線量率のいずれにも無関係である。粒子数とラジカル発生速度はSmith-Ewartの理論に従うスチレンの乳化重合のそれとほぼ等しいにもかかわらず先の結果はSmith-Ewartの理論から誘導される関係式と一致しない。この理由は生長ラジカルが次のラジカルの粒子への侵入を待たずにプロピレンへの退化性連鎖移動によって1分子停止するためであると結論した。
森山 昇; 池添 康正; 佐藤 章一; 団野 晧文
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(4), p.141 - 145, 1974/04
被引用回数:4化学線量計である亜酸化窒素、二酸化炭素、エチレンをJRR-4で照射してその吸収線量を求め、その結果からJRR-4の線束、熱中性子束および速中性子束を求めた。この結果を放射化法によって得られた結果と比較したところよく一致した。このことは、上記の化学線量計は炉内照射による吸収線量および炉内fluxの測定に対して良好であり、更に炉内のfluxが分っていれば、照射試料の吸収線量は充分推定し得ることを示している。
団野 晧文
スチールデザイン, (130), p.27 - 30, 1974/00
原子炉を放射線源として、放射線化学反応による化学物質の合成を目的とした原子炉を、広く化学原子炉と呼ぶ、とくに核分裂片を照射に利用する原子炉がエネルギー利用効率が高い。化学原子炉の種類として放射化学原子炉、熱化学原子炉、電気化学原子炉などが考えられるが、ここでは核分裂片を直接利用する核分裂化学原子炉についてのべた。化学原子炉に適した反応例として、空中窒素の固定、炭酸ガスの分解などの例を紹介した。またわが国における研究開発の現状として、高崎研の化学原子炉の研究開発のための照射施設(LTFL)と反応系の探索について述べた。最後に、今後の研究開発の方向として炭酸ガス分解、水素生成用化学原子炉の重要性を指摘し、その原子炉の概念設計のためのフローシートを提示した。
佐藤 章一; 森山 昇; 小林 敏明; 池添 康正; 清水 三郎; 山崎 彌三郎; 団野 晧文
JAERI-M 5421, 49 Pages, 1973/10
昭和47年度にLTFLは、低温運転1回を含め6回運転され、24カプセル、49試料を照射するのに用いられた。試料の主なものは、核分裂片線量測定法開発のためのエチレン線量計とアンモニア+炭化水素(主にエタン)系の核分裂片照射効果測定用反応試料である。同時に3試料を照射できる新型カプセルとアンモニア系反応試料照射計画に関する安全審査、ならびに期間中の主な保守作業についても述べた。
佐藤 章一; 亀頭 直樹*; 田辺 博三*; 貴家 憲彦*; 団野 晧文; 品川 睦明*; 田村 孝章*; 内藤 奎爾
Chemistry Letters, 1973(9), p.1015 - 1016, 1973/09
COを混合した1%NO混合CO系の線量計を炉内照射して、生成するCOのCOに対する比放射能比を、ラジオガスクロマトグラフィーによって測定した。この方法により通常の非放射性炭酸ガス線量計より1~2桁高い感度で数+kradまでの線量測定が可能となった。
佐藤 章一; 森山 昇; 池添 康正; 団野 晧文
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(9), p.577 - 580, 1973/09
エチレンを線量計として用いて、核分裂片線量測定を行った。一定の核燃料、カプセルの幾何学的配置で、エチレン圧力を変えることにより、核分裂片の核燃料脱出効率とカプセル壁への再突入効率を測定し、計算値と一致することを確かめた。この結果から、エチレン線量計が核分裂片線量測定に適していること、計算に用いた核分裂片エネルギー損失過程の表現等が適当であったことを論じた。
佐藤 章一; 森山 昇; 池添 康正; 清水 三郎; 小林 敏明; 岡本 次郎; 浜ノ上 熊男; 徳永 興公; 山崎 彌三郎; 団野 晧文
JAERI-M 5360, 16 Pages, 1973/08
昭和46年度は、LTFLを年度を通じて定常運転を行った。すなわちLTFLを11回運転し、55ヶのカプセルを照射した。3回の低温運転が含まれている。この運転により、(1)エチレン線量計による核分裂片線量測定法とその計算法の開発(2)LTFL内における原子炉から直接のバックグランド放射線線量の測定(3)核分裂片による窒素-エチレン系からのシアン化水素生成の測定および(4)反応生成物の汚染測定、をおこなった。また定用ループ保守のため、ヘリウム圧送機のオーバーホールと圧力、温度の計測系の点検校正を行った。
佐藤 章一; 森山 昇; 池添 康正; 石井 敏雄; 平田 実穂; 山崎 彌三郎; 団野 晧文; 大島 恵一*
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(6), p.379 - 384, 1973/06
化学反応物質を原子炉内放射線、特に核分裂片により照射するための低温照射ループの設計、建設、運転を行った。ループの主な特徴として、カプセル、ヘリウム循環冷却系および安全性について述べた。20気圧までの気体は、カプセルに入れられ、炉内で+20°から-190Cの間で照射される。エチレンその他の気体が核分裂片照射線量率約20Mrad/hで照射された。この線量率は、バックグランドとなる原子炉からの直接の放射線線量率の数倍にあたり、装置の核分裂片化学反応研究に対する有用さを示す。
池添 康正; 佐藤 章一; 団野 晧文
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 46(4), p.1154 - 1158, 1973/04
窒素-エチレン系からの放射線によるシアン化水素生成が、吸収線量、照射温度、ガス密度、ガス組成、反応容器の壁面等に依存することを見出した。高温においては、G(HCN)値は全ガス密度が小さいと大きくなる。室温においては、エチレン分圧が高いとG(HCN)値は大きくなる。反応容器の壁面はG(HCN)に大きな影響を及ぼす。最も大きいG(HCN)として4.2という値が得られた。シアン化水素生成のメカニズムとして次の2つの反応が提供された。N(or N)+chHCN+CH(or CH(2)N(orN)+CHHCN+oHlersz(3)反応(3)は高温および高エチレン分圧下において加速される反応である。室温においてもエチレン分圧の高いところでは反応(3)は反応(2)に優越している。
岡本 次郎; 伊藤 政幸; 松田 修; 鈴木 伸武; 団野 晧文
JAERI-M 5476, 40 Pages, 1973/01
テトラフルオルエチレン-プロピレンとからなる共重合体の基礎的な性質、熱的性質、構造などについて検討しそれぞれ相互関係を明らかにした。また、エラストマーとしての二、三の性質、および本エラストマーの特殊性についても言及した。本共重合体は非晶性で交互性に富んだ共重合体であり、熱的性質はその分子量と各モノマ一の共重体中での配列に依存すること、分解温度は約360Cで非常に優れているが、ガラス転移温度が0~-10Cと多少難点があること、Fを含む高分子の特徴としての耐薬品性にも優れ、特にBrFに対しては他エラストマーと比較して優れた性質を示すことなどの結果を得た。
団野 晧文
Chem.Economy Engng.Rev., 5(1), p.26 - 32, 1973/01
抄録なし
松田 修; 伊藤 政幸; 鈴木 伸武; 岡本 次郎; 団野 晧文; 田畑 米穂*
JAERI-M 5071, 19 Pages, 1972/12
これまでに、放射線重合法によるテトラフルオルエチレン・プロピレンエラストマーの合成プロセスの確立のために、塊状、溶液重合など均一反応系について検討し、その反応反応機構を明らかにしてきたが、溶媒などへの連鎖移動のために分子量6万以上のポリマーを得ることができなかった。そこで、本報では含フッ素乳化剤を使用して振盪撹拌方式による乳化重合の検討に着手し、その結果、分子量5~9.5万の高分子量のポリマーを室温、約30atmという穏かな反応条件で合成することに成功した。この重合反応の特徴は重合速度の線量率依存性が大きいのに対し、分子量が線量率に依存しないことである。重合のメカニズムとして、停止機構が1分子停止的な要素が強く、乳化重合のSmith-Ewart理論に従わない特異な系であることが明らかにされた。その結果、合成プロセスの確立に非常に有益な知見が得られる。
団野 晧文
石油と石油化学, 16(10), p.67 - 75, 1972/10
原子力産業の一環として、放射線化学の工業利用の重要性は、今後ますます増大する。ここでは放射線化学の工業利用について、1)高分子の放射線改質、2)放射線グラフト共重合、3)放射線重合(放射線キュアリングなどを含む)、4)放射線合成、および6)その他の応用について述べた。とくに最近の成果について詳しく説明するとともに、放射線工業利用の一環として放射線殺菌、食品照射などについても簡単に紹介した。
佐藤 章一; 森山 昇; 助川 友英; 池添 康正; 小林 敏明; 岡本 次郎; 浜ノ上 熊男; 徳永 興公; 山崎 彌三郎; 大島 恵一*; et al.
JAERI-M 4920, 30 Pages, 1972/08
昭和45年度に、低温化学照射装置は初めて照射運転が開始され、同年度中に6回の運転で、21ヶのカプセルが照射された。この運転開始に先立つ使用前検査と照射試料と安全審査結果につしてまず述べた後、運転の経過を述べた。当初に発生した、カプセル取扱い関係のトラブルは、制御回路、カプセル取扱い手順の改善、ストレンゲージを含むカプセル組み立て法の改良、運転チェックシートの整備などの技術的開発により解消し、年度の後半には定常運転が確立された。当年度中の照射試料は亜酸化窒素、エチレンなどの、炉内放射線線量測定法開発のための化学線量計で、最終回運転では初めて、核燃料入りカプセルが照射された。
森山 昇; H.Y.Lee*; 佐藤 章一; 池添 康正; 清水 三郎; 小林 敏明; 岡本 次郎; 浜ノ上 熊男; 徳永 興公; 団野 晧文
JAERI-M 4878, 9 Pages, 1972/07
核分裂片を照射して気相放射線化学反応を行なう場合、核分裂生成物がどの程度化学反応系へ混入し、どの程度の放射能で且つどのように挙動しているかを調べた。ウラン-パラジウム合金箔を燃料として使用し、エチレンを化学反応系として使用すると、核分裂片の58%が化学反応系へ放出されるが、気相中に留るものは殆んどなく、総て照射容器の器壁に付着していることが判明した。又、実験的に測定された漸放射能は、K.WagおよびE.P.Wigner等の提案している実験式とよく一致した。
岡本 次郎; 徳永 興公; 浜ノ上 熊男; 助川 友英; 佐藤 章一; 森山 昇; 池添 康正; 小林 敏明; 団野 晧文
JAERI-M 4867, 27 Pages, 1972/07
化学用原子炉の考えを実現することを最終目的として、JRR-3に設置された低温化学照射装置(LTFL)の運転に伴う装置内の線量、熱中性子束をそれぞれ気体線量計及びCo、Auモニターを用いて測定した。炉出力7MWにおける線量率は約310R/hrであり、熱中性子束としては約1.110n/cmsecなる結果を得た。U-Pd箔を装填した試料については、その取り扱い方法の確立を図るとともに、核分裂片による線量の評価を行なった。更に気体中に混入してくる放射性物質と汚染に関する検討を行なった。
佐藤 章一; 森山 昇; 池添 康正; 清水 三郎; 小林 敏明; 山崎 彌三郎; 団野 晧文
JAERI-M 4717, 35 Pages, 1972/02
低温化学照射装置で行っている濃媚ウラン-パラジウム合金はくを用いた核分裂片照射実験を中心として、核分裂片のエネルギー損失を各種のモデルで計算を試みた。核分裂片のエネルギー損失に関連した現象について、一般的な議論を行った。線源の核燃料内、化学反応気体中、器壁で失われる核分裂片のエネルギーの割合を計算した。これから計算された核分裂片線量率は化学線量計による実験結果とよく一致した。