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高瀬 和之; 吉田 啓之; 岡田 英俊*; 小碇 創司*; 都築 宣嘉*
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東京電力福島第一原子力発電所2号機(1F2)では、制御電源が喪失後も原子炉隔離時冷却系(RCIC)は作動し続け、地震発生から70時間以上にわたって炉心に注水が行われたと考えられる。制御電源の喪失にもかかわらず、RCICによる注水が継続された要因については未だ明らかになっていないが、原子炉水位の補正結果などから、原子炉水位の上昇に伴い、設計では蒸気によって駆動されるRCICタービンが、蒸気に水が混入した二相流によって駆動されたことがMAAP等の解析によって推測されている。しかし、設計と異なる二相流状態で駆動された場合のタービンの性能など、未解明な課題が多く、実験的な研究が検討されている。具体的には、1F2のRCIC挙動を実規模で再現する大型統合試験やそれを補完するモデル実験が提案されているが、過酷事故解析コード等の検証にはタービンを含むRCIC配管内部の二相流挙動の把握が必要であり、このデータの取得には大型統合試験やモデル実験では不十分であるため、より基礎的な実験が必要と考えられる。