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岡本 穏治*; 望月 祐志*; 津島 悟*
Chemical Physics Letters, 373(1-2), p.213 - 217, 2003/05
被引用回数:8 パーセンタイル:24.96(Chemistry, Physical)4価トリウムイオンは、pHが3よりも大きい条件では容易に加水分解反応(Th+4HOTh(OH)+2HO)を起こすことが古くから知られているが、反応の活性障壁,反応熱,電子分布の変化などの詳細については未知のまま残されていた。本研究では、非経験的分子軌道計算により、トリウムイオンと水の集合体から成るクラスターモデルを系統的に拡大させながら、反応をシミュレートした。計算から、反応が大きな発熱を伴うこと,始原系に近い遷移状態構造を持つこと,協調的に電子移動が起きることなどが示された。
望月 祐志*; 岡本 穏治*
Chemical Physics Letters, 359(3-4), p.331 - 336, 2002/06
被引用回数:2 パーセンタイル:5.55(Chemistry, Physical)3価のアクチノイドイオン(Ac,Cm,Lr)とランタノイドイオン(La,Gd,Lu)とアンモニア分子との錯体(アンミン錯体)について、Dirac-Hartree-Fock,2次摂動の4成分相対論計算を行った。金属-窒素間距離,安定化エネルギー,Mulliken密度などを評価し、それらを以前扱ったアクア(水)錯体と系統的に比較した。結果としてアンモニアの方がアクチノイドイオンとの「相性」が良いことがわかった。