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宮原 茂禎*; 岡本 礼子*; 武田 均*; 中山 雅; 佐藤 治夫; 伊藤 誠二
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地層処分事業においては、コンクリートなどに由来する高アルカリ性が人工バリアの緩衝材として使用されるベントナイトの膨潤性能、及び天然バリアを構成する岩盤へ影響を及ぼすことが懸念されている。このような影響を低減するため、原子力機構では低アルカリ性セメント(HFSC)を開発しており、幌延の地下施設の140m調査坑道において、HFSCを用いた吹付けコンクリートの原位置適用性試験を実施した。原位置適用性試験においては、施工性の確認を行うとともに、施工場所から採取したコンクリート及び岩盤のコアを用いて化学的特性に関する調査を実施した。本報告では、HFSC吹付けコンクリート及び周辺岩盤の実効拡散係数や空隙構造に関する試験結果を報告する。HFSCはOPC(普通ポルトランドセメント)と比較して実効拡散係数が小さく、より緻密なコンクリートとなっていることが示された。
岡本 礼子*; 宮原 茂禎*; 武田 均*; 中山 雅; 佐藤 治夫; 伊藤 誠二
no journal, ,
地層処分事業においては、コンクリートなどに由来する高アルカリ性が人工バリアの緩衝材として使用されるベントナイトの膨潤性能、及び天然バリアを構成する岩盤へ影響を及ぼすことが懸念されている。このような影響を低減するため、原子力機構では低アルカリ性セメント(HFSC)を開発しており、幌延の地下施設の140m調査坑道においてHFSCを用いた吹付けコンクリートの原位置適用性試験を実施した。原位置適用性試験においては施工性の確認を行うとともに施工場所から採取したコンクリート及び岩盤のコアを用いて化学的特性に関する調査を実施した。本報告においては吹付けコンクリート及び周辺岩盤に含まれる鉱物の定性・定量分析の結果を報告する。施工後、数か月程度ということもありコンクリートと岩盤の界面での変質は観測されなかった。今後、長期的に観測を実施し、コンクリートや周辺岩盤の変質について検討する計画である。
中山 雅; 岡本 礼子*; 白瀬 光泰*
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地下構造物の支保工として一般的に用いられるセメント系材料は、高レベル放射性廃棄物処分場においては、高アルカリ成分が地下水に溶出することで緩衝材や周辺岩盤を変質させる可能性がある。このような影響を低減するため、原子力機構では低アルカリ性セメント(HFSC)を開発し、幌延深地層研究センターの地下施設(幌延URL)の建設時にHFSCを用いた吹付けコンクリートおよび覆工コンクリートの原位置施工試験を実施し、施工性を確認した。本報告では、施工後のコンクリートが周辺岩盤および地下水に与える影響について、施工後のHFSCコンクリートを対象に実施した分析結果について述べる。