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村野 徹; 土田 達*
PNC TJ1521 96-001, 141 Pages, 1996/02
我が国の高レベル放射性廃棄物(HLW)処分対策は、地層処分を実際の処分対策として実施するための準備が開始され、新しい段階を迎えたと言える。地層処分の研究開発は、これに対応して、より具体的な処分対策の確立を指向することを要請されるものと思われる。処分対策にはまた、より広い国民的理解と、その確立過程における透明性が求められるものと考えられる。このような要請に応えるために、本調査研究では、1993年度以降、「日本の地層処分コンセプト」に加えて、「日本の地層処分クライテリア」の検討を行ってきた。今年度(1995)は、後者のテーマを集中的に取り上げ、(イ)NEAによる国際協力、すなわち、「環境および倫理という技術以外の観点からの地層処分の再検討」の成果と、(ロ)1993年以降の本調査研究の成果を総合すると、「日本の地層処分クライテリア」に対して、およそどのような要件が考えられるかについて考察と提言を行った。
佐々木 祐二; 金子 政志; 伴 康俊; 野水 大輝*; 土田 裕介*; 松宮 正彦*; 中瀬 正彦*; 竹下 健二*; 下坂 隆裕*; 鈴木 達也*
no journal, ,
化学挙動の類似した3価アクチノイド(An)とランタノイド(Ln)の分離比拡大のために、溶媒抽出において水溶性配位子の利用を検討している。本研究では、水溶性配位子として10種類のアミド及びカルボン酸系配位子を水相に添加した系においてTODGAによる溶媒抽出を行い、マスキング効果の比較を行った。注目すべき結果として、pH 2以下の条件で同じ中心骨格ならばアミドのLn錯形成能力はカルボン酸より高い。ここでは、Ln14元素をLa-Nd, Sm-Gd, Gd-Ho, Er-Luに分類してそれぞれの錯形成反応の違いや、Anの反応がどのLnグループの反応と一致するかについて言及する。