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三枝 幹雄; 藤井 常幸; 木村 晴行; 森山 伸一; 安納 勝人; 寺門 正之; 小林 則行*
Fusion Engineering and Design, 24, p.47 - 64, 1994/00
被引用回数:11 パーセンタイル:68.99(Nuclear Science & Technology)JT-60U用イオンサイクロトロン周波数帯(ICRF)加熱用アンテナの設計を行い、低電力にて高周波特性試験を、大電力にて耐電力試験を行った。変分法を用いた結合コードにてトロイダル方向に逆相モードのアンテナ電流分布時に最適化を行った。計算コードによれば、Lモードプラズマで8cm、Hモードプラズマで6cmまでアンテナからプラズマを離しても、十分な加熱が行なえることが予測された。低電力にてアンテナの高周波特性を測定し、アンテナ間の結合が、トロイダル方向に弱く、ポロイダル方向に強い事が確認された。また、真空中にて耐電力試験を行い、増幅器出力の上限(38kV)までの耐圧を確認した。
濱松 清隆; 三枝 幹雄; 木村 晴行; 藤井 常幸; 小林 則行*; 池田 佳隆; 安積 正史
Japanese Journal of Applied Physics, 28(9), p.1708 - 1711, 1989/09
被引用回数:5 パーセンタイル:34.51(Physics, Applied)JT-60のICRF第2高調波による、初期の加熱実験において空洞共鳴が観測されている。この初期実験での我々の目的は、アンテナとプラズマの結合特性を調べることにある。空洞共鳴はプラズマ密度を変化させた時の結合抵抗が大きな極値を持つことで確認された。1次元のICRF伝播モデルによる数値解析結果と、この実験結果を比較した所良い一致が見られた。これに基づいて、JT-60におけるICRF波の伝播特性の解析を行なった。ただし、入射パワーが比較的低いので、議論はすべて線形理論の範囲内で閉じている。空洞共鳴は(0、0)位相のアンテナの場合に起こり、(、0)位相の場合は抑制されている。これは、サイクロトロン共鳴層の厚さをアンテナの位相差を用いて評価することで説明できる。他に、結合抵抗の密度依存性の細かな構造やその絶対値についても、定性的な説明ができた。