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Skobelev, I. Yu.*; Ryazantsev, S. N.*; Kulikov, R. K.*; Sedov, M. V.*; Filippov, E. D.*; Pikuz, S. A.*; 浅井 孝文*; 金崎 真聡*; 山内 知也*; 神野 智史; et al.
Photonics (Internet), 10(11), p.1250_1 - 1250_11, 2023/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Optics)物質が高強度レーザーパルスと相互作用して生成されるプラズマの電荷状態の発展において、光電場と衝突電離の影響を明確に区別することは困難である。この研究では、プラズマキネティクスの時間依存計算を用いて、クラスターが十分に小さい低密度のガス状ターゲットを用いた場合にのみ可能であることを示した。Arプラズマの場合、クラスター半径の上限はmと見積もられた。
山内 卓*; 藤波 武*; 松本 尚英*; 餅田 直剛*; 石田 尚行*; 砂月 幸成*; 渡邉 雅之; 槌本 昌信*; Coletti, C.*; Re, N.*
Inorganic Chemistry, 53(12), p.5961 - 5971, 2014/06
被引用回数:17 パーセンタイル:63.97(Chemistry, Inorganic & Nuclear)NOドナーを含む配位環境の異なる2種類のテルビウム錯体を合成した。すなわち-[Tb(HL)]7HO()および-[Tb(HL)]7HO ()を合成した。ここで、HLとHLは、それぞれ-[(imidazol-4-yl)methylidene]-DL-alanine and -DL-phenylalanineである。磁性データをテルビウムイオン(4f, =6, =3, =3, =3/2, F)に係る結晶場分裂効果を含んだスピンハミルトニアンにより解析を行った。基底状態のシュタルク分裂を磁性解析により評価し、どちらの錯体もエネルギー順位パターンがIsingタイプの磁気異方性を示すことを明らかにした。また、高い効率(量子収率0.50, 0.61)での発光も観察され、D F遷移の微細構造が磁性解析の結果とよく一致することも明らかにした。
滑川 卓志; 山内 勘; 立花 利道; 小部 昭*; 大久保 忠文*; 桑島 幸夫三次*; 吉川 勝則*
PNC TN9410 87-198, 78 Pages, 1987/02
「常陽」MK-1炉心燃料集合体PPJX12(集合体平均燃焼度約38,900MWD/MTM)は、「常陽」MK-1炉心の高燃焼集合体であるとともに、高速炉燃料集合体の水プール保管技術のR&Dの一環として、ナトリウム洗浄不足状態で水プール保管試験に供されたものである。照射燃料試験室(AGS)では、1)高燃焼度集合体の照射挙動データの充実、2)水プール保管が被覆管に与える影響を調べることを目的として、6本の燃料ピンを対象に、金相試験(燃料組織及び被覆管組織観察)、被覆管硬さ測定、被覆管密度測定、及び燃焼率測定を実施した。その結果、以下の内容を確認した。(1)燃料組織は、コア燃料部の軸方向全域でペレット中央部にガスバブル領域が観察された。これにより軸方向上部及び下部の燃料温度が計算値より約300高かったものと推定される。(2)FCCIは、粒界腐食が観察され最大12mであった。(3)軸方向上部の被覆管内面組織は鋭敏化が進んでいる。(4)被覆管外表面の組織には異常がなく、水中長期保管の影響は見られなかった。(5)被覆管の硬さ変化は、軸方向中央部が一番効果しており、上端部では照射前と同程度の値になっていた。また温度と硬さ変化の関係では、照射温度上昇に伴ない変化量は直線的に減少し、メーカ間の差はない。(6)被覆管密度変化は、最大で0.24%の増加を示していた。(7)燃焼率の実測値は、コア燃料部で414%JYHIST計算値より大きな値を示した。(8)燃焼率の径方向分布については、実測値はJYHIST計算値の分布に比べて、緩やかな減衰曲線となっている。
三次 岳志; 山内 勘; 立花 利道; 滑川 卓志; 小部 昭*; 桑島 幸夫*; 吉川 勝則*
PNC TN9410 87-196, 64 Pages, 1987/02
高速実験炉「常陽」MK-1炉心集合体PPJD2S(平均燃焼度35,000MWD/MTM)及びPPJD2Y(同30,400MWD/MTM)の照射後試験(破壊試験)を実施した。両集合体は炉心径方向での照射挙動の把握を目的として照射後試験に供された、炉心位置(000)から最外列ブランケット部(8D1)まで直列に装荷さていた一連の集合体のうちの2体である。PPJD2Sは炉心位置(2D1)で、PPJD2Yは同じく(3D1)で50MW出力上昇サイクルから75MW第6サイクルまで照射されたものである。本試験では両集合体からそれぞれ3本のピンを選択し、金相試験(燃料組織観察)及び燃焼率測定を行った。得られた結果を以下に記す。(1)両集合体とも中心ピンの軸方向中央部ではガスバブル領域、高密度化領域、不変化領域の3領域が観察され、PPJD2Sではガスバブル領域でクラックヒーリングが認められた。(2)FCCIは観察されなかった。(3)両集合体中心ピンの軸方向中央位置における燃焼率測定値はPPJD2Sで4.62atm%(44,400MWD/MTM)、PPJD2Yでは4.01atm%(38,500MWD/MTM)であった。(4)燃焼率の軸方向及び集合体内径方向分布プとファイルはJYHISTコードによる計算値とほぼ一致した。
滑川 卓志; 立花 利道; 山内 勘; 小部 昭*; 大久保 忠文*; 桑島 幸夫*; 三次 岳志
PNC TN9410 87-190, 103 Pages, 1987/02
Rapsodie PNC-5(1)(2)(3)は、「もんじゅ」型被覆管及び燃料の高燃焼度時の照射挙動を把握するために照射されたものであり、「もんじゅ」炉心の目標最高燃焼度に匹敵する125,000MWD/MTMの燃焼度である。仏国より返送された7本の燃料ピンを対象に照射後試験を実施した。照射燃料試験室で担当した破壊試験(金相、被覆管硬さ、被覆管密度及び燃焼率測定)により以下の結果を得た。(1)燃料組織は、Rapsodie PNC-4(128,000MWD/MTM)と比較して同程度の組織変化を示しているが、柱状晶領域内の結晶粒の大きさにバラツキが見られ、粒内に微小なボイドが多数存在する。(2)4Kピンの金相縦断面写真では多数の径方向クラックが観察されており、これが燃料カラム長増大の原因となったと考えられる。(3)4Kピン被覆管外表面に、グリッドによるものと推定されるフレッティング傷が認められた。(4)FCCIの最大値は約66m(腐食形態は粒界腐食)であった。(5)被覆管組織は、被覆管内面側の結晶粒界及び双晶領域に炭化物が多く析出しており、鋭敏化が進んでいると考えられる。(6)被覆管硬さ値は、全て照射前より軟化していた。硬さ値と照射温度の関係は、550までは温度の上昇とともに硬さ値が大きく低下するが、それ以上ではあまり変化しないことを確認した。(7)被覆管密度は、K材、S材ともスウェリングが見られ、密度変化の最大値は2.55%であった。またS材はK材に比べて同じ中性子照射量でのスウェリングが大きかった。(8)燃焼率測定の結果と仏国側の燃焼度報告値は良い一致をみており、仏国側報告値が妥当であることを確認した。
滑川 卓志; 山内 勘; 立花 利道
PNC TN9410 86-148, 52 Pages, 1986/11
「常陽」MK-1炉心の核設計の妥当性を確認するため、PPJD25炉心燃料集合体(集合体平均燃焼度24,700MWD/MTM)の照射後試験を実施した。試験対象ピンは、集合体の炉心方向列の高出力コーナーピン、中心位置ピン及び低出力コーナーピンの3本であり、破壊試験として金相試験と燃焼率測定試験を実施した。試験の結果、以下のことを確認した。(1)燃料組織変化は、低出力コーナーピン(最大線出力141W/㎝)では製造時燃料組織を呈しているが、中心位置ピン(163W/㎝)、高出力コーナーピン(185W/㎝)ではペレット中央部にガスバブル領域が形成されており、出力の増大に比例して組織変化領域が大きくなっていた。中心空孔は観察されなかった。(2)クラックヒーリングは観察されなかった。(3)残留ギャップ寸法は、最大で製造時の36%に閉じていた。(4)FCCIは観察されなかった。(5)燃焼率測定結果は、高出力コーナーピンの軸方向中央部の1点を除いて、コア燃料部ではJYHISTコード計算値に較べて実測値の方が約4%大きい(中心位置ピン軸方向中央比較)が、ブランケット燃料では逆に実測値の方が小さい。(6)燃焼率のピン軸方向分布のプロフィールは、コア燃料上端部では実測値の方が幾分高いが、ブランケット部を含めて良い一致を示した。またスキャニング結果は、コア燃料部では燃焼率分布とよく一致する。(7)集合体半径方向分布については、高出力コーナーピンの実測値がJYHISTコード及びスキャニング結果から予想される値より小さかった。
滑川 卓志; 立花 利道; 山内 堪*
PNC TN9410 86-143, 73 Pages, 1986/02
「常陽」MK-2B型特殊燃料集合体PFB000(集合体平均燃焼度約5,100MWD/MTM)は、燃料ピンの製造時燃料-被覆管ギャップ寸法がパラメトリックに振ってありまた、プルトニウムスポットに関する製造仕様を緩和した燃料ペレットを用いている。照射燃料試験室(AGS)では、これらのパラメータが照射挙動に与える影響に注目して、燃料ピンの照射後試験を実施したことから、次の結果を得た。(1) 燃料の組織変化は、製造時の燃料-被覆管ギャップ寸法の差に対応しており、製造時ギャップ寸法が最大の燃料ピン(6613ピン)については、軸方向最大燃焼位置で直径約0.5㎜の中心空孔が観察されたが、その他の燃料ピンでは、ガスバルブ領域内で部分的な柱状晶の形成が認められた程度であった。(2) ガスバルブ領域内ではクラックヒーリングが認められた。(3) 燃料-被覆管残留ギャップ寸法は、製造時の5080%に閉じている。(4) FCCIについては有意なものは認められない。(5) 被覆管硬さは、6613ピンの下端部では照射前に比べて約14%の増加が見られたが、上端部では照射前よりやや高い程度であった。(6) 被覆管密度は、未照射材に比べて有意な変化は認められなかった。(7)6602ピンの軸方向最大燃焼位置(燃料カラム中央)での燃焼率測定結果は、0.616atom%(5,180MWD/MTM)であった。(8) 全体として、PFD000集合体の燃料ピンは健全に燃焼しており、プルトニウムスポットの影響と思われる特異な挙動も観察されなかった。
滑川 卓志; 立花 利道; 山内 堪*
PNC TN9410 86-142, 87 Pages, 1986/02
「常陽」MK-2炉心燃料集合体PFD010は、100MW出力上昇試験中に照射された集合体であり、平均燃焼度は4,600MWD/MTMである。炉心燃料集合体の照射初期における照射挙動を把握するために、集合体から3本の燃料ピンを選択して、破壊試験(金相試験、被覆管硬さ測定試験及び燃焼率測定試験)を実施し、以下の結果が得られた。(1)集合体中心位置ピンの燃料カラム中央部において、ペレット径方向で中心から順番にガスバルブ領域、高密度化領域、不変化領域が観察されたが、柱状晶領域及び中心空孔は観察されなかった。またこのガスバルブ領域内でクラックヒーリングが認められた。(2)燃料-被覆管の残留ギャップ寸法は、出力分布に対応して変化しており、最大出力部で製造時の約60%まで減少していた。(3)最高温部の燃料カラム上端部の被覆管組織で、結晶粒界に多くの析出物が認められ、特に内面側では顕著であった。また、FCCIは観察されなかった。(4)測定試料の照射範囲〔中性子照射量0.30.710E22n/cm、E0.1MeV被覆管肉厚中心温度379574〕で、被覆管の硬さとして最大約20%の硬化が認められた。(5)集合体中心位置ピンの燃料カラム中央部において、燃焼率は0.602atom%(5,060MWD/MTM)であり、軸方向での燃焼率分布のプロフィールはMK-1炉心に比べて中央部付近の偏平化が目立つ形になっていた。
滑川 卓志; 立花 利道; 山内 堪*
PNC TN9410 86-135, 97 Pages, 1986/01
RapsodiePNC-4(1)、(2)、(3)は、「もんじゅ」型燃料の高燃焼度時の照射挙動を把握するため、仏国の高速実験炉Rapsodie炉で照射された。仏国から返送された燃料ピンは、K09ピン(ペレット最大燃焼度約128,000MWD/MTM)及びK01、K07、K10ピン(同79,000MWD/MTM)の計4本である。照射燃料試験室(AGS)では、これらの燃料ピンを対象に破壊試験を実施した。試験項目は、金相試験(燃料組織観察、FCCI観察)、被覆管硬さ測定、被覆管密度測定及び燃焼率測定である。試験により以下の結果が得られた。(1)燃料組織は、各燃料ピンとも径方向中央部に中心空孔が観察され、その外側方向に柱状晶領域、FPガスバルブ領域、高密度化領域、黒色リング領域があり、最外周部には不変化領域が存在する。これらの各領域の径寸法は、線出力の増大により増加する傾向にある。(2)FCCIは、試験を実施したK07ピン及びK10ピンで粒界腐食及び全面腐食として観察され、最大腐食量は約50m(全面腐食と粒界腐食の複合型)であった。(3)被覆管硬さ測定値は、中性子照射量(約410E22n/cm以上)に依存せず照射温度との間に550に屈曲点を持つ直線で近似される良い相関が得られた。変化の割合は550以下で-0.8(HV500/)であり、550以上で-0.06(HV500/)であった。(4)被覆管密度測定の結果、K07ピンで最大0.40%の密度変化が得られた。(5)燃焼率測定試験の結果、K07ピンの軸方向燃料中心位置で8.74atom%(80,200MWd/MTM)の燃焼率があった。
滑川 卓志; 立花 利道; 山内 勘
PNC TN9410 86-133, 22 Pages, 1986/01
「常陽」MK-1ブランケット燃料の照射挙動を把握するため、NFJI0Uブランケット燃料集合体の照射後試験として燃焼率測定試験を実施した。本燃料集合体は、炉内5E1で低出力試験から75MW第6サイクルまで照射され、集合体平均燃焼度は約910MWD/MTM(計算値)である。試験試料は、炉心方向列の3本の燃料ピンの軸方向中心位置から3点採取した。測定は、148Nd法を用いた。試験の結果から以下の事を確認した。(1)燃焼率の実測値は、JYHSTコードによる計算値より大きな値が得られた。(2)集合体内の径方向における燃焼率の分布は、実測値の法が計算値より約40%ほど緩い傾斜で変化した。(3)集合体内の径方向におけるPu含有率の分布は、燃焼率に比例して変化するが、変化の割合は燃焼率の変化より小さい。(4)炉心内の第6第8列に装荷されNFJI0Uと同じ照射履歴をもつ他の3体の集合体の測定結果と合わせて、ブランケット領域全体の径方向における燃焼率及びPu含有率の分布曲が得られた。得られた分布曲線は、燃焼率及びPu含有率ともexpb・(-a・r)(rは炉心中心からの距離、a、bは定数)で近似される。
山内 勘; 桑島 幸雄; 滑川 卓志; 乾 俊彦; 近藤 優; 谷 安保; 薄井 啓二; 長井 修一朗
PNC TN9410 85-138, 109 Pages, 1985/03
高速実験炉「常陽」MK-I炉心燃料PPJX13は、「常陽」50MW出力上昇試験より75MW第6サイクルまで炉心中心(000)で照射された後、昭和57年5月28日に炉外へ取出された。集合体の平均燃焼度は、約40,000MWD/MTMである。集合体内より5本の燃料ピンを選択し照射後試験を実施して燃料の照射挙動を把握し高速炉燃料の健全性及び燃料の設計の妥当性を確認した。照射後試験は、金相試験(燃料組織観察、被覆管組織観察)、被覆管硬さ測定、被覆管密度測定及び燃焼率測定を実施した。測定の結果は、次の通りである。(1)燃料組織では、約250mの中心空孔及び柱状晶領域が観察されその外側にはガスバブル領域、高密度化領域が形成されている。(2)燃料―被覆管ギャップ巾は、照射前の200mに対し20m89mであり、20mで一定となる傾向が認められた。燃料―被覆管化学的相互作用(FCCI)が認められ最大で約13mであった。(3)被覆管組織は、照射温度の高い側(ピン上部)で粒界及び双晶領域へ炭化物析出が多く認められた。被覆管硬さは、照射温度の低い側(ピン下部)で最も大きい値を示している。(4)被覆管密度変化は、S材・K材には認められないがR材に最大1.10%の密度変イヒが認められ被覆管スエリングが観察された。(5)燃焼率は、集合体内中心位置ピンの軸方向燃料部中心位置で、5.22atom%でありまた、ピンの軸方向燃焼率分布は実測値と計算値が一致している。
滑川 卓志; 長井 修一郎*; 山内 勘
PNC TN9410 85-137, 72 Pages, 1985/03
高速実験炉「常陽」MK―I炉心の4体のブランケット燃料集合体の照射後試験を実施した。NFJI11は、炉心位置5D1で50MW第1サイクルから75MW第6サイクルまで照射された。NFJO4K、NFJO64及びNFJO5Lは、それぞれ6D1、7D1及び8D1の炉心位置で臨界から75MW第6サイクルまで照射された。これらの4体は炉心中心に向けて直列に並んでいる集合体であり、MK―I炉心のブランケット燃料領域での照射挙動、とりわけ径方向の挙動を把握する為に各集合体から12本の燃料ピンを選択して破壊試験を実施した。実施した試験は。金相試験(燃料組織観察)及び燃焼率測定試験である。1)NFJI11、NFJO4K、NFJO64及びNFJO5Lの4体とも燃料組織変化は認められない。またFCCIも観察されずに健全に燃焼している。2)燃焼率測定結果から、実測値とJYHISTコード計算値を比較したところ、軸方向の相対的な分布はよく一致しているが、径方向の分布については実測値の変化が計算値より小さな傾きをもって変化していることがわかった。3)燃料中の生成プルトニウムの含有率は、燃焼率の増大とともに含有率も増大するが、変化率は燃焼率より小さい。
柴田 薫*; 高橋 伸明; 川北 至信; 蒲沢 和也*; 山田 武*; 上野 広樹; 島倉 宏典; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; et al.
no journal, ,
現在、J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)BL02に建設が進められている、ダイナミクス解析装置DNA分光器は、本邦初めてのSi完全結晶ウエハを結晶アナライザーに用いる背面反射逆転配置飛行時間型分光器である。装置の建設作業完成は、平成23年11月末を目標として、その後コミッショニングを行い、平成24年3月末以降供用運転を開始できるように工程を調整している。現在ビームライン遮蔽体,本体遮蔽体設置がほぼ終了した状態である。今後、ガイド管, チョッパー, 本体真空槽, 分光器内分光機器, 中性子検出器等の設置・調整を行い、その後コミッショニング測定を行い装置パラメータの調整を行う予定である。また、平行して分光器の性能をおもに決定するSi単結晶ウエハを貼り付けた超精密球面アナライザーユニットの製作工程を進めている。
柴田 薫*; 高橋 伸明; 川北 至信; 蒲沢 和也*; 山田 武*; 上野 広樹; 島倉 宏典; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; et al.
no journal, ,
J-PARCセンター、物質・生命科学実験施設に建設・設置中の1ueVの高エネルギー分解能を目指すSi結晶アナライザー背面反射型高エネルギー分解能分光器DNAの建設状況及びビームコミッショニング計画を発表する。平成24年1月、ビーム受け入れを目指して建設中でオンビームコミッショニング計画を策定中である。本形式の分光器は、現在まで本邦では研究用原子炉、パルス中性子源いずれにも設置されたことがない。一方、海外の原子炉に設置されている本形式分光器を利用した邦人研究者の仕事は確実に増加している。DNA分光器の供用実験開始により国内でも背面反射型分光器を用いた研究が盛んになることが期待される。
柴田 薫*; 高橋 伸明; 川北 至信; 蒲沢 和也*; 山田 武*; 上野 広樹; 島倉 宏典; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; et al.
no journal, ,
J-PARCセンター物質生命科学実験施設(MLF)のBL02中性子ビームラインに設置がほぼ完了した、ダイナミクス解析装置DNA分光器は、国内では初めてのSi完全結晶ウエハを結晶アナライザーに用いる背面反射逆転配置飛行時間型分光器である。大がかりな建設設置作業は平成23年12月末までに終了し各デバイスの調整,オンビームコミッショングを行い、平成24年3月中旬から共用実験を開始予定である。このタイプの分光器建設は国内で初めてであったため以下のような開発項目を検討・開発してきた。・ビームライン上流部でのパルス整形高速チョッパーの検討・発注製作・高効率のスーパーミラーを用いた中性子ガイドシステムの検討・発注製作。・高精度の球面Siアナライザーユニットの検討・開発・製作。・分光器内部の狭い空間に効率よく収納できる高効率の検出器アナライザーシステムの検討・開発・発注製作。DNA装置は、原子,分子,スピンのナノ秒オーダーの運動を測定する目的で設計され、電池材料,触媒材料等の機能性材料の開発,生体物質の機能解明,高分子等のソフトマター物質,磁性物質の研究等が検討されている。現在、上記研究対象の実験に必要な試料周辺機器を整備中である。
柴田 薫*; 高橋 伸明; 山田 武*; 蒲沢 和也*; 川北 至信; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; 中谷 健; 相澤 一也; et al.
no journal, ,
国内では初めて建設されたSi完全結晶ウエハを結晶アナライザーに用いる背面反射逆転配置飛行時間型分光器ダイナミクス解析装置DNAはJ-PARCセンター物質生命科学実験施設(MLF)のBL02結合型中性子源ビームラインへ平成24年2月末までに設置がほぼ終了し平成24年3月からコミッショニング実験を開始し、各デバイスの調整・オンビームコミッショングを行い6月からは共用実験を一部実施開始した。このタイプの分光器は、入射中性子のパルス整形(t 10 microsec)及び散乱中性子の球面Siアナライザーによるブラッグ反射を用いたエネルギー解析で高エネルギー分解能(エネルギー分解能E 1.5 micro-eV)を実現する。現在、入射中性子パルス整形を行うビームライン上流部に設置予定の高速ディスクチョッパー(回転速度Max300Hz)は調整・製作中のため設置せず、今回のコミッショニングでは結合型中性子モデレータからの幅広いパルス(-t 200 microsec@lambda 6)を直接用いて非弾性散乱測定(E 12 micro-eV)を実施した。4-Methylpyridine N-oxideのトンネルスペクトル測定(T=6.8K)を行い、十分な統計精度が約11時間で得られることを確認した(入射陽子200kW)。DNA装置は、原子・分子・スピンのナノ秒オーダーの運動を測定する目的で設計され、電池材料、触媒材料等の機能性材料の開発、生体物質の機能解明、高分子等のソフトマター物質、磁性物質の研究等が検討されている。
金崎 真聡; 榊 泰直; 福田 祐仁; 余語 覚文; 神野 智史; 近藤 公伯; 赤城 卓*; 服部 篤人*; 松川 兼也*; 小田 啓二*; et al.
no journal, ,
レーザー駆動イオン加速では、さまざまな核種の高エネルギーイオンが発生するとともに、バックグラウンドノイズとなり得る電子線やX線などさまざまな放射線が同時に発生する。これらのノイズを低減し、イオンに対して高い感度を示し、オンラインで2次元的にイオンビームをイメージングできるZnS(Ag)蛍光薄膜の厚みの最適化をPHITSコードを用いて行った。また、シンクロトロンのイオンビームを照射し、その発光をCCDで捉え、入射粒子数に対する発光応答特性を評価した。
柴田 薫*; 高橋 伸明; 川北 至信; 蒲沢 和也*; 山田 武*; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; 中谷 健; 相澤 一也; et al.
no journal, ,
球面状に張付成型した完全結晶Siウエハアナライザーを背面反射条件で用いて、最終的な非弾性散乱エネルギー分解能E1.5micro-eVを目指している飛行時間型中性子非弾性散乱分光器DNAは、J-PARCセンター物質・生命科学実験施設MLFの結合型中性子ビームラインBL02に建設設置され主要分光器デバイスの設置は2012年2月末までに終了し3月からコミッショニング測定を開始した。2012Aの共用実験を2012年6月以降実施して興味ある研究成果が得られている。2012Bも多くの課題が採択されて実施準備を進めている。現在,試料周辺機器としてトップローディングクライオファーネス(5K500K)を運用中で、さらに超高温炉,水蒸気雰囲気制御装置,液体加圧装置等の試料周辺機器も整備中である。共用装置DNAは、原子・分子・スピンのナノ秒オーダーの運動を測定する目的で設計され、電池材料,触媒材料等の機能性材料の開発、生体物質の機能解明、高分子等のソフトマター物質,磁性物質など広い分野の申請課題の研究に役立てられることが期待されている。ポスター発表ではコミッショニング結果及び一般課題測定結果等について報告予定である。
高橋 伸明; 柴田 薫*; 山田 武*; 蒲沢 和也*; 川北 至信; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; 中谷 健; 相澤 一也; et al.
no journal, ,
2012年2月に、J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)BL02に建設が完了したダイナミクス解析装置DNA分光器は、マイクロ電子ボルトのエネルギー範囲を走査する分光器であり、ナノ秒オーダーの原子,分子,スピン運動を測定するのに適した装置である。その後、ユーザー共用と並行して、さまざまなビームコミッショニングを遂行してきた。発表では、当該装置の仕様、現在の状況について紹介したい。
柴田 薫*; 高橋 伸明; 山田 武*; 蒲沢 和也*; 川北 至信; 中島 健次; 神原 理; 稲村 泰弘; 中谷 健; 相澤 一也; et al.
no journal, ,
J-PARC/MLFのBL02へ設置され、2012年2月からオンビームコミッショニング実験及び共用実験に供されているSi完全結晶ウエハを結晶アナライザーに用いる背面反射逆転配置飛行時間型分光器ダイナミクス解析装置DNAの装置仕様の現状とコミッショニング結果、共用実験で得られた成果について報告する。