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Tai, R.; 並河 一道; 澤田 昭勝*; 岸本 牧; 田中 桃子; Lu, P.*; 永島 圭介; 圓山 裕*; 安藤 正海*
Physical Review Letters, 93(8), p.087601_1 - 087601_4, 2004/08
被引用回数:76 パーセンタイル:89.47(Physics, Multidisciplinary)チタン酸バリウムのフェロ相とパラ相に存在する分極クラスターをピコ秒X線レーザーを用いたスペックル計測法を用いて、世界で初めて観測しその特性を調べることに成功した。これらの動的に変化する分極クラスターは結晶温度がキュリー温度(Tc)に近づくにつれて現れる。そしてその分極クラスターの間隔は温度とともにリニアに増加する。ところがその平均サイズはほとんど変化しない。分極はキュリー温度より約5度低い温度点で最大値を示す。分極クラスターの短距離相関強度は、結晶温度がキュリー温度に向かって減少していくにつれて、(T-Tc)0.410.02の関係をもって変化する。
森 浩一*; 鹿野 直人*; 塩飽 秀啓; 佐藤 斉*; 関根 紀夫*; 佐藤 勝*; 兵藤 一行*; 安藤 正海*
コニカX-レイ写真研究, 51(3), p.101 - 105, 2000/05
実用的な人体X線写真撮影法は、X線が被写体を透過した後におけるX線振動の振幅変化を画像のコントラストとして表す。つまりX線吸収コントラスト画像法である。X線の発見以来、X線発生装置やフィルム及び撮影装置は飛躍的な進歩を遂げているが、撮影原理自体は100余年前と変わらない。これに対し、X線が被写体を通過するときに起こるX線屈折率の変化に伴うX線波動の位相変化を画像のコントラストとして表す方法を、われわれは放射光を利用することで開発し、人骨に応用した。撮影試料として人体手部乾燥骨を用いた。人為的に微小骨折を作りX線撮影を行った。撮影はSPring-8にて行った。従来の方法で(X線吸収コントラスト法)では微小骨折は全く描写されてないが、X線位相コントラスト法では鮮明に描写できた。また、骨折像のみならず、骨質の変化や骨梁の構造も描写できることがわかった。新しい診断方法として大いに期待できる。
宇山 親雄*; 武田 徹*; 豊福 不可依*; 徳森 謙二*; 安藤 正海*; 兵藤 一行*; 板井 悠二*; 塩飽 秀啓; 西村 克之*
Medical Applications of Synchrotron Radiation, p.149 - 157, 1998/00
SPring-8の医学利用実験施設へ導かれる3本のビームラインの内、真ん中の偏向電磁石ビームラインは既に建設が始まっているので、それ以外の挿入光源ビームライン2本について設計を行った。われわれ、医学利用研究グループが行う研究(単色X線冠状動脈撮影、単色X線断層法、微小心臓血管造影法、腫瘍検出画像法、X線位相コントラスト画像法)において、人を被写体とする医学診断のためには、照射野が大きくかつ強度の高いX線が必要となる。これらの研究のために種々の検討を行った結果、挿入光源として片方をアンジュレータ、もう片方をウィグラー(マルチポールウィグラー)を設置すべきであるという結論に達した。挿入光源の設計結果を蛍光X線法や多層膜等を用いた単色広照射野X線生成法を提案する。
菊田 惺志*; 依田 芳卓*; 小山 一郎*; 清水 達夫*; 五十嵐 博*; 泉 弘一*; 国宗 依信*; 瀬戸 誠*; 三井 隆也; 原見 太幹; et al.
X-Ray and Inner Shell-Processes (AIP Conference Proceedings 389), p.351 - 365, 1997/01
本論文では、我々のグループで最近行われた核共鳴散乱の応用実験に関して、以下のような実験成果が報告される。(1)放射光によるDy、Euの核励起後の集団的崩壊を内部転換過程で生じるL-X線の時間遅れを検出することで観測した。(2)集団励起後、反強磁性体FeBO単結晶中の原子の内部磁場を1nsで高速反転させた時の核共鳴前方散乱の時間スペクトルを観測した。(3)反強磁性体FeBOに放射光パルスに同期をとったrf磁場(f=2.38MHz)を印加した時の核共鳴前方散乱の時間スペクトルを観測した。(4)核共鳴非弾性散乱の応用として、300K、150KにおけるFeフォイルのフォノンエネルギースペクトルの測定を行った。また、300K、373Kでの磁性流体中のFe微粒子の非弾性メスバウアースペクトルも観測された。(5)FeBO(333)(855)の同時反射が起きた時の核ブラッグ散乱特性が調べられた。(6)トリスタン(MR)からの干渉性の良いX線を利用し、X線領域での二光子相関実験が行われた。
森 浩一*; 並河 一道*; 舟橋 聖義*; 東 保男*; 安藤 正海*
Review of Scientific Instruments, 64(7), p.1825 - 1830, 1993/07
被引用回数:5 パーセンタイル:52.92(Instruments & Instrumentation)X線の共鳴磁気散乱には、磁気旋光性が付随する。これは、X線磁気ファラデー効果やX線磁気カー効果なる現象として現われる。後者は、試料で回折されたX線における偏光主軸の回転現象である。この様な現象は、磁性研究に応用することができる。我々は、X線磁気カー回転角を測定する偏光解析システムを開発した。この装置の基本構成は、2軸回折計で、偏光子、電磁石、検光子から成る。入射X線に45゜直線偏光X線を用いた、希土類強磁性体ガドリニウムのL吸収端における測定を行った。最大の回転角は、約2゜で、測定精度は、0.2゜~0.3゜であった。
森 浩一; 並河 一道*; 小山 泰城*; 安藤 正海*
Japanese Journal of Applied Physics, 32(Suppl.32-2), p.323 - 325, 1993/00
磁気的なX線の共鳴散乱には、磁気旋光性が付随している。試料に入射する直接偏光X線を右回り円偏光と左回り円偏光X線の和として考えた場合、散乱後にそれぞれの円偏光の振幅と位相に差が生じると、はじめの直線偏光の向きから傾いた主軸を持つ楕円偏光X線になる。この様な現象は、回折X線においては、X線磁気カー効果として観測される。双極子近似の下では、回転の大きさは電子非占有準位のスピン偏極度のエネルギー微分値に比例する。測定は、ポーラライザー、電磁石、アナライザーを搭載した2軸回折計で行った。水平面内で直線偏光した放射光X線をポーラライザーにより45°直線偏X線とし、入射光とした。希土類強磁性体ガドリニウムのL, L吸収端近傍での回転の様子は、およそ理論から予想される結果と一致した。しかし、L吸収端の5eV低エネルギー側には、予想されない回転が現われ、新たな研究課題を得た。
C.Suzuki*; 大野 英雄; 武居 文彦*; 坂井 富美子*; 依田 芳卓*; 工藤 喜弘*; 泉 弘一*; 石川 哲也*; 菊田 惺志*; X.Zhang*; et al.
Review of Scientific Instruments, 63(1), p.1206 - 1209, 1992/01
被引用回数:7 パーセンタイル:60.99(Instruments & Instrumentation)放射光を利用した核ブラッグ散乱実験(NBS)のX線光学素子の主体は、メスバウアー核アイソトープ(例えばFe)を含んだ高性能(完全性)単結晶あるいは薄膜である。この目的のためフラックス法によりヘマタイト(-FeO)単結晶を作成し、その結晶性能を放射光を利用したトポグラフ法で調べた。純粋に核のみからの反射である(111),(333),(555),(777)および(999)面からの反射形状の測定結果は理論から推定した形状と極めて良い一致を示した。核ブラッグ散乱実験はトリスタン蓄積リング(AR:高エネルギー物理学研究所)に設置されているビームライン(NE-3)を用い行った。(777)反射を用いた核ブラッグ散乱強度として10000cps以上の強度が得られた。
森 浩一; 並河 一道*; 小山 泰城*; 安藤 正海*
Photon Factory Activity Report, P. 374, 1992/00
X線共鳴交換散乱には、磁気旋光性が付随する。これは、X線磁気カー効果と呼ばれ、生じる回転(偏光主軸の回転)は、X線磁気カー回転と名付けることができる。入射X線に45直線偏光放射光X線を用いた、X線磁気カー回転測定システムを開発した。そのデザインと性能について報告する。また、初めて測定された、希土類強磁性体ガドリニウムの吸収端における回転スペクトルを示した。測定結果は、予想とよく一致した。