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論文

原子力発電所用ケーブル,5; 高速増殖炉用ケーブルの開発,その2

角田 恒巳; 堀越 繁*; 清水 正夫*; 藤原 正彦*; 小林 弘忠*; 高橋 享*

藤倉電線技報, 62, p.11 - 22, 1981/00

高速炉一次系近傍のように、高温、高放射線の厳しい環境下で使用することを目的に、「無機・有機複合絶縁」の耐熱・耐放射線性の可とう性ケーブルを開発し、各種の特性試験を行った。その結果、試作開発したケーブルは、1)十分な可とう性を有し、1.4$$times$$10$$^{1}$$$$^{0}$$Rの高線量照射にも十分な耐力を有し安定な絶縁性を維持した。2)耐火災性も備え、燃焼試験においても高い絶縁機能を有し、火災等の最悪環境下でも相当時間ケーブル機能を維持する。3)さらに、耐吸湿性も十分であり、100%湿度放置下でも高い絶縁性を示した。など、通常の運転時においても、異常事態下でも十分なケーブル機能を有していることが確認でき、室用に供し得るとの確証を得た。

論文

電子力発電所用ケーブル,4; 高速増殖炉用ケーブルの開発(その1)

角田 恒巳; 堀越 繁*; 清水 正夫*; 藤原 正彦*; 砂塚 英夫*; 高橋 享*; 上野山 博巳*

藤倉電線技報, 60(7), p.25 - 33, 1979/00

高速炉一次系近傍のように、高温・高放射線の厳しい環境下で使用することを目的に、無機系絶縁材を主体とし、一部に耐熱有機絶縁材を併用した可とう性ケーブルを試作し、高温・高$$gamma$$線のもとで、基礎的なデータ蓄積とともに各種の特性試験を行った。その結果、一般的なケーブル機能を備えた上に、熱・温度及び火災に対して十分な耐力を有すること、5$$times$$10$$^{9}$$Rの高線量照射に対して十分耐え、且つ高線量率$$gamma$$線下でも十分な絶縁耐力を有し、直流部分放電電荷も10$$^{-}$$$$^{1}$$$$^{3}$$Cを超えることはなかった。などが確認でき、今試作ケーブルが実用に供し得ることが判った。

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