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中村 博雄; 辻 俊二; 清水 勝宏; 平山 俊雄; 細金 延幸; 吉田 英俊; 飛田 健次; 小出 芳彦; 西谷 健夫; 永島 圭介; et al.
核融合研究, 65(SPECIAL ISSUE), p.261 - 285, 1991/03
本報告は、JT-60の外側ダイバータおよび下側ダイバータ実験で行なった、粒子閉じ込め特性とヘリウム灰排気輸送に関する結果をまとめたものである。外側ダイバータ実験で、粒子閉じ込め時間やリサイクリング率の測定を行なった。また、ポンプリミタやダイバータ室粒子排気装置により、粒子排気特性を実証した。電子密度610mの放電を行い、20MWのNBI加熱による補給粒子(3Pam/s)を、ダイバータ排気装置で排気可能であることを示した。下側ダイバータ実験では、ヘリウムNBによりプラズマ中心領域への粒子補給を行い、10MWのNB加熱放電で、ヘリウム灰排気特性を調べた。その結果、高密度放電によりヘリウム灰排気が軽減されることを明らかにした。ヘリウム輸送は、電子よりも異常な内側ピンチが大きいことを示した。
山田 喜美雄*; 辻 俊二; 清水 勝宏; 西谷 健夫; 永島 圭介; JT60チーム
Nuclear Fusion, 27(8), p.1203 - 1211, 1987/08
被引用回数:25 パーセンタイル:64.13(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60におけるジュール加熱及び中性粒子加熱プラズマの粒子閉じ込めとリサイクルリング特性を粒子バランス方程式を使って求めた。リサイクリングにより供給されるイオン数は、フォトダイオードで測定したH線強度から、又ガス注入の効率は、ガス注入停止前後の電子密度の変化率から決定した。ジュール加熱ダイバータプラズマの粒子閉じ込め時間は、電子密度にほぼ逆比例して減少した。中性粒子入射により粒子閉じ込め時間は、約1/2に減少するが電子密度依存性は変化しない。ジュール加熱プラズマの実効的粒子閉じ込め時間は、電子密度に比例して増加した。それに対し、中性粒子加熱プラズマのそれは、加熱パワーとともに減少したが、電子密度には依存しなかった。しかし、ジュール加熱及び中性粒子加熱放電ともに、ガスパフにより電子密度の制御が可能であることが分った。
平山 俊雄; 山田 喜美雄*; 仙石 盛夫; 永見 正幸
JAERI-M 86-170, 32 Pages, 1986/10
ORNLにおいて開発されたペレット蒸発コ-ドと、一次元トカマク輸送コ-ドを用いて、JT-60プラズマ中における水素ペレットの蒸発特性と臨界指数Qの改善の可能性を調べた。半径1.7mmのペレットを2km/sの速さでプラズマ中に入射する事により、オ-ミック時にn(0)~210m, n(0)/n~3という、急峻な密度分布を持ったプラズマに中性粒子を行なう事により、~30%のQが改善できる事が明らかになった。
山田 喜美雄*; 小出 芳彦; 清水 勝宏; 平山 俊雄; 吉田 英俊; 辻 俊二; 木島 滋
JAERI-M 86-057, 17 Pages, 1986/03
プラズマ粒子の時間変化を表す方程式を用いて、JT-60のジュール加熱ダイバ-タ放電の粒子バランスを検討した。リサイクリングによるプラズマ粒子の供給量は、フォトダイオードで測定したH線の輻射光子数から、又注入ガスのうちプラズマになる割合は、プラズマ電流-定期間の途中でガス注入を止めた放電を用い、ガス注入停止前後の電子密度の変化率から計算した。これらの結果から得られた粒子閉じ込め時間は、電子密度が(1-3.6)10/mの範囲で増加する時、130ms60msまで減少した。リサイクリング率は、電子密度の増加と共に1に漸近したが、1を越えなかった。電子密度の減衰時定数に対応する実効的粒子閉じ込め時間は、電子密度とともに0.5s1.6sまで増加した。これらの結果からジュール加熱ダイバ-タ放電では電子密度はガス注入で制御できることがわかった。
小出 芳彦; 山田 喜美雄*; 吉田 英俊; 中村 博雄; 新倉 節夫*; 辻 俊二
JAERI-M 86-056, 13 Pages, 1986/03
小型のダイバーター室を有するJT-60装置において、1.6MAの安定なダイバーター放電を達成し、以下のダイバーター効果を確認した。メインプラズマからの放射損失はプラズマ電流の増加に対して飽和の傾向を示し、入力パワーに対する割合は、1.5MA時で20%程度となった。その他の入力パワーはダイバーター室へ導かれ、その内の約50%が放射損失となっている。