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高木 俊男; 柳田 誠*; 藤原 治; 小澤 昭男*
地学雑誌, 109(3), p.366 - 382, 2000/00
河川の下刻量予測を行うためには、その下刻・埋積のプロセスを把握し、規則性を抽出する必要がある。このため、関東・中部の4河川の中流域に分布する河岸段丘を調査した。調査河川では、氷期に0.20.7m/1000年程度でゆっくりと河床が上昇し、間氷期には27m/1000年の速度で急激に下刻する振幅を繰り返して現在に至った事が判明した。また、堆積段丘面どうしの高度および埋没谷底どうしの高度を結んだ直線はほぼ平行であり、河床が下刻・埋積を繰り返しながら2本の直線間を推移して現河床高度に至ったことが読みとれた。これらの直線の傾きがほぼ等しいことから隆起速度長期間の平均的な下刻速度という関係が判明した。これらの直線は将来に延長することにより、下刻量が予測可能となる。