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団野 晧文; 山本 格治*; 小池 満
JAERI 1010, 10 Pages, 1960/07
Co-60、10kcケーブの窓のシャヘイ用ガラスの性質については、さきに研究報告No.5において、光学的性質と、その性質に影響をおよぼす諸因子について実験した結果を報告した。今回はシャヘイ用ガラスの放射線に対する安定性を研究した。放射線の照射による屈折率、密度の変化を測定したが、実験誤差の範囲で変化のないことが確められた。また照射による着色および照射後の退色を測定した結果、密度6、2のHighdensityガラスでは相当着色するが、照射後の退色もかなり速いことがわかった。また密度の3、6のnon-browningガラスはほとんど着色しないことが確められた。
団野 晧文; 山本 格治*; 山口 一郎; 河原崎 雄紀
JAERI 1005, 10 Pages, 1959/10
コバルト照射室の10kcケーブには3箇のシャヘイ窓をとりつけた。このうち2箇は米国のコーニング社とペンバーシー社より購入したもので、残りの1箇は日本光学工業株式会社ではじめて国産化したものである。ホットケーブ用のシャヘイ窓は大量のラジオアイソトープを取扱うために案出されたもので、実用化されてから日も浅く、まだその性質についてのくわしい研究がなされていない。この種のガラス窓は放射線を完全にシャヘイし、かつ放射線によって着色することのないような安定ガラスでなければならないので、密度3~4と密度6くらいの2種の鉛ガラスからなり、前者には放射線による着色を防止するため少量の酸化セリウムを入れてある。窓の厚さは約1mあり、厚さ数十cmのガラス板数枚から構成されている。この報告はシャヘイ窓ガラスの光学的性質と、その性質に影響をおよぼす諸因子、すなわちガラス窓の全透過率や、アワ、石、脈理、ひずみなどの実験の結果を報告する。またシャヘイ窓の放射線に対する着色の問題については別に報告する。