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鈴木 敏*; 小松崎 崇*; 田所 秀明*; 大木 耕一
JAEA-Review 2011-039, 74 Pages, 2012/01
本報告書は、パッシブガンマ法により200ドラム缶及びコンテナ(約1m)に封入されたウラン廃棄物中のウラン量評価に適用する非破壊測定装置の実廃棄物測定結果(内容物の種類,ウラン区分・濃度,発生施設,装置仕様等)についてまとめたものである。結果は次の通りである。(1)ドラム缶廃棄物の測定は、平成23年3月末現在で、18,884本(うちピット廃棄物4,703本)である。(2)コンテナ廃棄物の測定は、平成23年3月末現在で、749基(うちピット廃棄物110基)である。(3)ドラム缶廃棄物については約6割、コンテナ廃棄物については約8割が金属及びコンクリート・土砂類であった。(4)ドラム缶廃棄物は75%が検出下限値未満で、U-238の平均濃度は3.4Bq/gであった。また、コンテナ廃棄物は17%が検出下限値未満で、U-238の平均濃度は2.3Bq/gであった。(5)クリアランスレベル1.0Bq/g(IAEA RS-G-1.7)を基準とした場合、ドラム缶廃棄物,コンテナ廃棄物ともに約8割がクリアランスレベルを下まわっている。
鈴木 敏*; 小松崎 崇*; 助川 泰弘*; 大木 耕一
JAEA-Technology 2010-035, 134 Pages, 2010/09
放射性廃棄物を保管廃棄する場合、核燃料物質の使用等に関する規則第2条の11の記録として放射性物質の数量を記録するとともに、計量管理上ウラン量を把握する必要があり、廃棄物中の放射性物質量を測定評価することは、廃棄物の管理上必要である。本報告書は、コンテナ等に封入されたウラン廃棄物中のウラン量評価に適用するパッシブガンマ法を用いた非破壊測定装置のシステム改良と測定試験等についてまとめたものである。結果は次の通りである。(1)コンテナ廃棄物中のウラン量を真値に対して約50%で評価できる。(2)再測定による評価値の再現性は、約50%である。(3)ドラム缶測定装置とのクロスチェックにより、本装置の実廃棄物中ウラン量評価の妥当性を確認した。(4)放射性物質濃度が1Bq/gより高い場合は対向対評価法、それより低い場合はグロス法、線源の偏在や遮へい効果が大きい場合は線源位置設定法が有効である。(5)検出下限値は、コンテナ1tの場合、NaI(Tl)検出器では、中央部で約20gU-238、表層部で約3gU-238である。Ge検出器では、中央部で約70gU-238、表層部で約10gU-238である。(6)コンテナ廃棄物のうち約8割がクリアランスの対象となる可能性がある。
大木 耕一; 石橋 祐三; 無藤 克己; 小松崎 崇*; 鈴木 敏*; 助川 泰弘*
no journal, ,
ウラン廃棄物中のウラン量を測定評価することは、放射性廃棄物中の放射性物質の数量を把握するために必要である。これまで、200Lドラム缶詰め廃棄物中のウラン(U-238)量を非破壊測定する手法及び測定試験について報告した。本装置は、分解能の高いGe検出器1台及び計測部並びに対象物を回転させるためのターンテーブルから構成されており、ドラム缶を回転させ、検出器をドラム缶中央部に配置し、廃棄物中から放出される線を測定解析するものである。廃棄物中のウランには、濃縮ウラン,回収ウラン等があり、ウラン全体の放射能量を評価するためには組成の把握が必要となる。ここでは、ウランの組成を非破壊で評価する方法について検討し、その適用性を確認するために実施した測定試験について報告する。