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平原 和朗*; 大園 真子*; 鷺谷 威*; 細 善信*; 和田 安男*; 安藤 雅孝*
Geodynamics of Atotsugawa Fault System, p.25 - 44, 2007/00
中部日本のひずみ集中帯に位置する跡津川断層周辺の地殻変動を明らかにするために、断層を横切る全長さ30kmで、7観測点からなるGPSアレーを設置した。4年間の観測で、25km離れた2観測点では5mm/年で東西に収束しているが、断層に近づくにつれ、速度は減少し、運動方向は東南東-西南西方向に変わっていくのがわかった。これらの観測を説明する簡単なモデルとして、15kmの厚さの弾性ブロックが20mm/年の速度で東西に衝突しているというものが考えられる。
田中 秀実*; 伊藤 谷生*; 野原 壯; 安藤 雅孝*
Geodynamics of Atotsugawa Fault System, p.103 - 121, 2007/00
茂住-祐延断層は、西北西-東南東走向、ほぼ垂直の姿勢を持つ跡津川断層系に属する右横ずれ断層である。地震フロンティアプロジェクトによって、この断層を垂直に横切るトンネルが掘削され、露出した壁面及び床面から直接活断層の断層岩類が採取された。その結果、断層帯の分布及び活断層帯のアーキテクチャについて次の知見が得られた。(1)茂住-祐延断層は2つの大きな破砕帯からなる。それぞれA、及びB破砕帯と呼ぶ。A破砕帯は幅15m、B破砕帯は幅50mであり、いずれも断層角礫からなる厚いダメージゾーンと葉理を持つ断層ガウジからなる断層コアからなる。断層コアはA破砕帯では8cmの厚さで一枚、B破砕帯では10cmのものが複数枚認められる。(2)断層角礫,断層ガウジともに面構造が卓越することから、変形は脆性流動を主要な機構としていることがわかる。断層コア中軸部には、高速度の変形を示す超微粒カタクレーサイトが分布し、葉理を持つ断層ガウジと共切断の関係にある。このことは流動と高速すべりの繰り返しを現している。(3)断層岩類の鉱物組合せの解析の結果、いずれの断層岩類も、スメクタイト,雲母系粘土鉱物、及び緑泥石に富んでいる。これらの鉱物は断層帯に安定滑りをもたらすと考えられている。以上の結果から、茂住-祐延断層の東部で想定されている年間1-2mmの超低速クリープは滑り面の粘土鉱物のレオロジー的な性質によるものと考えられる。
Debski, W.; 安藤 雅孝
Acta Geophysica Polonica, 52(1), p.1 - 14, 2004/00
高解像度の弾性波トモグラフィーの近年の発達や、高精度の震源位置決定の必要性の高まりに伴い、弾性波伝播時間や伝播経路(レイパス)を推定するための安定で高精度の数値予測手法が求められている。本論文では、一連のチェビシェフ多項式によるレイパスの媒介変数化に基づくアルゴリズムを示す。精密Gauss-Lobbato積分を結合した、この擬似スペクトル法は、伝播時間を相対誤差10-7オーダーと言う高精度で計算することができる。求められたレイパスの擬似スペクトル表現は、レイトレーシング問題を、必要に応じて適切に選択した最適化プログラムにより解くことが可能な、数値最適化に帰着させる。
Debski, W.; 安藤 雅孝; 杉本 真吾*; 奥田 隆*
EGS-AGU-EUG Joint Assembly 2003, 0 Pages, 2003/02
None
Debski, W.; 安藤 雅孝
American Geophysical Union 2002 Fall Meeting, P. F985 S61B-1128, 2002/12
None
Tai, R.; 並河 一道*; 岸本 牧; 田中 桃子; 助川 鋼太*; 長谷川 登; 河内 哲哉; 加道 雅孝; Lu, P.; 永島 圭介; et al.
Physical Review Letters, 89(25), p.257602_1 - 267602_4, 2002/12
被引用回数:40 パーセンタイル:81.14(Physics, Multidisciplinary)温度に対する無秩序表面ドメイン構造の振舞を調べるためにピコ秒X線レーザースペックル計測が初めて行われた。フェロエレクトリックドメインによって引き起こされた過渡的な表面構造はキューリー温度へ向かっての温度増加に伴い減少し、キューリー温度以上で完全に消滅する。c/aドメインの空間的な配置の急激な変化は、キューリー温度より2度以下から始まることが観測された。そしてそこでは、平気的なドメインの大きさは(Tc-T)により減少することがわかった。キューリー温度近くのパラ状態において存在すると考えられていながら、従来の手法では不可能であった分極クラスターの観察を遂行できる見通しが得られた。
平原 和朗; 安藤 雅孝; 和田 安男*; 大倉 敬宏*
American Geophysical Union 2002 Fall Meeting, P. F368, 2002/00
跡津川断層は、最近発見された、新潟から神戸へ達する歪集中帯の中に位置する。跡津川断層は日本で唯一地表クリープが観測されている断層であり、中央部の低地震活動領域で、1.5mm/yの断層クリープ)変位が検出されてきた。こういった断層の固着・すべり領域を解明するために、1997年4月より断層に直交する7点のGPSを稠密に設置し観測を開始した。1997年から5年分のGPSデータを解析して得られた変位速度場は、跡津川断層と牛首断層に断層クリープが発生していることを示唆している。断層走行方向と垂直方向へ変位速度を分解して詳細解析するにより。NKTZの中に位置する跡津川断層系における変位速度場をモデル化した。
Debski, W.; 安藤 雅孝
European Geophysical Society XXVII General Assembly, 0 Pages, 2002/00
最新の地震波のトモグラフィの計算では,ロバストで正確なレイパスと走時計算が必要である。この計算法としてチェビシェフ多項式を用いたレイパスの表現方法を提案する。この方法により走時計算がより正確に行えるようになった。さらに遺伝的アルゴリズムの併用により3Dの地下構造における計算も可能になった。
平原 和朗; 安藤 雅孝; 和田 安男*; 大倉 敬宏*
Geophysical Research Letters, 30(6), p.8012_1 - 8012_4, 2002/00
被引用回数:17 パーセンタイル:39.05(Geosciences, Multidisciplinary)跡津川断層付近の詳細な地殻変動を観測するため断層を横切るGPS観測網を設置した。観測網は30kmに及び7点の観測点からなっている。4年間の観測の結果以下の特徴的な変位速度場が得られた。断層から25km離れた点ではそれぞれ5mm/年の東向き、西向きの速度を持って吸束しているが、断層に近づくにつれ、断層走行に平行になり、変位速度が減少してくる。これらの観測結果は、15kmの厚さを持つ弾性板が20mm/年の速度で、跡津川断層を境に衝突している、というモデルで説明される。しかしながら、牛首断層と跡津川断層で挟まれた変位速度も小さく断層に直交する成分があり、衝突境界はこの両断層で囲まれたゾーンにあり、このゾーンでは弾性定数が小さいか、非弾性的性質を持っていると推定される。
安藤 雅孝
Seismogenic Process Monitoring, p.221 - 228, 2002/00
跡津川断層系は、日本列島では第一級の横ずれ活断層であり、明瞭な地形的および地震活動のリニアメントがみられる。本研究では、広域(50km)から顕微鏡的スケールまでの種々の手法を用いて、活断層の構造と動的性質の解明を試みた。本研究の特徴は、副次断層である茂住断層を貫く480mの調査坑を掘削し、構造地質、地下水、地球科学的調査、トラップ波観測、地震波速度・電気抵抗連続観測などを実施したことにある。さらに、広域地震・GPS観測、活断層掘削調査など総合的な調査が行われた。
平原 和朗; 安藤 雅孝; 和田 安男*; 大倉 敬宏*
測地学国際シンポジュウム金沢 日本測地学会講演会, p.13 - 14, 2002/00
跡津川断層断層に直交する稠密GPS観測網を設置し、1997年から観測を継続している。得られた変位速度場を断層に平行と直交する成分に分けて、断層に直交するプロファイルを作ると、100km程度の幅を持つ、10-7/年程度のひずみ集中帯(KNTZ)の中に、さらに大きなひずみ速度を持つ跡津川断層系が浮かび上がる。さらに、観測データは跡津川断層および牛首断層では断層上浅部でクリープが発生していることを要請している。簡単なテクトニックモデルを構築し、ひずみ集中帯における跡津川断層系の役割を論じる。
熊澤 峰夫; 安藤 雅孝; 國友 孝洋; 吾妻 瞬一; 中島 崇裕; 鶴我 佳代子; 北川 有一
JNC TN7400 2001-008, 235 Pages, 2001/03
核燃料サイクル開発機構(以下、サイクル機構)では平成8年以来、科学技術庁(当時)による地震総合フロンティア研究の一環として、地下深部での地殻の動きに着目し、地震発生機構の解明を目指すとともに、新たな地震観測手法の開発を行う「陸域地下構造フロンティア研究」を実施した。本研究は(1)地震発生に関する研究、(2)地震発生と地下水挙動に関する深地層総合研究、(3)活断層体での近く活動研究の3つの研究テーマからなり、岐阜県東濃鉱山及び神岡鉱山を活用して実 施した。本報告書は、平成8年度から平成12年度における「陸域地下構造フロンティア研究」第1フェーズの研究成果を取りまとめたものである。
松末 和之; Jin; 安藤 雅孝
Bulletin of the Seismological Society of America, 90(6), p.1430 - 1445, 2001/00
被引用回数:32 パーセンタイル:53.5(Geochemistry & Geophysics)跡津川断層帯に沿う9ヶ所の観測所で記録された102個の微小地震の速度記録からS波スペクトルを解析した。その結果、Stress dropが地震の場所によって異なることが判明し、茂住断層や茂住断層と跡津川断層の合流部のStress dropが跡津川断層の最南部やクリープ部より高いことが明らかとなった。また、地震モーメントやcorner frequencyの関係から、地震がその大きさによる多階層的なシステムであることも示された。
安藤 雅孝; 伊藤 谷生; 水田 義明; 佐野 修; 平原 和朗; 西上 欽也
サイクル機構技報, (9), p.131 - 141, 2000/12
跡津川断層系を対象とする断層の総合研究が平成8年より行われた。この研究で最も注目されるのは、主断層にほぼ平行な茂住断層を貫く全長480mの調査坑道を掘削したことである。この調査坑道を利用して、地下水化学、断層トラップ波、比抵抗変化等の観測が行われた。坑道内の地震計アレイによる地震波の観測も行われ、明瞭な断層トラップ波の波群をいくつも収録し、破砕帯モデル化に用いられた。さらに、跡津川断層系を取り囲む広域に、地震観測、GPS観測、地質調査を実施し、日本列島の変形や、定常的な地殻変動との関連などの解明が行われた。ここでは、数十キロメートルから数ミリメートルまでの種々のスケールで活断層の観測調査が行われた。
何 培明*; 脇田 宏*; 安藤 雅孝; 国友 孝洋*; 吾妻 瞬一*
動燃技報, (104), p.95 - 106, 1997/12
地震の発生機構の解明を目的とする「陸域地下構造フロンティア研究」は、1.地下の地震波速度及び電気伝導度の分布構造を常時モニターし、地殻内部の微小変動を検知するための新しい地下探査法アクロスの開発、2.東濃鉱山の坑道と水位観測井での観測による岩盤緩み、地下水及び地下ガスと地震活動との関連の解明、3.跡津川断層系の地殻変動及び茂住祐延断層を貫く調査坑道での活断層の調査、の3つのテーマからなる。本稿は本研究の実施内容およびその成果を紹介するものである。
安藤 雅孝*; 伊藤 潔*
PNC TJ1673 95-001, 50 Pages, 1995/03
本調査研究は、跡津川断層系特に茂住祐延断層周辺に発生している微小地震の震源決定を精度良く行い、本地域における地震活動と断層活動を正確に把握することにより、活断層の発生メカニズムに関する知見を得ることを目的にしている。本年度の調査項目以下の通りである。(1)微小地震の観測(2)地震解析(3)報告書の作成・昨年度は、微小地震の深さ方向の精度を良くするため、茂住鉱山長棟坑道内に地震計を設置し、活断層沿いの微小地震分布とその特性を把握することに重点を置いた。観測点の位置は神岡鉱山茂住坑内の坑口より約1.15km入った場所で、正確な位置は以下のとおりである。北緯・36度26分05秒東経・137度17分35秒高さ・363m(S.L.)本年は引続き茂住観測点のデータを用いて震源決定精度の向上に努めた。地震の震源を精度良く決定するには、観測点が適正に配置される必要がある。今回の研究対象地域である跡津川断層付近の微小地震の観測網の観測点は約25-30km間隔で設置されている。これらの観測点による震源決定は、断層付近の詳細な調査には不十分である。特に地震の深さを含めて精度の高い震源を得るには、震源に近いところに観測点が存在し、震源を取り囲みかつある程度遠方まで観測点が必要である。観測装置は地震計および送受量装置、記録装置からなり、センサーとしては短周期(固有周期1秒)3成分の地震計が設置された。現在までのところ十分なデータが得られていないので、解析は緒についたばかりである。上宝の従来の観測網での震源と茂住を加えた場合の震源の違いを比較すると、断層近くの地震の震源が震央と深さ方向で数km動いていることが分かる。このように観測点を追加することによって、震源の精度が著しく向上し、今後断層の構造の理解が進むものと考えられる。
安藤 雅孝*; 伊藤 潔*
PNC TJ1604 94-003, 210 Pages, 1994/03
本調査研究は、跡津川断層系特に茂住祐延断層周辺に発生している微小地震の震源決定を精度良く行い、本地域における地震活動と断層活動を正確に把握することにより、活断層の発生メカニズムに関する知見を得ることを目的にしている。本年度の調査項目以下の通りである。(1)地震計の設置(2)微小地震の観測(3)地震解析(4)報告書の作成本年度は特に、微小地震の深さ方向の精度を良くするため、茂住鉱山長棟坑道内に地震計を設置し、活断層沿いの微小地震分布とその特性を把握することに重点を置いた。地震の震源を精度良く決定するには、観測点が適正に配置される必要がある。今回の研究対象地域である跡津川断層付近の微小地震の観測網の観測点は約25-30km間隔で設置されている。これらの観測点による震源決定は、断層付近の詳細な調査には不十分である。特に地震の深さを含めて精度の高い震源を得るには、震源に近いところに観測点が存在し、震源を取り囲みかつある程度遠方まで観測点が必要である。以上のような点を考慮し、以下の神岡鉱山の坑内に、地震観測点を設置した。坑内においても、岩盤のしっかりした場所を選定し、破砕帯などは避け、また、水滴の落下によるノイズなどは極力避けて適切な場所を選定した。観測点の位置は神岡鉱山茂住坑内の坑口より約1.15km入った場所で、正確な位置は以下のとおりである。北緯 36度26分05秒東経 137度17分35秒高さ 363m(S.L.)観測装置は地震計および送受量装置、記録装置からなり、センサーとしては短周期(固有周期1秒)3成分の地震計が設置された。現在までのところ十分なデータが得られていないので、解析は緒についたばかりである。上宝の従来の観測網での震源と茂住を加えた場合の震源の違いを比較すると、断層近くの地震の震源が震央で7km、深さで6km程度動いていることが分かる。このように観測点を追加することによって、震源の精度が著しく向上し、今後断層の構造の理解が進むものと考えられる。
伊藤 潔*; 和田 博夫*; 安藤 雅孝; 和田 一成*
京都大学防災研究所年報, (38), B-1 Pages,
跡津川断層周辺の地震活動の詳細な調査のために,神岡鉱山・茂住坑に地震計を設置し,地震観測を開始した。地震の観測点は坑口から1150m入った地点で,雑微動は非常に低い。この観測点は特に地震の深さの精密決定を目的とするとともに,観測点から1km以内にある茂住-祐延断層近傍における微小地震活動の調査をも目的にしている。観測の結果,この付近の地震は従来の決定より,約3km深く,地下5kmまではほとんど地震がないことがわかった。その下方の7-15kmに地震は発生している。この地域は,国土地理院によって,断層がクリープ変形をしていることが見出されており,この結果を総合すると,地表近くがクリープし,その下の方で,地震が起きて弾性的に変形しているようである。