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和田 淳*; 渡邉 雅之; 山野井 慶徳*; 南川 卓也; 並木 康祐*; 山崎 幹夫*; 村田 昌樹*; 西原 寛*
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 80(2), p.335 - 345, 2007/02
被引用回数:22 パーセンタイル:57.38(Chemistry, Multidisciplinary)直鎖状及び環状の骨格を有するオリゴピリジン配位子の希土類錯体を合成し、その構造をX線結晶構造解析により明らかにした。錯体はすべて歪んだCapped Square Antiprism (CSAP)構造をとり、直鎖状骨格を持つ配位子のほうがより歪んだ構造を取ることを明らかにした。また、Eu錯体では、直鎖状の歪んだ構造を持つ錯体の方が、より強い発光を示すことを世界に先駆けて見いだした。これらの結果は、多座配位子の幾何構造を制御することで、発光特性を制御できることを示している。
和田 淳; 渡邉 雅之; 山野井 慶徳*; 村田 昌樹*; 西原 寛*
no journal, ,
直鎖状及び環状の八座オリゴピリジン-アミン配位子を用いて新規ランタノイド錯体を合成し、その構造をX線構造解析により決定した。錯体は総て歪んだCSAP構造をとるが、環状の配位子を用いたものの方が対象性が高いことを明らかにした。また、Eu, Tb錯体は、配位子-金属間のエネルギー移動に由来する非常に強度の強い発光スペクトルを与えることを見いだした。(アンテナ効果)なかでも、Eu錯体の5D07F2遷移発光は、錯体の対称性の変化によって、その強度に違いが現れ、直鎖状の配位子を用いた錯体はより強い発光を示すことを明らかにした。これらの配位子をもちいることで水分子の配位を阻害することが可能なため、水中でも強度の強い発光を得ることが可能である。本研究により、配位子の骨格構造を変化させることで、錯体の対象性のみならず、その発光特性や錯体の安定性を向上させることに成功した。