検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 23 件中 1件目~20件目を表示

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

Kicker power supply for J-PARC 3-GeV RCS with SiC-MOSFET

高柳 智弘; 小野 礼人; 植野 智晶*; 堀野 光喜*; 富樫 智人; 山本 風海; 金正 倫計; 小泉 勲*; 川又 俊介*

JPS Conference Proceedings (Internet), 33, p.011020_1 - 011020_6, 2021/03

J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)では、ビーム加速後の取出しに使用するキッカー電磁石の電源に、真空管の一種であるサイラトロンを使用してきた。しかし、より高耐圧、低損失かつ、高周波特性に優れた次世代電力用半導体であるSiC-MOSFETを使用することにより、電源の安定動作,小型化、及び省エネ化の高度化を進めている。RCSキッカー電源で採用されているサイラトロンスイッチ、同軸ケーブルタイプのPFN回路、および、反射波吸収用のエンドクリッパー等の主要な回路は、パワー半導体と蓄積用コンデンサーなどを用いることで一枚の回路基板上に実装可能とした。この回路基板は、単一で800V/2kAを出力できるため、複数枚の回路基板を直列多段に積み重ねることにより、必要な高電圧パルスを出力する。回路設計の詳細と、40kV/2kAの目標仕様に対して半分の20kV/2kAの出力を達成した結果を発表する。

論文

Spin-chirality-driven ferroelectricity on a perfect triangular lattice antiferromagnet

三田村 裕幸*; 綿貫 竜太*; 金子 耕士; 小野崎 紀道*; 天羽 祐太*; 橘高 俊一郎*; 小林 理気*; 志村 恭通*; 山本 勲*; 鈴木 和也*; et al.

Physical Review Letters, 113(14), p.147202_1 - 147202_5, 2014/10

 被引用回数:22 パーセンタイル:75.33(Physics, Multidisciplinary)

Magnetic field ($$B$$) variation of the electrical polarization $$P$$$$_{c}$$ ($${parallel}$$c) of the perfect triangular lattice antiferromagnet RbFe (MoO$$_4$$)$$_2$$ is examined up to the saturation point of the magnetization for B$${perp}c$$. $$P$$$$_{c}$$ is observed only in phases for which chirality is predicted in the in-plane magnetic structures. No strong anomaly is observed in $$P$$$$_{c}$$ at the field at which the spin modulation along the c axis exhibits a discontinuity to the commensurate state. These results indicate that ferroelectricity in this compound originates predominantly from triangular-spin chirality. The obtained field-temperature phase diagrams of ferroelectricity well agree with those theoretically predicted for the spin chirality of a Heisenberg spin triangular lattice antiferromagnet.

論文

HBC foil beam study and long-term observation at the 3-GeV RCS in J-PARC

吉本 政弘; Saha, P. K.; 山崎 良雄; 川瀬 雅人; 佐伯 理生二; 林 直樹; 山本 風海; 發知 英明; 石山 達也; 金正 倫計; et al.

Journal of Physics; Conference Series, 417, p.012073_1 - 012073_6, 2013/03

 被引用回数:4 パーセンタイル:75.73(Materials Science, Coatings & Films)

J-PARC RCSでは荷電変換H$$^{-}$$ビーム入射方式のためにHBCフォイルを設置している。HBCフォイルの特性を調べるために、フォイルの寿命とフォイルによるビーム損失との観点から、HBCフォイルに関するビーム試験を実施した。荷電変換効率とフォイル散乱による損失との関係から、ユーザー運転に用いるフォイル厚さの最適化を行った。またユーザー運転中に合わせて、フォイルの寿命評価を兼ねた耐久試験を目的とした長期観測を実施した。1年以上経過してもフォイルに問題は見られなかった。

論文

Beam study results with HBC stripping foils at the 3-GeV RCS in J-PARC

吉本 政弘; 山崎 良雄; 林 直樹; 山本 風海; 佐伯 理生二; 發知 英明; Saha, P. K.; 原田 寛之; 川瀬 雅人; 石山 達也; et al.

Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.3927 - 3929, 2010/05

J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)ではボロンを含んだ炭素箔膜(HBCフォイル)を用いている。これまでRCSでの120kW定常運転及び300kWの試験運転での長期ビーム照射を経ても性能劣化は見られない。HBCフォイルの性能を確かめるためさまざまなビーム試験を行った。ビーム照射点を変えたり、膜厚の異なるフォイルを用いたりして、荷電変換効率の違いを測定した。また、フォイルを支持するSiCファイバーの影響も確認した。また、ビーム照射時のフォイルからのアウトガスの測定やビーム照射によるフォイル形状の変化についても報告する。

論文

Systematic beam loss study due to the foil scattering at the 3-GeV RCS of J-PARC

Saha, P. K.; 發知 英明; 原田 寛之; 吉本 政弘; 山本 風海; 山崎 良雄; 菅井 勲*

Proceedings of 1st International Particle Accelerator Conference (IPAC '10) (Internet), p.3921 - 3923, 2010/05

荷電変換膜における多重クーロン散乱を含む原子核散乱によって生じるビーム損失は、J-PARC RCSにおける制御できないビーム損失の一つである。そのビーム損失をよく理解するために、最近ビーム実験とシミュレーションの双方を用いた研究を実行した。厚さの異なる7枚の荷電変換膜を用いてビーム損失を測定し、その結果がシミュレーションとよく一致することがわかった。このような荷電変換膜の厚さに対するビーム損失の詳しい理解は、現在の入射エネルギー181MeVのみならず、近い将来に増強される400MeV入射でのRCSのビーム出力の増強シナリオに対しても荷電変換膜の厚さや形状の最適化に用いられる。

論文

Growth of $$beta$$-FeSi$$_2$$ thin films on $$beta$$-FeSi$$_2$$ (110) substrates by molecular beam epitaxy

室賀 政崇*; 鈴木 弘和*; 鵜殿 治彦*; 菊間 勲*; Zhuravlev, A. V.; 山口 憲司; 山本 博之; 寺井 隆幸*

Thin Solid Films, 515(22), p.8197 - 8200, 2007/08

 被引用回数:6 パーセンタイル:31.31(Materials Science, Multidisciplinary)

${it $beta$}$-FeSi$$_2$$はSiをベースとする光エレクトロニクス用材料として注目を集めている。Si基板上への${it $beta$}$-FeSi$$_2$$薄膜のヘテロ成長に関する研究は多いが、これを${it $beta$}$-FeSi$$_2$$の単結晶基板上に成長させた例はほとんど報告がない。われわれは最近Ga溶媒を用いた溶液成長法により大きなファセット面を有する${it $beta$}$-FeSi$$_2$$の単結晶試料を得ることに成功している。本研究ではこうして得られた単結晶試料を基板に用い、さらにそのうえに${it $beta$}$-FeSi$$_2$$薄膜をMBE(分子線エピタキシー)法によりエピタキシャル成長させることを試みた。実験では、平滑な面を得るために、${it $beta$}$-FeSi$$_2$$(110)の単結晶試料をHF(50%)-HNO$$_3$$(60%)-H$$_2$$O溶液中でエッチングを行った。溶液成長直後の粗い表面がエッチングにより平滑になる様子はAFM(原子間力顕微鏡)像で確認できた。また、薄膜成長前後で表面をRHEED(高速反射電子回折)により観測した結果、ストリークの間隔が変化していないことから${it $beta$}$-FeSi$$_2$$薄膜が${it $beta$}$-FeSi$$_2$$(110)基板上でエピタキシャル成長していることを明らかにした。

論文

Development of remote dismantling and removal of large components in Reprocessing Plant

石橋 祐三; 河田 東海夫; 田中 康正; 山本 隆一; 萩野谷 勲

Proceedings of 3rd International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-3), p.0 - 0, 1995/00

再処理施設においては、高放射性物質を取り扱うため、主要なプロセス機器類は、セル内に収められている。そして、再処理施設のセルに収められた機器類の故障に伴なう補修、交換作業には、多大な作業員と長期間を要し、結果として施設稼動率の低下とメンテナンス費用の増大をもたらすことと言える。そこで、これらの課題の克服を目的として実施してきた、遠隔操作による大型塔槽類の解体・撤去技術開発に関するモックアップ試験の結果等について報告する。

報告書

プルトニウム燃料第三開発室におけるNRTAの適用

山本 裕; 高橋 三郎; 青木 勲; 山中 栄治*; 平田 智宏*; 三島 毅*

PNC TN8440 91-051, 6 Pages, 1991/10

PNC-TN8440-91-051.pdf:0.16MB

多量の核物質を取り扱う施設では、保障措置上要求される適時性目標を達成させるために、中間在庫検認査察が毎月実施されている。プルトニウム燃料製造施設(以下「第三開発室」という。)では、査察にNRTA手法を適用することにより、施設操業への影響を最小限とした中間在庫検認査察が実施されている。NRTAは、施設計量管理データを統計解析することにより、核物質の転用がないことを確認している。NRTAは、このように計算機のデータのみで査察検認を行うため、第三開発室のような計算機システムを主体とした操業を行っている施設に合致した保障措置手段である。

報告書

プルトニウム燃料製造施設の保障措置(動燃技報No.78別刷)

関 成一; 高橋 三郎; 山本 裕; 松山 一富; 青木 勲

PNC TN8440 91-014, 5 Pages, 1991/06

PNC-TN8440-91-014.pdf:0.21MB

プルトニム燃料製造施設(PFPF)は作業員の被ばくを極力抑えるため、施設設備に大幅な遠隔自動化を導入している。また、保障措置システムについても自動化設備に合致した新しいシステムを採用した。本報は、PFPFの保障措置システムの特徴について記述するものである。

報告書

Proposal for in-pile test of JAERI-developed crud separator system in the HBWR

伊丹 宏治; 飯村 勝道; 高崎 明人; 山本 克宗; 田中 弘人*; 佐川 尚司; 田中 勲

JAERI-M 88-269, 29 Pages, 1989/01

JAERI-M-88-269.pdf:1.07MB

JMTRは、1980年から照射施設による運転員の被曝低減化の一環として、クラッド分離装置の開発を行っている。そして、1988年からハルデンプロジェクトのインパルループを用いて、本装置の確証試験が予定されている。本報告書は、ハルデンプロジェクトのインパイルループを用いた。クラッド分離装置の確証試験計画についてまとめたものである。また、本確証試験を行うための、基礎的な技術計算や推定も行った。

論文

Selective electron-cyclotron heating at down-shifted frequency in the lower-hybrid-current-driven plasma on the JFT-2M tokamak

山本 巧; 星野 克道; 川島 寿人; 上杉 喜彦; 森 雅博; 鈴木 紀男; 太田 完治*; 的場 徹; 河西 敏; 河上 知秀; et al.

Physical Review Letters, 58(21), p.2220 - 2223, 1987/00

 被引用回数:26 パーセンタイル:79.55(Physics, Multidisciplinary)

電子サイクロトロン波がf$$_{o}$$/2f$$_{c}$$≒0.74の条件下で、高速電子を加熱していることが観測され、軟X線及び電子サイクルトロン放射の測定によって、相対論を考慮した電子サイクロトロン共鳴条件を満足する電子が選択的に加熱されていることが示された。さらに、低域混成波電流駆動によるプラズマ中での電子サイクロトロン加熱によって、65kA/sのプラズマ電流の立ち上げが実証された。

報告書

High Temperature Irradiation Facilities in JMTR for VHTR Fuel Development

伊丹 宏治; 中田 宏勝; 田中 勲; 山本 克宗; 青山 功; 井川 勝市

JAERI-M 83-104, 16 Pages, 1983/07

JAERI-M-83-104.pdf:0.68MB

多目的高温ガス炉では、軽水炉や高速炉と異なった燃料型式を採用し、材料も高温に耐えるものを使用しなければならないことから、燃料と材料の研究開発が重要である。この研究開発に不可欠な照射試験を効率良く行うため、原研では高温照射設備の開発と整備を進めている。現在、大洗研究所のJMTRにOGL-1インパイルガスループをはじめ、ガススィープキャプセル照射装置、高温照射用の特殊キャプセルなどを整備し、照射試験に使用している。本稿では、これらの高温照射設備の概要を紹介する。

報告書

Liquid Sodium Technology Developement, 1; Test loops, purification methods and Supplementary techniques

古川 和男; 山本 研; 二瓶 勲

JAERI 1129, 27 Pages, 1967/03

JAERI-1129.pdf:2.59MB

液体Na loop技術および関連技術の初期開発成果のうち1965年末までの成果を報告した。まず、使用された3本の試験ループ-すなわち、腐食試験ループ,精製法試験ループ,およびmother and daughter試験ループ系-の概要と運転経験を述べた。Mother and daughter試験ループは、mother loopで純度管理された一定不純物濃度のNaを用いて、数本のdaughter test loopで各種の実験をおこなう構成のものであり、技術開発にきわめて有用であった。次にループ内Na用精製装置(cold trap,cold finger,hot trap)の開発結果および標準運転法を示した。1st modelのcold trap酸化物捕獲性能は酸化物として1.3kg/30lであり、これはさらに約3倍改善されうることが結論された。その改善策の一つは、温度分布の可変制御である。腐食試験および浸炭試験結果も報告した。

論文

Liquid sodium technology development, 1; Test loops, purification methods and corrosion tests

古川 和男; 山本 研; 二瓶 勲; Yae Iguchi*

Journal of Nuclear Science and Technology, 3(12), p.501 - 515, 1966/00

抄録なし

論文

THE DEVELOPMENT OF RENOTE DISMANTLING AND REMOVAL OF LARGE COMPONENTS IN REPROCESSING PLANT

石橋 祐三; 田中 康正; 山本 隆一; 萩野谷 勲; 河田 東海夫

3rd International Conferece on Nuclear Engi, , 

再処理施設においては、高放射性物質を取り扱うため主要なプロセス機器類は、セル内に収められている。そして、再処理施設のセルに収められた機器類の故障に伴なう補修、交換作業には多大な作業員と長期間を要し、結果として施設稼動率の低下とメンテナンス費用の増大をもたらすことと言える。そこで、これらの課題の克服を目的として実施してきた遠隔操作による大型塔槽類の解体・撤去技術開発に関するモックアップ試験の結果等について報告する。

論文

再処理施設遠隔補修・検査技術の開発について

石橋 祐三; 田中 康正; 山本 隆一; 豊田 修; 萩野谷 勲

動燃技報, , 

東海再処理工場では、高放射性物質を取り扱う為に、主要なプロセス機器類はセル内に収められている。東海再処理工場のほとんどのセルは、保守を前提とした設計を行っていないことから、これら機器類の故障に伴う補修、交換作業は多大な作業員と長時間を要し、結果として施設稼動率の低下とメインテナンス費用の増大をもたらすこととなる。従って、これらの課題を克服するために実施してきた遠隔解体・撤去技術、除染技術、遠隔配管工事システム、及びセル内点検装置の開発の現状を報告する。

口頭

MBE成長用$$beta$$-FeSi$$_{2}$$単結晶基板の高温前処理

大内 真二*; 室賀 政崇*; 鵜殿 治彦*; 山田 洋一; 山本 博之; 菊間 勲*

no journal, , 

$$beta$$-FeSi$$_{2}$$のPLの発光起源は未だ不明確であり、その要因の一つにSi基板からの発光スペクトルとの切り分けが困難な点がある。$$beta$$-FeSi$$_{2}$$単結晶を基板とし、ホモエピタキシャル成長させればこの点が明確となる。このため$$beta$$-FeSi$$_{2}$$基板表面の清浄化について検討した。$$beta$$-FeSi$$_{2}$$(101)基板のエッチング直後、及び真空中で950$$^{circ}$$C, 95分間熱処理後のRHEED像から、エッチング直後の試料においても自然酸化膜が形成され、RHEEDの強度は弱い。一方、真空中熱処理によりストリークは明瞭となり菊池線が観測された。さらに大気中に放置し自然酸化膜をつけた基板について950$$^{circ}$$Cでの熱処理時間とRHEED強度変化の関係を検討した。この結果、放置時間が長い程RHEED強度が増加するまでの時間は長くなるが、90時間大気中に放置した基板においても長時間の熱処理によって清浄表面のRHEEDパターンが得られた。これらの結果から成膜前の基板を超高真空中にて950$$^{circ}$$Cで熱処理することによって自然酸化膜を除去できることを明らかにした。

口頭

$$beta$$-FeSi$$_{2}$$単結晶基板のRHEED観察

若谷 一平*; 室賀 政崇*; 大内 真二*; 鵜殿 治彦*; 山田 洋一; 山本 博之; 菊間 勲*

no journal, , 

$$beta$$-FeSi$$_{2}$$ホモエピタキシーのためには基板表面の状態を知る必要がある。しかし$$beta$$-FeSi$$_{2}$$バルク単結晶の表面構造に関する報告は少ない。本研究では、$$beta$$-FeSi$$_{2}$$単結晶の幾つかの低指数面についてRHEEDによる表面観察を行った。作製した単結晶を成長ファセット面に平行に研磨し、X線回折によって方位を特定することで$$beta$$-FeSi$$_{2}$$(100),(101),(110),(111),(311)基板を準備した。これを10$$^{-9}$$Torr台の高真空中で950$$^{circ}$$Cの高温処理を行った。その後基板温度を100$$^{circ}$$C以下に下げ、RHEED像を観察した。(110)面に電子線を[001]方向から入射した時のRHEED像を観察した結果、明瞭なストリークパターンが得られ、その格子間隔は約6.14$AA $であった。また、複数の入射方位に対して対称性の良いストリークパターンが見られた。360$$^{circ}$$に渡る観察結果から、入射方位と格子間隔の関係はバルク$$beta$$-FeSi$$_{2}$$(110)面の格子配置と同じ周期性で説明できることがわかった。

口頭

Thickness measurements of the stripper foils in the J-PARC 3-GeV RCS

吉本 政弘; 山崎 良雄; Saha, P. K.; 金正 倫計; 山本 春也; 川口 和弘*; 菅井 勲*; 入江 吉郎*

no journal, , 

J-PARC 3GeVシンクロトロン(RCS)に代表される大強度陽子加速器において、荷電変換多重入射に用いる荷電変換フィルは大変重要な役割を持つ。荷電変換フォイルの膜厚を最適化するために、荷電変換効率の測定を行った。RCSには3枚の荷電変換フォイルを設置しており、3枚の組合せを変えることで、入射されてきたH$$^{-}$$ビームだけでなく、変換し損ねたH$$^{0}$$やH$$^{-}$$ビームをそれぞれ分離して計測できる。ただし、荷電変換効率を同定するためには、荷電変換フォイルの膜厚を精度よく計測することが重要である。そのため、さまざまな方法を用いて膜厚測定を実施した。最も単純な方法は秤量で、重さを面積で割ることで平均的な膜厚を求めることができる。さらに精度の良い方法として、$$alpha$$線の透過率による測定やラザフォード後方散乱(RBS)を利用した測定を行った。さらに走査電子顕微鏡(SEM)により直接断面の幅の計測から膜厚評価も行った。これらの結果を用いて、RCSでの荷電変換効率を算出し、荷電変換フォイルの膜厚を最適化した。この成果により、ビーム入射時のロスが低減され、加速器の安定性が向上した。

口頭

J-PARC、3GeVシンクロトロン用荷電変換フォイルの研究開発

山崎 良雄; 吉本 政弘; Saha, P. K.; 竹田 修; 金正 倫計; 田口 富嗣; 山本 春也; 栗原 俊一*; 菅井 勲*

no journal, , 

J-PARC 3GeVシンクロトロンでは、リニアックからのH$$^{-}$$イオンのビームを、カーボン系材質の薄膜により荷電変換多重入射させることにより、H$$^{+}$$イオンビームの蓄積を行っている。この荷電変換フォイルは、高出力ビームになればなるほどビームによる負荷が高まり、変形や損傷が生じやすく、ビーム運転を停止して交換する必要がある。よって加速器の稼働率を上げるには、より長寿命のフォイルが必要となる。現在、本施設では従来のフォイルに比較して、より長寿命化である、ボロンをドープした炭素棒を電極としたアーク放電法によるフォイル(HBCフォイル)を採用している。加速器の安定運転のために、よりフォイルの長寿命化を目指し、長寿命化のメカニズムを探究している。

23 件中 1件目~20件目を表示