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岡村 英希*; 長澤 尚胤; 古澤 和也*; 田口 光正; 土橋 敏明*
no journal, ,
ナノサイズを有する粒子やカプセルは、ガンなどの治療におけるドラッグデリバリーシステム(DDS)用担体としての利用が期待されている。生体適合性を有する牛血清アルブミン(BSA)と抗がん剤をインタカレートするサケ白子由来DNAを原料とし、高濃度の水溶液やそれらの混合水溶液に対する線の照射効果について調べ、ゲル形成の可能性について検討した。DNA水溶液では目視による白濁化は確認できなかった。1wt%BSA水溶液では、15kGy以上で白濁化が観察され、24時間以上静置しても沈殿せず安定していた。そのBSA溶液にDNA溶液との等量混合した水溶液では、BSA水溶液よりも低い線量の10kGyで白濁化することがわかった。線照射によって白濁した試料は、孔径0.22mのフィルターでろ過してもすべて白濁したままであったことから、220nmよりも小さいサイズのBSA/DNA複合微粒子が形成されていることが示唆された。以上の結果、DNAは抗がん剤をインターカレートすることから、開発したDNAを含有する複合粒子は、数百nmサイズのDDS用担体としての利用が期待される。