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論文

Structural properties of the copper oxide carbonate Ba$$_{4}$$CaCu$$_{2}$$O$$_{6+delta}$$CO$$_{3}$$ ($$delta$$$$sim$$0)

菊地 真美*; 泉 富士夫*; 菊地 昌枝*; 大嶋 江利子*; 森井 幸生; 下条 豊; 庄野 安彦*

Physica C, 247, p.183 - 188, 1995/00

 被引用回数:11 パーセンタイル:57.9(Physics, Applied)

Ba$$_{4}$$CaCu$$_{2}$$O$$_{6+delta}$$CO$$_{3}$$の結晶構造パラメータを中性子粉末回折データをリートベルト解析法により求めた。$$delta$$=0の試料では空間群P4/mmmを持つ正方晶を示し、格子定数a=5.7879$AA$、c=8.1409$AA$を持つ。この結晶はペロブスカイト型のABO$$_{3}$$型化合物の構造と密接な対応関係をもっており、Ba原子はAサイトに、Ca、Cu、C原子はBサイトに位置することが判明した。Cu原子については正方晶ab面内で4ヶの酸素と結合しているCu(I)とc軸上で2ヶの酸素と結合しているCu(II)の二種類の結合状態を持っていることも判明した。

論文

Structure analysis of oxygen-deficient TlSr$$_{2}$$CuOy by neutron diffraction and high-resolution electron microscopy

大嶋 江利子*; 菊地 昌枝*; 泉 富士夫*; 平賀 賢二*; 奥 健夫*; 中島 理*; 大西 直之*; 森井 幸生; 舩橋 達; 庄野 安彦*

Physica C, 221, p.261 - 268, 1994/00

 被引用回数:19 パーセンタイル:74.35(Physics, Applied)

TlSr$$_{2}$$CuOyの結晶構造解析を中性子回折データのリートベルト解析を主に、電子線回折および電子顕微鏡観測も併用して実施した。その結果CuO$$_{2-Z}$$面のa軸方向に酸素欠損が生じており、それがb軸方向の超格子の形成と整合していることが判明した。銅は八面体配位とc軸を含む平面四配位を交互にとり、それに従って、頂点酸素の位置はc軸方向に大きく変動していることが明らかとなった。中性子回折から求まった結晶構造パラメータを使ったコンピュータシミュレーションによって電子顕微鏡写真が再生できた。

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