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須田 拓馬*; 小宮 悠*; 西村 高徳*; 岩本 信之; 合川 正幸*; 藤本 正行*
AIP Conference Proceedings 1016, p.43 - 48, 2008/05
宇宙で生まれた最初の星は初期宇宙における星形成を知るうえで重要なプローブとなる。第一世代の星を見つけるためには、そのような星が受ける表面組成の変化を考慮する必要がある。表面組成の変化は星間物質や連星系における主星からのガス降着によって起こる。特に連星系の場合には、主星がAGB段階にあったときの星内部における混合過程による影響を受けていると考えられる。現在知られている最も鉄の少ない3つの星は第一世代星の候補として報告されている。それらの星では炭素過剰が共通に見られ、これは小質量AGB星の特徴でもある。われわれはそれらの星が連星系の伴星として誕生したと考え、主星としてのAGB星の質量に制限を加えることによって組成パターンが第一世代の中小質量星の進化的な特徴の証拠となり得るかどうか議論している。