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田中 良和*; 稲見 俊哉; Lovesey, S. W.*; Knight, K. S.*; Yakhou, F.*; Mannix, D.*; 國分 淳*; 金澤 雅行*; 石田 興太郎*; 七尾 進*; et al.
Physical Review B, 69(2), p.024417_1 - 024417_11, 2004/01
被引用回数:36 パーセンタイル:79.6(Materials Science, Multidisciplinary)Dy L吸収端における電気四重極遷移による共鳴X線回折を用いて、DyBCの4四重極及び十六重極秩序の直接観測を行った。回折データは24.7KにおけるDyの点群の4/から2/への対称性の低下と時間に偶でA対称性を持ったDy多重極の秩序に伴う構造変化を示した。この温度以下では結晶構造は空間群4/で記述され、Dyイオンは4サイトを占める。この温度ではBとCからなる格子の変形が起こり、これは2/の2回軸に垂直なBC面のバックリングに等しい。Dyの低エネルギー状態のモデルを示し、比熱,われわれのX線回折データ,中性子回折による磁気秩序との関係を論じる。
小野 興太郎*; 荒河 一渡*; 大橋 正宏*; 倉田 博基; 北條 喜一; 吉田 直亮*
Journal of Nuclear Materials, 283-287(Part.1), p.210 - 214, 2000/12
被引用回数:26 パーセンタイル:81.83(Materials Science, Multidisciplinary)電顕付設イオン照射装置を用いて、オーステナイト鋼中のヘリウムバブルの形成過程をその場観察した。その結果、1~2nmのバブルは900以上で動き始め、ランダム運動をしながら合体・成長を行った。そのバブルの動きを測定し、この動きがブラウン運動であることを明らかにした。また、バブルの移動度に1100で110~210m/sであることがわかった。さらに、バブル近傍をEELS測定した結果、バブル表面にオーステナイトの構成元素の内、Niが偏析していることをつきとめた。
小野 興太郎*; 古野 茂実; 金光 慎吾*; 北條 喜一
Philos. Mag. Lett., 75(2), p.59 - 64, 1997/00
被引用回数:28 パーセンタイル:81.81(Materials Science, Multidisciplinary)ヘリウムイオンをアルミニウムに照射するとバブルが形成される。そのバブルの高温での挙動を電子顕微鏡でその場観察した。今回は結晶粒界に形成されたバブルの粒界面に沿っての運動を連続観察し、解析した結果、ブラウン運動であることを明らかにした。さらに、運動の目安を示すバブル移動の拡散係数として、560Cでの直径2.3nmのバブルについて、5.610msという値を得た。この値は結晶粒内を運動しているバブルの値の数十倍であった。
小野 興太郎*; 古野 茂実; 北條 喜一; 北野 保行*
Microstructures and Functions of Materials (ICMFM 96), 0, p.273 - 276, 1996/00
アルミニウム中の結晶粒界でのヘリウムバブルの移動挙動を電子顕微鏡その場観察で調べた。バブルは粒界転位に沿って一次元的移動をすること、また大傾角粒界上でのバブル移動の拡散係数は粒内のそれの10倍以上であることを明らかにした。
古野 茂実; 北條 喜一; 出井 数彦*; 神垣 信生*; 小野 興太郎*; 紀 隆雄*
Journal of Nuclear Materials, 191-194, p.1219 - 1223, 1992/00
被引用回数:2 パーセンタイル:27.49(Materials Science, Multidisciplinary)ヘリウムおよび水素イオンの同時照射下におけるAlの損傷の挙動をイオン導入型多機能分析電顕を用いて、その場観察した。同時照射の場合、He単独照射およびHに続いてHeの個別連続照射に比べて、バブルの成長が著しく促進されることを観察し、He照射のもとで、同時に注入するHの移動がバブルの成長に寄与することを明らかにした。
神垣 信生*; 古野 茂実; 北條 喜一; 小野 興太郎*; 橋本 英二*; 出井 数彦*; 紀 隆雄*
Journal of Nuclear Materials, 191-194, p.1214 - 1218, 1992/00
被引用回数:4 パーセンタイル:41.92(Materials Science, Multidisciplinary)AlおよびAl合金に10keVのHeイオンを種々の温度で照射し、またその後の焼鈍中の転移ループの挙動を調べ、次の結果を得た。17Kで転位ループが形成されること、純Alにおいて、焼鈍中の転位ループの挙動は照射中のイオン強度に依存すること、および添加元素の濃度が大であると、473Kにおいても、転位ループが形成されることを明らかにした。これらの結果について、照射温度と強度および添加元素の種類と濃度を考慮して、転位ループの形成、成長、消滅過程を検討した結果を報告する。
小野 興太郎*; 古野 茂実; 北條 喜一; 紀 隆雄*; 出井 数彦*; 高岡 修*; 久保 昇*; 水野 薫*; 伊藤 一義*
Journal of Nuclear Materials, 191-194, p.1269 - 1273, 1992/00
被引用回数:27 パーセンタイル:88.97(Materials Science, Multidisciplinary)金属中のヘリウムバブルの成長と移動の機構を調べるため、Heイオンを照射したAlの焼鈍実験を行った。670K以上の温度でバブルの密度の減少と直径の増加が認められるようになった。この間バブルの合体および消滅等も観察された。バブルの移動については、移動距離の平均2乗が移動時間に比例すること、833Kでのバブル移動の拡散係数は直径に依存し、4~12nmにわたって変化すると、拡散係数は10から10cmsにわたって変化することなどの結果を得た。これらの結果に基いて、Al中のヘリウムバブルの移動の拡散係数の直径および温度依存性を解析し、バブルの移動機構を検討した。また結晶粒界に沿っての移動度は粒内よりも大きいことを認めた。
小野 興太郎*; 小川 英典*; 古野 茂実; 紀 隆雄*; 神垣 信生*; 北條 喜一; 柴谷 一弘*; 影山 善隆*; 水野 薫*; 伊藤 一義*
Journal of Nuclear Materials, 191-194, p.1209 - 1213, 1992/00
被引用回数:1 パーセンタイル:0.01(Materials Science, Multidisciplinary)高温で中性子照射したAlでは、電顕で照射欠陥は観察されないが、その後の電子線照射によって、転位ループの形成が非照射試料に比べて、促進される。これは試料中に残存する核変換生成物Si,HあるいはHeによる効果と考えられる。この効果を定量的に調べるために、Alに上記元素を添加あるいは注入した試料を用いて、電顕内で200kVの電子線で100~350Kで照射を行った。形成される転位ループの密度は添加元素の濃度増加に従って、増加し、また照射温度の上昇に従って、減小することを明らかにした。これらの結果の解析から、これらの添加元素が、格子間原子を捕獲して、転位ループ形成の核となり、形成を促進するものと結論した。
小野 興太郎*; 紀 隆雄*; 古野 茂実; 北條 喜一; 出井 数彦*; 水野 薫*; 伊藤 一義*
Journal of Nuclear Materials, 183, p.154 - 160, 1991/00
被引用回数:2 パーセンタイル:31.89(Materials Science, Multidisciplinary)水素イオン照射によって、Al中に形成された小さいバブルは照射後の焼鈍によって、面状の欠陥に転換することを電顕観察によって見い出した。さらに格子像観察によって、これらの欠陥は結晶の(111)面上に乗った転移ループの多重層からなることを明らかにした。面状欠陥の形成機構として、小さい水素バブルが移動中に合体し、ガスを放出して、(111)面上につぶれて、形成されるものと解釈した。
小野 興太郎*; 紀 隆雄*; 古野 茂実; 北條 喜一; 出井 数彦*; 水野 薫*; 伊藤 一義*
Journal of Nuclear Materials, 179-181, p.978 - 981, 1991/00
被引用回数:18 パーセンタイル:85.4(Materials Science, Multidisciplinary)アルミニウムの電子線照射においては、試料に前もって水素イオンを注入することによって、転位ループの形成がエンハンスされることが判った。これは試料中に蓄積された水素と空孔の複合体がループ形成の核として働くためであると推測した。水素イオン照射による転位ループ形成については、フラックスフルーエンスおよび照射温度を変えて実験を行った結果とこれらの実験条件をパラメータとして、コンピュータシミュレーションで得られた結果を比較して、パラメータおよび形成機構の検討を行った。
紀 隆雄*; 神垣 信生*; 小野 興太郎*; 古野 茂実; 出井 数彦
Journal of Nuclear Materials, 155-157, p.1237 - 1240, 1988/00
被引用回数:3 パーセンタイル:39.88(Materials Science, Multidisciplinary)電顕内で10KeVHeイオンを照射したアルミニウム中の転位ループおよびバブルの形成、成長に対する添加元素の効果をその場観察で調べた。
古野 茂実; 出井 数彦; 小野 興太郎*; 紀 隆雄*
Journal of Nuclear Materials, 133-134, p.400 - 404, 1985/00
被引用回数:12 パーセンタイル:80.38(Materials Science, Multidisciplinary)イオン照射したアルミニウム中に形成される損傷構造に対するイオン種の効果を電顕観察によって調べた。室温照射の場合、小さい転位ループおよびボイドが形成されるが、転位ループについては格子像観察の結果、格子間原子型のループであることが判った。高温照射の場合、反応性ガスイオン照射において、照射量を増しても、ボイドないしバブルが成長しないのに対して、不活性ガスイオン照射の場合、バブルが成長するという著しい相違を見い出した。これらの結果について報告する。
出井 数彦; 北條 喜一; 古野 茂実; 小野 興太郎*; 紀 隆雄*
J.Electron Microsc., 33(4), p.381 - 383, 1984/00
高温(480C)でアルミニウム中に20keVのエネルギーで注入したヘリウムの存在状態を研究するために、電子顕微鏡附属の透過電子エネルギー分析計を用いてヘリウムの分析を行った。電顕により観察された多数のバブル中に高密度のヘリウムが存在していることが透過電子エネルギースペクトルの解析から判った。スペクトルの強度とヘリウムの全イオン化断面積の理論値からバブル中のヘリウムの原子密度は約610であると推定した。高密度ガスの状態方程式を用いてバブル中のヘリウムガスの圧力を計算し、240barの値を得た。このような高圧ガスの存在はブリスター発生の原因となるものである。