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本橋 嘉信*; 大沢 圭一*; 星屋 泰二; 岡本 芳三*; 大森 宮次郎*
日立地方講演会講演論文集, p.148 - 150, 1988/00
形状記憶合金の降伏応力(すべり変形誘起応力)が低い場合、小さな外力で塑性変形を生じ、形状回復力も低くなる。そのため、形状記憶合金のすべり変形誘起応力を高めるための検討がなされ、結晶粒微細化、強加工(転位の導入)あるいは、時効析出等が提案されている。なかでも結晶粒微細化は、降伏応力が結晶粒径のマイナス二分の一乗に比例するとするホールペッチの式によれば、結晶粒が十分の一になると降伏応力は三倍以上となり、形状記憶特性の画期的な向上に繋がることから最も有望視されている。本報告では、数十mの結晶粒径を有するTi-Ni系形状記憶合金の結晶粒を冷間強加工及び再結晶により数mのオーダー迄微細化できるかどうかを検討した。その結果、最適な焼鈍条件と再結晶条件において結晶粒を三分の一以下の数mのオーダーに微細化できることが確認された。