Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
藤本 浩文*; 樋口 真理子; 小池 学*; 大出 裕高*; Pinak, M.; Kotulic Bunta, J.*; 根本 俊行*; 作道 隆*; 本田 尚子*; 前川 秀彰*; et al.
Journal of Computational Chemistry, 33(3), p.239 - 246, 2012/01
被引用回数:37 パーセンタイル:64.85(Chemistry, Multidisciplinary)リジン残基のアセチル化は、タンパク質が受ける翻訳後修飾の中で最も一般的なものの一つである。本研究では、DNA修復酵素の一つであるKuタンパク質内のリジン残基がアセチル化されると、その基質であるDNAとの結合力がどのように変化するのかをコンピュータシミュレーションを用いて検証した。擬似アセチル化タンパク質のモデルとして実験的によく用いられる、グルタミン置換変異体(KQ変異体)ではDNAとの結合力が下がり、非擬似アセチル化タンパク質モデルとして用いられるアルギニン置換変異体(KR変異体)では結合力は低下しなかった。このシミュレーション結果は既報の実験結果と完全に一致している。一方、これらのリジン残基をアセチル化してもDNAとの結合力は低下しなかった。したがって、擬似アセチル化タンパク質のモデルとしてKQ変異体を用いると、アセチル化の影響を過大評価する場合があると考えられる。
桐山 博光; 森 道昭; 中井 善基; 下村 拓也*; 田上 学*; 岡田 大; 笹尾 一; 若井 大介*; 近藤 修司; 金沢 修平; et al.
JAEA-Conf 2009-007, p.97 - 100, 2010/03
レーザー駆動粒子加速をはじめとした超高強度光利用研究を推進するために、高コントラスト・高強度レーザーシステムの整備を進めている。高いコントラストを得るために光パラメトリックチャープパルス増幅器(OPCPA)を前置増幅器として高強度チタンサファイアレーザーに導入している。また、高い集光強度を得るためにレーザー媒質の熱歪みを低減させる必要があり、このため最終段増幅器のチタンサファイア結晶を100Kと低温に冷却している。パルス幅1nsに伸張されたマイクロジュールの高いエネルギーのシード光は、OPCPA前置増幅器により10mJまで増幅され、その後、チタンサファイア前置増幅器で300mJ、チタンサファイア主増幅器で3Jまで増幅される。最後にパルス圧縮器により、30fsのパルス幅まで再圧縮される。OPCPAを用いることで、ピコ秒の時間領域において10桁以上の高いコントラストを達成した。また、結晶を冷却することで、f/3放物面鏡によって8ミクロン(e-2 spot)6ミクロン(e-2 spot)まで集光が可能となり、10W/cmの高いピーク強度を達成している。
桐山 博光; 森 道昭; 中井 善基; 下村 拓也; 田上 学*; 岡田 大; 近藤 修司; 金沢 修平; 匂坂 明人; 大東 出; et al.
AIP Conference Proceedings 1153, p.3 - 6, 2009/07
レーザー駆動粒子加速をはじめとした超高強度光利用研究を推進するために、高コントラスト・高強度レーザーシステムの整備を進めている。高コントラスト・高ピーク出力を両立させるため、前置増幅器に過飽和吸収体によりASEペデスタルを除去された高エネルギー・クリーンパルスをシード光とした光パラメトリックチャープパルス増幅器(OPCPA)、後段にチタンサファイアチャープパルス増幅器を用いたシステムを開発している。パルス幅1nsに伸張されたマイクロジュールの比較的高いエネルギーのシード光は、OPCPA前置増幅器により10mJまで増幅され、その後、チタンサファイア前置増幅器で300mJ、チタンサファイア主増幅器で3Jまで増幅される。チタンサファイア主増幅器では熱負荷を低減させるために、結晶は100Kまで冷却されている。この結果、メインパルス前のピコ秒の時間領域において10桁以上の高いコントラストを達成するとともに、放物面鏡で集光することにより10W/cm以上の高い集光強度を10Hzの繰り返し動作で得た。
岡田 大; 桐山 博光; 中井 善基; 下村 拓也*; 田上 学*; 圷 敦; 近藤 修司; 金沢 修平; 杉山 僚; 大道 博行; et al.
no journal, ,
超高強度レーザーパルスを用いたレーザー駆動粒子加速実験に適したビーム供給を実現するために、高効率で動作し広帯域スペクトルの増幅が可能なOPCPAの開発を行っている。本研究で開発を行ったJ-KARENレーザーに導入している高効率OPCPAは高エネルギー発振器を用いており、発振器から得られる中心波長800nmでパルス幅30fsのMLパルスを、反射型ストレッチャーで時間幅1nsのチャープパルスに伸張している。発振器からのチャープパルスとYAGレーザーからの励起パルスを、タイプI型のBBO結晶中で相互作用させ、3段のBBO結晶の位相整合角度の調整により、広帯域のスペクトルを得ている。一般的に得られるエネルギーよりも4桁以上高い数10JのエネルギーでOPCPAシーディングを行い、最大励起エネルギー300mJ時に出力エネルギー78mJが得られた。このとき得られた励起光からシード光への光-光変換効率は26%となっており、市販の励起レーザーを用いた既存のOPCPAシステム変換効率と比較して3倍以上の効率を達成した。
桐山 博光; 森 道昭; 中井 善基; 下村 拓也; 田上 学*; 岡田 大; 近藤 修司; 金沢 修平; 匂坂 明人; 大東 出; et al.
no journal, ,
チャープパルス増幅(CPA)法により高強度レーザー技術は著しく進展し、現在、相対論領域でのレーザーと物質との相互作用の実験的研究が可能となっている。最近、原子力機構において、60TW, 30fs, 10Hzで動作するJ-KARENレーザーを用いることにより、10桁以上の高いコントラスト、10W/cm以上の高い集光強度を達成した。ここでは、J-KARENレーザーのPWレベルへのアップグレードについて述べる。既存の60TW級J-KARENレーザーからの3Jのチャープパルスは50mmのビーム径にアップコリメーションされ、80mmの大口径チタンサファイア増幅器によりさらに増幅される。励起レーザーにはNd:ガラスレーザーの第二高調波光を用い、高信頼性,高安定性動作のために、回折光学素子を用いて空間パターンの均質化を行っている。圧縮前で30Jを超える高い増幅エネルギーを高いビーム品質で得た。本システムにより、再圧縮することにより、約500TW級の高いピーク強度のレーザーパルスがポテンシャルとして生成可能であることを確認した。
桐山 博光; 森 道昭; 中井 善基; 下村 拓也; 田上 学*; 岡田 大; 近藤 修司; 金沢 修平; 匂坂 明人; 大東 出; et al.
no journal, ,
原子力機構において、開発を進めている高強度チタンサファイアレーザー(J-KARENレーザー)の開発の現状に関する報告である。60TWのピーク出力で動作するJ-KARENレーザーのさらなる高強度化のために、最近大口径チタンサファイア結晶を新たに付加した。100J級のNd:ガラスレーザーの第二高調波光の空間パターンを回折光学素子により制御し、増幅される高強度レーザー光のビーム品質を向上させている。また、時間制御技術として独自に光パラメトリックチャープパルス増幅器を改良・導入することにより、主パルスに付随するノイズ成分を著しく低減することに成功している。本システムにより、500TWを超えるピーク出力で、高い空間一様性,低いノイズ成分を有するレーザーパルスがポテンシャルとして生成可能であることが明らかとなった。本会議の招待講演では、これまでのJ-KARENレーザーと最近新たに付加した大口径増幅器の動作特性について報告する。