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山田 隆二*; 木村 誇*; 苅谷 愛彦*; 佐野 雅規*; 對馬 あかね*; Li, Z.*; 中塚 武*; 國分 陽子; 井上 公夫*
砂防学会誌, 73(5), p.3 - 14, 2021/01
本研究では、深層崩壊発生履歴の高精度・高分解能復元に有効な試料採取および選定方法と年代値の適切な取扱について議論した。中部山岳地域で大規模な深層崩壊が発生した2箇所(ドンドコ沢岩石流れと大月川岩屑流)の土壌埋没樹木を試料とした事例研究を行った。年代測定は加速器質量分析計による放射性炭素年代測定法と酸素同位体比年輪年代測定法で行った。ドンドコ沢岩石流れによる堰止湖沼堆積物中から採取した試料は、887年の五畿七道地震に関連する年代値を示し、それ以前に他のイベントが存在した可能性も示唆した。一方、大月川岩屑流による崩壊堆積物から採取した試料年代値は特定の時期に集中しなかった。大規模土砂移動現象の発生年を正確に知るための試料として保存状態の良い大径樹幹や枝を用いることによって、大雨や大規模地震を示した古文書との対比も可能であることがわかった。
末岡 茂; 郁芳 隋徹*; 長谷部 徳子*; 村上 雅紀*; 山田 隆二*; 田村 明弘*; 荒井 章司*; 田上 高広*
Journal of Asian Earth Sciences; X (Internet), 2, p.100011_1 - 100011_11, 2019/11
ジルコンフィッション・トラック(ZFT)熱年代により、茂住祐延断層沿いの熱異常検出を試みた。ZFT年代は110-73Ma、ZFT長は7.1-9.0mを示し、これらを基にした熱史逆解析の結果から、約60Maと30-15Maの再加熱イベントが認定された。前者は約65Maの神岡鉱床の形成に伴う熱水活動を反映していると考えられる。後者は日本海拡大時の火成活動起原の加熱で、高温流体の滞留が介在している可能性が高い。
山田 国見; 安江 健一; 岩野 英樹*; 山田 隆二*; 梅田 浩司; 小村 健太朗*
地質学雑誌, 118(7), p.437 - 448, 2012/07
上下変位を伴うA級の活断層である阿寺断層の周辺から採取された地表・ボーリングコア試料に対してフィッション・トラック分析を行い、上下変位量と活動開始時期を推定した。その結果、白亜紀以降の上下変位量は約1kmであり、基盤岩や地形的な変位量と変わらないことが明らかになった。これは阿寺断層の現在の活動様式が鮮新世末以降に開始したという従来の見解と整合的である。また、破砕帯内の地表・ボーリングコア試料から20Ma頃に破砕帯内で断層に沿って広い範囲で加熱があったことが明らかになった。これはこの時期には既に破砕帯が存在し、おそらく断層運動が始まっていたことを示す。
山田 国見; 花室 孝広; 田上 高広*; 島田 耕史; 高木 秀雄*; 山田 隆二*; 梅田 浩司
Journal of Asian Earth Sciences, 45(2), p.17 - 23, 2012/02
被引用回数:3 パーセンタイル:11.24(Geosciences, Multidisciplinary)断層起源シュードタキライトは過去の地震活動によって生じた脈状岩石であり、その熱史は断層の活動性の時間変化を反映している。三重県多気地域から得られた領家花崗岩中のシュードタキライトの熱史を明らかにするため(U-Th)/He年代測定を行った結果、シュードタキライトと約10cm近傍の原岩からそれぞれ60.32.7, 55.54.5(1SE)Maを得た。これらは本地域の冷却史を示すとともに、既に得られたシュードタキライトのFT年代と一致することからシュードタキライト生成時の環境温度が180C程度であったことが放射年代学的に明らかになった。この温度は鉱物学的に推定された値とも矛盾しない。これらの研究成果は熱年代学的アプローチによる断層岩の解析によりその活動性の評価が可能となることを示唆する。
山田 禮司; 熊谷 友多; 永石 隆二
International Journal of Hydrogen Energy, 36(18), p.11646 - 11653, 2011/09
被引用回数:8 パーセンタイル:21.78(Chemistry, Physical)Co線をアルミナ粉末添加の純水並びに0.4M HSO水溶液に室温で照射し、発生するH並びにHOを測定した。アルミナ添加量を増加すると、照射溶液のHO濃度は激減し、それに応じてH収量は増加した。これらの増加及び減少効果は照射済みのアルミナを使用した場合には小さくなるが、照射済み粉末を純水で洗浄すると、その効果は回復した。さらに、1-5kGy/hrの線線量率領域では、0.4M HSO水溶液で水素収量が線量率の増加に伴い大きく増加した。これらの観測された現象は、添加したアルミナ粉末により照射溶液中のHO分子並びにOHラジカルの濃度が減少することで起こり、OHラジカルがアルミナ表面に吸着することに起因しているものと推察した。
山田 知典; 塩谷 隆二*; 吉村 忍*
シミュレーション, 30(2), p.65 - 69, 2011/06
本稿では計算機技術の発展を象徴するスーパーコンピュータの性能向上とともに進化してきた原子力発電施設の耐震性評価のための詳細シミュレーションの歴史とその基盤となる数値解析技術,詳細シミュレーションの今後の可能性と課題について述べる。
永石 隆二; 山田 禮司; 熊谷 友多; 須郷 由美
JAEA-Review 2008-055, JAEA Takasaki Annual Report 2007, P. 160, 2008/11
酸化物材料の共存する水溶液,有機溶媒と水溶液の二相系といった互いに混じり合わない非均質系での放射線誘起反応の研究として、平成19年度は水溶液中の金属イオン還元や水素発生の促進に関与する酸化物粉末の放射線誘起の初期過程、並びにアミド系抽出剤の分解の線質効果を明らかにするための研究に着手した。ここで、シリカコロイドを含んだ水溶液中の6価クロムイオンの還元に関する研究では、シリカコロイドと水由来の酸化性ラジカルとの相互作用によって6価クロムの還元が促進することが示唆された。さらに、アルミナ粉末を添加した水溶液からの水素発生に関する研究では、酸化物添加による水素発生の促進作用が酸化物の種類や量だけではなく、酸化物の結晶構造にも依存することを明らかにした。
本木 良蔵; 青木 博道; 内田 昇二; 永石 隆二; 山田 禮司
JAEA-Technology 2008-014, 23 Pages, 2008/03
現在、放射性廃棄物の有効利用の一環として、核分裂生成物であるSr-90/Y-90を用いた水素製造実験が計画されている。効率よく水素製造を行うために、Sr-90と水素製造触媒を固化体とする方法を開発した。この方法はシリカゲル内にSrTiOとTiO、又は、SrSOとTiOを固化する方法である。この固化体は多孔質であり、耐放射線性と耐薬品性を有し、また、Sr-90の娘核種のY-90も水素製造に利用できるものである。
永石 隆二; 山田 禮司; 青柳 登; 須郷 由美
JAEA-Review 2007-060, JAEA Takasaki Annual Report 2006, P. 161, 2008/03
固体酸化物が共存あるいは接触した水溶液,有機溶媒と水溶液を持つ溶媒系といった互いに混じり合わない非均質系での放射線分解や放射線誘起反応について、放射性廃棄物の処理・処分や使用済燃料の分離プロセスの高度化の観点から基礎と応用の研究を、電子線又は線を用いて進めている。これまでに、微少量の酸化物微粒子の添加による水溶液中の金属イオン還元や水素発生の反応促進、並びに、接触する水溶液に依存する有機溶媒中の抽出剤の分解挙動を明らかにしてきた。平成18年度は、酸化物粉末などを添加した水溶液中の水素の発生や有害・有用物質の処理・回収に関する反応促進,有機溶媒中の抽出剤の分解挙動などを研究した。ここで水溶液中の研究では、白金族元素の関与する反応促進,アスベスト材料の粒状化とそれに伴う顕著な水素発生が見いだされた。
山田 禮司; 永石 隆二; 籏野 嘉彦; 吉田 善行
International Journal of Hydrogen Energy, 33(3), p.929 - 936, 2008/02
被引用回数:16 パーセンタイル:38.81(Chemistry, Physical)AlO, SiO, TiO or ZrO等の酸化物粉体を含む硫酸水溶液に線を照射した際に発生する水素を測定した。最終生成物として発生する水素ガス量は、水溶液中の酸化物の添加量を増やすにしたがって増加し、酸化物の種類や硫酸濃度にも依存した。少量のメチルアルコールを硫酸水溶液に添加することで、最終生成物としての水素ガスの発生量は非常に効果的に増加した。これらの実験結果は、放射線分解における水溶液からの水素発生において、酸化物粉体を含まない均質系の水溶液よりも酸化物を含む非均質系の硫酸水溶液がより効果的であることを示している。
青柳 登; 永石 隆二; 江坂 文孝; 山田 禮司
Chemistry Letters, 36(7), p.890 - 891, 2007/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Chemistry, Multidisciplinary)本研究ではアスベストの主構成成分であるクリソタイルの処分・処理法を線・電子線を用いた方法で行った。従来の高温加熱によるアスベストの溶融では1,000C以上の高温が必要であり、また融点を下げるために塩を大量に加える必要があるなど、環境負荷は決して少ないとは言えない。そこで副生成物を大量に生じない分解・無毒化方法を電子顕微鏡,比表面積測定などの分析技術に基づき検討した。さらに水素ガス発生材料としてのアスベストの有効利用を図ることも検討した。
永石 隆二; 吉田 善行; 山田 禮司; 籏野 嘉彦
Radiation Physics and Chemistry, 75(9), p.1051 - 1054, 2006/09
被引用回数:7 パーセンタイル:46.09(Chemistry, Physical)線照射下の中性あるいはアルカリ性水溶液中で6価クロムの還元がTiO, AlO又はSiO等の酸化物微粒子の溶液への添加によって促進した。ここで、酸化物微粒子は放射線照射下で働く触媒として機能して、6価クロムの還元量はその初期濃度に依存することなく放射線の線量の増加とともに増加した。さらに、6価クロムの還元で最終的に生成する不溶な3価クロムの酸化物も触媒として機能することを確認した。
永石 隆二; 山田 禮司; 籏野 嘉彦; 吉田 善行
no journal, ,
水溶液-酸化物共存の非均質系で有害な6価クロムイオンの線誘起還元を研究した。中性からアルカリ性の水溶液中では、酸化物を添加しない場合、6価クロムはほとんど還元しない。これは水の分解生成物の還元種が6価クロムを還元する一方、酸化種が低酸化状態のクロムを等量あるいはそれ以上酸化するためである。その溶液に酸化物を添加すると、溶液中の6価クロムを0.05ppm未満(日本の環境への排出基準値)まで顕著に低減することに成功した。これはクロムが酸化物へ吸着すること,酸化物によって6価クロムの還元が促進することによる。本発表では、放射線源として放射性廃棄物を利用した6価クロム還元処理の可能性についても議論した。
山田 禮司; 永石 隆二; 籏野 嘉彦; 吉田 善行
no journal, ,
アルミナ,チタニア,ジルコニア,石英,シリカゲルなどの各酸化物の粉末を硫酸水溶液に混ぜた各試料にCo-60線照射を行い、照射により誘起された水素生成量の硫酸濃度依存性、並びに酸化物の種類や添加濃度依存性を調べた結果、酸化物の添加により水素生成量は大きく増加するとともに特異な硫酸濃度依存性を示した。
永石 隆二; 山田 禮司; 吉田 善行; 籏野 嘉彦
no journal, ,
電子線及び線を照射した水溶液中でクロムや白金族元素の高酸化状態の金属イオンの反応挙動を調べた。放射線照射下の水溶液中で見かけ上反応しない金属イオンも、アルミナやシリカなどの酸化物を水溶液に添加することで顕著に還元が促進された。講演では、得られた実験結果を定量的に概説するとともに、このような反応系を活かした物質リサイクルや放射線利用技術について展望する。
永石 隆二; 青柳 登; 山田 禮司; 籏野 嘉彦; 吉田 善行
no journal, ,
線又は電子線を照射した水溶液中でクロムや白金族元素の高酸化状態の金属イオンの反応挙動を研究した。放射線照射下の水溶液中で見かけ上反応しない金属イオンも、アルミナなどの固体酸化物を水溶液に添加することで還元が促進された。さらに、生成した沈殿/固体への吸着物が促進還元に寄与することを明らかにした。これらを定量的に議論するとともに、この反応系の有害金属の無害化や有用金属の回収・利用への応用並びに高レベル放射性廃棄物の放射線源利用の手法を提案した。
永石 隆二; 青柳 登; 山田 禮司
no journal, ,
線などの放射線を用いて、水溶液中の白金族イオンの放射線誘起反応を研究した。アルコールなどを添加しないと放射線照射下でイオンがほとんど還元しない水溶液中でも、アルミナなどの固体酸化物を添加することでその還元が顕著に促進された。また、その還元で生成した微量の沈殿あるいは固体への吸着物が水溶液中の金属イオンの還元をさらに促進することを明らかにした。
山田 禮司; 永石 隆二; 籏野 嘉彦; 吉田 善行
no journal, ,
線照射により水溶液中で発生し気相に放出された水素ガスをガスクロマトグラフで測定し、酸化物,硫酸,メチルアルコールの添加効果を調べた。放出水素ガスは酸化物粉体の増加とともに増加し、その硫酸濃度依存性は酸化物の添加量に強く依存する結果を得た。また少量のアルコールの添加により水素発生量は増加し、硫酸及び酸化物が共存する場合に放出水素ガス量は最大となった。
青柳 登; 永石 隆二; 江坂 文孝; 山田 禮司
no journal, ,
結晶構造中にシリカ層を有する繊維状鉱物であるクリソタイルを添加した水溶液中の放射線誘起反応を研究した。5wt%の固相存在下の0.4M硫酸中の水素発生量は線の吸収線量に比例して増加し、アルミナやシリカなどの酸化物微粒子存在下の発生量よりも多いことがわかった。また、照射による形態変化は硫酸濃度を高くすると促進され、繊維状の構造が微粒子状に変わることがわかった。
佐藤 日出夫; 黒沢 明; 永石 隆二; 山田 禮司; 綿引 優
no journal, ,
ガラス固化体を放射線源として利用することで放射性廃棄物の資源化を図ることを目的とし、ガラス固化体片による溶液中の金属イオンの吸収線量評価及びCr(6価)の無害化等を対象とした、Ce(4価), Cr(6価)の還元試験を実施した。Ce(4価), Cr(6価)の各溶液について照射前後の吸光度を測定した結果、Ce(4価), Cr(6価)ともに減少し、3価に還元されたことが確認できた。