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奥出 進也*; 名越 正泰*; 野呂 寿人*; 馬場 祐治; 山本 博之; 佐々木 貞吉
Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena, 101-103, p.607 - 610, 1999/00
被引用回数:64 パーセンタイル:92.6(Spectroscopy)X線吸収端微細構造(XANES)スペクトルの測定により、3d遷移金属のリン酸塩及び硫酸塩の電子構造を明らかにした。主な結果は、(1)XANESスペクトルにおけるpre-edgeピーク強度は遷移金属の3d電子数の増加に伴い減少する。(2)P 3p及びS 3pから成る非占軌道への励起に起因する主ピークは3d電子数の増加に伴い低エネルギー側にシフトする。以上の結果からP 3p及びS 3p軌道が、遷移金属の3d軌道と強く混成していることが明らかになった。また、遷移金属とP,S原子間に酸素原子が存在するにもかかわらず、P及びS原子のXANES測定が非占軌道の電子構造解析に有効であることを明らかにした。
奥出 進也*; 野呂 寿人*; 名越 正泰*; 山本 博之; 馬場 祐治; 佐々木 貞吉
Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena, 88-91, p.467 - 471, 1998/00
被引用回数:9 パーセンタイル:41.21(Spectroscopy)鋼板の表面処理に用いられ、その耐食性に影響を与える各種リン酸塩についてX線吸収端微細構造法(XANES)及び共鳴オージェ電子分光法を用いて、電子状態の解析を行った。リン酸亜鉛とリン酸クロムのXANESスペクトル(P,K吸収端)から、リン酸クロムでは、リン酸亜鉛にみられないプリエッジピークが観測された。これは、リン酸イオンの結合相手であるCr及びZnの電子配置がそれぞれ[Ar]3d,[Ar]3dであり、Crには3d軌道に空きが生じているためと考えられる。また、共鳴オージェスペクトルに現れるスペクテーターオージェピークとノーマルオージェピークのエネルギー差が両化合物で異なることも確認された。
奥出 進也*; 野呂 寿人*; 名越 正泰*; 山本 博之; 馬場 祐治; 佐々木 貞吉
Photon Factory Activity Report, (14), P. 430, 1996/00
リン酸亜鉛、及びリン酸クロムについて、X線吸収端微細構造法(XANES)、共鳴オージェ電子分光法を用いて電子構造の解析を行った結果をまとめた。リン酸クロムのXANESスペクトルにおいてプリエッジピークが観測されること、スペクテーターオージェピークとノーマルオージェピークのエネルギー差が各々の化合物で異なることを見出した。
奥出 進也*; 野呂 寿人*; 名越 正泰*; 馬場 祐治; 山本 博之; 佐々木 貞吉
Photon Factory Activity Report, (13), P. 350, 1995/00
X線吸収端微細構造法(XANES)における分析深さを検討することを目的として、Si上に蒸着したAlを試料としてSi-K吸収端における電子収量を測定した。蒸着したAlには、膜厚がそれぞれ10~1000nmのもの5種を用いた。この結果、Al膜厚が100nmの試料においてもSiの吸収が観測されることから、XANES法における分析深さが100nm以上に達することを明らかにすることができた。