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吉朝 朗*; 有馬 寛; 福井 宏之*; 奥部 真樹*; 片山 芳則; 大高 理*
日本結晶学会誌, 51(1), p.66 - 69, 2009/02
われわれは高温高圧放射光実験によってAgIの精密な温度圧力相図を決定した。マルチアンビル高圧装置とSPring-8の放射光を利用することによって、X線回折及びXAFS測定が行われた。不規則岩塩構造相では、Agイオンが6配位席及び4配位席の両方を占有する。4配位席の占有率は、2GPa付近で最大の20%程度となる。岩塩構造から不規則岩塩構造への変化は、X線回折で観測される平均構造でははっきりしないが、XAFSで観測される局所構造でははっきりと現れた。EXAFSデバイワーラー因子からは原子間の有効二体ポテンシャルを高温高圧下でも求めることができる。圧力は有効ポテンシャルに大きな影響を及ぼし、非調和性が圧力とともに減少することが明らかになった。
奥部 真樹*; 吉朝 朗*; 大高 理*; 片山 芳則
High Pressure Research, 23(3), p.247 - 251, 2003/09
被引用回数:5 パーセンタイル:38.86(Physics, Multidisciplinary)白金の非調和熱振動に対する圧力の効果を調べるため、白金のK吸収端及びL吸収短広域X線吸収微細構造(EXAFS)スペクトルを6GPaまでの圧力、300Kから800Kまでの温度範囲で測定した。実験には、大容量プレスと放射光が用いられた。われわれは、非調和原子間ポテンシャルをキュムラント展開法によって調べた。EXAFSデバイ-ワラー因子の値、2及び3は圧力の増加とともに小さくなった。非調和有効対ポテンシャルを評価したところ、0.1MPa及び6GPaの係数の値として、それぞれ4.8及び5.0eV/が得られた。非調和ポテンシャルパラメーターは圧力の増加とともに減少した。
奥部 真樹*; 吉朝 朗*; 大高 理*; 福井 宏之*; 片山 芳則; 内海 渉
Journal of Physics; Condensed Matter, 14(44), p.11511 - 11515, 2002/11
被引用回数:4 パーセンタイル:26.13(Physics, Condensed Matter)放射光ビームライン設置の高温高圧装置を用いて、金のL吸収端のEXAFSスペクトルを1100K, 14GPaまでの領域で測定した。測定結果を解析することにより、0, 6, 14GPaにおける金の非調和ペアポテンシャルが計算された。
大高 理*; 吉朝 朗*; 福井 宏之*; 村井 敬一郎*; 奥部 真樹*; 竹部 仁*; 片山 芳則; 内海 渉
Journal of Physics; Condensed Matter, 14(44), p.10521 - 10524, 2002/11
被引用回数:18 パーセンタイル:64.23(Physics, Condensed Matter)放射光設置の大型高圧装置を用いて、LiO-4GeOガラスと純GeOガラスを14GPaまで室温下で加圧し、そのローカル構造変化をXAFS測定により観測した。LiO-4GeOガラスを加圧すると、7GPaあたりまで、GeO四面体の圧縮に伴ってGe-O距離が連続的に短くなるが、8-10GPaで配位数変化を伴って、Ge-O距離が急激に増加する。これに対し、純GeOガラスの場合は、2-12GPaまでGe-O距離は連続的に少しずつ増加することが明らかになった。
奥部 真樹*; 吉朝 朗*; 大高 理*; 福井 宏*; 片山 芳則; 内海 渉
Solid State Communications, 121(5), p.235 - 239, 2002/02
被引用回数:11 パーセンタイル:50.72(Physics, Condensed Matter)金の非調和性に対する圧力効果を調べるため、金の吸収端付近のEXAFSスペクトルを温度範囲300Kから1000Kで圧力14GPaまで、大容量プレスと放射光を用いて測定した。EXAFSデバイ-ワーラー因子、との値は圧力が大きくなるにつれ、小さくなった。これはポテンシャルの幅が圧力の増加と伴に狭くなることを示している。金の非調和対ポテンシャル、を、0.1MPa, 6及び14GPaで計算した。また、熱膨張係数の圧力依存性も評価した。
大高 理*; 吉朝 朗*; 福井 宏之*; 村井 敬一郎*; 奥部 真樹*; 片山 芳則; 内海 渉; 西畑 保雄
Journal of Synchrotron Radiation, 8(Part2), p.791 - 793, 2001/03
放射光ビームライン設置の高圧プレスを用いて、石英タイプ結晶ならびにガラスの酸化ゲルマニウムを室温下14GPaまで圧縮し、その構造変化をXAFS測定によりその場観察した。結晶酸化ゲルマニウムにおいては、4から6への配位数変化が8GPaあたりで始まり、12GPaで終了するが、ガラスにおいては、その変化は6GPaから始まり、10GPa以下で終了することが明らかになった
吉朝 朗*; 奥部 真樹*; 大高 理*; 神嶋 修*; 片山 芳則
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 39(12A), p.6747 - 6751, 2000/12
被引用回数:10 パーセンタイル:44.21(Physics, Applied)高圧下における及びCuBrのBr-Cu結合に対する非調和有効対ポテンシャルを広域X線吸収微細構造(EXAFS)法によって調べた。BrのK吸収端近傍のEXAFSスペクトルを大容量一軸押しプレスとSPring-8の放射光を用いて測定した。それぞれの相における非調和有効対ポテンシャルは圧力に影響され、圧力の増加と伴に険しくなっていく。相のポテンシャルパラメーターは、圧力4.8GPaでは0.1MPaに比べ約20%増加する。有効対ポテンシャルとBr-Cu距離の分布をもとに、-CuBr中のCuの統計的な分布と超イオン導電機構について議論する。
高安 俊一*; 吉崎 隼平*; 奥部 真樹*; 豊田 丈紫*; 井川 直樹; 佐々木 聡*
no journal, ,
M型Baフェライトは置換元素により異方性磁界の制御が可能なため、磁気ヘッドやGHz帯での電波吸収体材料として期待されている。本研究ではFeイオンをTiとMnで置換した六方晶系フェライトBaTiMnFeOについて、単結晶X線構造解析によりTi席の占有率を決定し、さらに中性子粉末回折実験を行って、Mnの席占有率及び5つの遷移金属サイト中の磁気モーメントを決定した。講演ではそれらの結果を用いて、Baフェライトの磁気構造と置換効果について議論する。
高安 俊一*; 吉崎 隼平*; 奥部 真樹*; 豊田 丈紫*; 井川 直樹; 佐々木 聡*
no journal, ,
磁気ヘッドやGHz帯での電波吸収体材料として期待されているM型フェライトBaTiMnFeOの磁気構造とサイト占有率をX線および中性子回折法によって解析した。本物質は空間群が6/である正方晶であり、Tiは41, 2, 2の各サイトにそれぞれ24%, 15%, 15%の割合で占有し、Mnは42, 12サイトにそれぞれ24%, 24%の割合で占有すること、また、8Kにおける2, 2, 41, 42サイトの磁気モーメントはそれぞれ3.56, 3.37, -3.86, -3.72 and 3.68であることが明らかになった。