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岩田 吉弘*; 堅田 真守*; 石井 慶造*; 佐藤 隆博; 神谷 富裕
no journal, ,
本研究では、水中の微小生物中の元素の定量によって食物連鎖による元素移行を解明することを目的としている。PIXEで目的元素を正確に定量するためには標準物質(SRM)が使用されるが、マイクロPIXEではその空間分解能(1m)に匹敵する一様さがSRMに求められる。そこで、マイクロPIXE用として、生体関連金属元素を粒径711mのマクロポーラス型イオン交換樹脂に一定量含ませたSRMを開発した。さらに、生体試料全体に含まれるS(硫黄)についても定量を行うために、イオン交換樹脂の基材に含まれるSの体積当たりの含有量を化学分析によって求め、Sに関するSRMとして使用した。これらのSRMを用いて、水中微小生物のシオミズツボワムシ()の口部分(50 50m)をマイクロPIXEで分析し、S: 41, Fe: 1.2, Cu: 0.1, Sr: 0.8とそれぞれピコグラム(pg)単位で定量することに成功した。このように、生体関連金属元素に加えてSが定量可能になったことで、微小生物間の元素移行を詳細に分析する見通しが得られた。