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論文

Development of a resonant laser ionization gas cell for high-energy, short-lived nuclei

園田 哲*; 和田 道治*; 富田 英生*; 坂本 知佳*; 高塚 卓旦*; 古川 武*; 飯村 秀紀; 伊藤 由太*; 久保 敏幸*; 松尾 由賀利*; et al.

Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 295, p.1 - 10, 2013/01

 被引用回数:21 パーセンタイル:83.85(Instruments & Instrumentation)

ガスセル中でのレーザー共鳴イオン化を用いた新しいタイプのイオン源を開発した。このイオン源は、ガスセル中に入射した放射性核種の原子を、レーザーでイオン化して、オンラインで質量分離するためのものである。このイオン源の特長は、ガスセルからイオンを引き出す出口に六極イオンガイドを付けて差動排気することにより、同位体分離装置を高真空に保ちながらガスセルの出口径を大きくした点にある。これによって、ガス中でイオン化されたイオンの引出し時間が短くなり、より短寿命の放射性核種の分離が可能となった。このイオン源は、理化学研究所の放射性イオンビーム施設(RIBF)で使用される予定である。

論文

Compression behaviors of distorted rutile-type hydrous phases, MOOH (M = Ga, In, Cr) and CrOOD

佐野 亜沙美; 八木 健彦*; 岡田 卓*; 後藤 弘匡*; 亀掛川 卓美*

Physics and Chemistry of Minerals, 39(5), p.375 - 383, 2012/05

 被引用回数:20 パーセンタイル:55.17(Materials Science, Multidisciplinary)

歪んだルチル型構造をとる含水相$$beta$$-GaOOH, InOOH, $$beta$$-CrOOH, $$beta$$-CrOODについて高圧下におけるX線回折実験を行った。$$beta$$-GaOOH, InOOHでは15GPa, $$beta$$-CrOODでは4GPaで高圧下で軸比の圧力応答に変化が見られ、水素結合のあるa軸及びb軸が圧縮されにくくなることが明らかになった。圧縮挙動の変化が起きる圧力は、水素結合を含む酸素-酸素間距離が長いほど、高圧になる傾向が見られた。一方で常圧下において非常に強い水素結合を持つ$$beta$$-CrOOHではそのような変化は見られなかった。これらの挙動は以前$$delta$$-AlOOH(D)で報告された、水素結合の対称化に伴う圧縮挙動の変化に対応していると考えられる。

論文

Identified charged hadron production in $$p + p$$ collisions at $$sqrt{s}$$ = 200 and 62.4 GeV

Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; 秋葉 康之*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; 青木 和也*; Aphecetche, L.*; Armendariz, R.*; et al.

Physical Review C, 83(6), p.064903_1 - 064903_29, 2011/06

 被引用回数:184 パーセンタイル:99.44(Physics, Nuclear)

200GeVと62.4GeVでの陽子陽子の中心衝突からの$$pi, K, p$$の横運動量分布及び収量をRHICのPHENIX実験によって測定した。それぞれエネルギーでの逆スロープパラメーター、平均横運動量及び単位rapidityあたりの収量を求め、異なるエネルギーでの他の測定結果と比較する。また$$m_T$$$$x_T$$スケーリングのようなスケーリングについて示して陽子陽子衝突における粒子生成メカニズムについて議論する。さらに測定したスペクトルを二次の摂動QCDの計算と比較する。

論文

Azimuthal correlations of electrons from heavy-flavor decay with hadrons in $$p+p$$ and Au+Au collisions at $$sqrt{s_{NN}}$$ = 200 GeV

Adare, A.*; Afanasiev, S.*; Aidala, C.*; Ajitanand, N. N.*; 秋葉 康之*; Al-Bataineh, H.*; Alexander, J.*; 青木 和也*; Aphecetche, L.*; Aramaki, Y.*; et al.

Physical Review C, 83(4), p.044912_1 - 044912_16, 2011/04

 被引用回数:8 パーセンタイル:49.7(Physics, Nuclear)

重いフレーバーのメソンの崩壊からの電子の測定は、このメソンの収量が金金衝突では陽子陽子に比べて抑制されていることを示している。われわれはこの研究をさらに進めて二つの粒子の相関、つまり重いフレーバーメソンの崩壊からの電子と、もう一つの重いフレーバーメソンあるいはジェットの破片からの荷電ハドロン、の相関を調べた。この測定は重いクォークとクォークグルオン物質の相互作用についてのより詳しい情報を与えるものである。われわれは特に金金衝突では陽子陽子に比べて反対側のジェットの形と収量が変化していることを見いだした。

論文

Application of laser-accelerated protons to the demonstration of DNA double-strand breaks in human cancer cells

余語 覚文; 佐藤 克俊; 錦野 将元; 森 道昭; 手島 昭樹*; 沼崎 穂高*; 村上 昌雄*; 出水 祐介*; 赤城 卓*; 永山 伸一*; et al.

Applied Physics Letters, 94(18), p.181502_1 - 181502_3, 2009/05

 被引用回数:110 パーセンタイル:94.75(Physics, Applied)

We report the demonstrated irradiation effect of laser-accelerated protons on human cancer cells. ${it In-vitro}$ (living) A549 cells are irradiated with quasi-monoenergetic proton bunches of 0.8-2.4 MeV with a single bunch duration of 15 ns. Irradiation with the proton dose of 20 Gy results in a distinct formation of $$gamma$$-H2AX foci as an indicator of DNA double-strand breaks generated in the cancer cells. This is a pioneering result in view of future investigations on the radiobiological effects of laser-driven ion beams. Unique high-current and short-bunch features make laser-driven proton bunches an excitation source for time-resolved determination of radical yields.

論文

Determination of low-pressure crystalline-liquid phase boundary of SnI$$_{4}$$

渕崎 員弘*; 藤井 保彦*; 大石 泰生*; 大村 彩子*; 浜谷 望*; 片山 芳則; 岡田 卓

Journal of Chemical Physics, 120(23), p.11196 - 11199, 2004/06

 被引用回数:22 パーセンタイル:58.21(Chemistry, Physical)

SnI$$_{4}$$の低圧結晶相の液相線の位置を、約3.5GPaまで圧力下のX線回折その場測定によって決定した。液相線はSimonの式のような単調に増加する曲線にうまく当てはめることはできず、1.5GPa付近で折れ曲がり、それ以降はほとんど水平になる。この結果を分子動力学シミュレーションの結果と比較した。シミュレーションに採用されたモデルポテンシャルを改良する方法について議論する。

論文

Kinetics of the graphite-diamond transformation in aqueous fluid determined by in-situ X-ray diffractions at high pressures and temperatures

岡田 卓; 内海 渉; 金子 洋*; Turkevich, V.*; 浜谷 望; 下村 理*

Physics and Chemistry of Minerals, 31(4), p.261 - 268, 2004/05

 被引用回数:12 パーセンタイル:41.33(Materials Science, Multidisciplinary)

MgOを含む水を触媒とした黒鉛からダイヤモンドへの変換過を6.6-8.9GPa, 1400-1850$$^{circ}$$Cの高温高圧条件下で、放射光を用いた時間分割X線回折の手法によりその場観察した。ダイヤモンドへの変換率の時間依存性が種々の条件下で決定され、それらがJMAK式により解析された。

論文

${it In situ}$ X-ray diffraction of graphite-diamond transformation using various catalysts under high pressures and high temperatures

内海 渉; 岡田 卓; 谷口 尚*; 舟越 賢一*; 亀卦川 卓美*; 浜谷 望; 下村 理

Journal of Physics; Condensed Matter, 16(14), p.S1017 - S1026, 2004/04

 被引用回数:14 パーセンタイル:54(Physics, Condensed Matter)

MgOの溶けた水流体相を触媒とした黒鉛-ダイヤモンド変換を6.6-8.8GPa, 1400-1835$$^{circ}$$Cの高温高圧下で、時分割X線その場観察の手法により研究した。実験は、SPring-8BL14B1ビームラインに設置されている180トンキュービックアンビルプレスを用いて行われた。得られたカイネティクスデータをアブラミ方程式で解析することにより、ダイヤモンドの核発生,結晶成長プロセスが温度圧力条件によって、大きく異なっていることが明らかになった。

論文

大容量高圧装置キュービックプレスを用いた回折・吸収実験

内海 渉; 片山 芳則; 齋藤 寛之; 金子 洋*; 岡田 卓*; 大高 理*

未来を拓く高圧力科学技術セミナーシリーズ,28, p.14 - 20, 2004/01

高圧力下での物質のふるまいをその構造面から明らかにしたい場合、高エネルギー,高輝度という特長を持つ放射光が強力な武器になる。現在放射光高圧実験に用いられている装置としては、ダイヤモンドアンビルセルと油圧プレスを用いたマルチアンビルと呼ばれる高圧発生装置が2大主流である。本解説では、スプリングエイト原研ビームラインに設置されているキュービック型マルチアンビルプレスについてその装置の概要とそれを用いて行われている実験例を紹介する。

論文

Nucleation and growth in bulk metallic glass under high pressure investigated using ${it in situ}$ X-ray diffraction

Wang, W. H.*; Wen, P.*; Zhao, D. Q.*; Pan, M. X.*; 岡田 卓; 内海 渉

Applied Physics Letters, 83(25), p.5202 - 5204, 2003/12

 被引用回数:21 パーセンタイル:61.65(Physics, Applied)

8.3GPaまでの高圧下において温度を種々に変化させ、その際のZr$$_{57}$$Nb$$_{5}$$Cu$$_{15.5}$$Ni$$_{12.5}$$Al$$_{10}$$バルク金属ガラスの核発生並びに結晶成長プロセスをその場エックス線回折により調べた。結晶化プロセスは熱処理条件によって、さまざまな振る舞いをし、高圧下での昇温は液体の過冷却状態を安定化させる方向に作用することが明らかとなった。実験により明らかになった核発生並びに結晶成長の圧力依存性を核発生理論により議論する。

論文

Melting and crystallization of Nd$$_{60}$$Al$$_{10}$$Fe$$_{20}$$Co$$_{10}$$ bulk metallic glass under high pressure

Zhao, D. Q.*; Pan, M. X.*; Wang, W. H.*; Wei, B. C.*; 岡田 卓; 内海 渉

Journal of Physics; Condensed Matter, 15(50), p.L749 - L753, 2003/12

 被引用回数:9 パーセンタイル:31.91(Physics, Condensed Matter)

Nd$$_{60}$$Al$$_{10}$$Fe$$_{20}$$Co$$_{10}$$組成のバルク金属ガラスの高圧下における融解並びに結晶化を放射光を用いたその場エックス線回折実験により観測した。その結果、圧力は、結晶化を促進し、融解を抑制する方向に作用することが明らかとなった。

論文

Effect of pressure on nucleation and growth in the ZrTiCuNiBe bulk glass forming alloy investigated using in situ X-ray diffraction

Wang, W. H.*; 岡田 卓; Wen, P.*; Wang, X. L.*; Pan, M. X.*; Zhao, D. Q.*; 内海 渉

Physical Review B, 68(18), p.184105_1 - 184105_6, 2003/11

 被引用回数:34 パーセンタイル:79.32(Materials Science, Multidisciplinary)

バルク金属ガラスの代表であるZrTiCuNiBe(vit4)の核発生並びに結晶成長における圧力効果を10GPa領域まで放射光を用いたその場エックス線実験により観測した。その結果、圧力は、過冷却液体状態を安定化させる方向に働くとともに、結晶化温度を上昇させる効果があることが明らかになった。

論文

Formation and crystallization of CuZrHfTi bulk metallic glass under ambient and high pressures

Wang, Z. X.*; Zhao, D. Q.*; Pan, M. X.*; Wang, W. H.*; 岡田 卓; 内海 渉

Journal of Physics; Condensed Matter, 15(35), p.5923 - 5932, 2003/09

 被引用回数:26 パーセンタイル:73.73(Physics, Condensed Matter)

CuZrHfTiバルク金属ガラスについて、そのガラス形成と結晶化について、常圧並びに高圧下で、カロリメトリーと放射光X線回折の手段を用いて研究を行った。その結果、ガラス形成能に関しては、適量のHfの存在がそれを高めるが、圧力はそれほどの効果をもたらさないことが明らかとなった。しかし、バルク金属ガラス相の結晶化温度は、高圧下で上昇し、圧力が結晶化を抑制する方向に働くことがわかった。

論文

${it In situ}$ X-ray observations of the diamond formation process in the C-H$$_{2}$$O-MgO system

岡田 卓; 内海 渉; 下村 理

Journal of Physics; Condensed Matter, 14(44), p.11331 - 11335, 2002/11

 被引用回数:4 パーセンタイル:20.6(Physics, Condensed Matter)

地球内部起源天然ダイヤモンドの生成メカニズムを解明するために、本研究ではMg(OH)$$_{2}$$ブルーサイトとグラファイトの混合粉末を出発物質とし、H$$_{2}$$Oフルイド中でのダイヤモンド生成過程をX線その場観察した。圧力増加とともにフルイド中のMgO成分溶解量が増大することを示唆する結果が得られた。しかし炭素溶解量は劇的には上昇しておらず、ダイヤモンド生成にはフルイド生成後さらに温度上昇、あるいは高温保持時間が必要であった。これは放射光を用いた、黒鉛-ダイヤモンド変換の初のカイネティクス実験である。

論文

Kinetics of diamond spontaneous crystallization from the melt of the Fe-Al-C system at 6.5 GPa

Turkevich, V.*; 岡田 卓; 内海 渉; Garan, A.*

Diamond and Related Materials, 11(10), p.1769 - 1773, 2002/10

 被引用回数:18 パーセンタイル:62.74(Materials Science, Multidisciplinary)

Fe-Al-C系融液からのダイヤモンドの自己核発生のkineticsを6.5GPa, 1720-1920Kの圧力温度条件下での放射光その場X線回折実験により観測した。測定された回折プロファイルの時間変化をアブラミモデルにより解析した。ダイヤモンド自己核発生率は温度の上昇とともに小さくなり、これは条件が黒鉛-ダイヤモンド平衡線に近づくからであると解釈される。

論文

In situ X-ray observations of the decomposition of brucite and the graphite-diamond conversion in aqueous fluid at high pressure and temperature

岡田 卓; 内海 渉; 金子 洋*; 山片 正明*; 下村 理

Physics and Chemistry of Minerals, 29(7), p.439 - 445, 2002/08

 被引用回数:18 パーセンタイル:53.64(Materials Science, Multidisciplinary)

本研究では、マントル流体相候補物質を触媒として用いたダイヤモンド生成過程の高温高圧その場直接観察実験技術をはじめて確立した。ブルーサイト(Mg(OH)$$_{2}$$)と黒鉛を出発物質として、その場放射光X線回折実験を行った。3.6GPa・1050$$^{circ}C$$においてブルーサイトはペリクレース(MgO)とH$$_{2}$$Oに分解したが、6.2GPa・1150$$^{circ}C$$においてはブルーサイト分解後にペリクレースは生成されなかった。これはH$$_{2}$$O中のMgO成分溶解量が圧力増加とともに増大していることを示す。H$$_{2}$$O流体相中での黒鉛-ダイヤモンド変換は、7.7GPa・1835$$^{circ}C$$において観察された。さらに、この変換過程のX線回折プロファイル時間依存データが得られた。

論文

Viscosity change and structural transition of molten Fe at 5 GPa

寺崎 英紀*; 加藤 工*; 浦川 啓*; 舟越 賢一*; 佐藤 公則*; 鈴木 昭夫*; 岡田 卓

Geophysical Research Letters, 29(8), p.68_1 - 68_3, 2002/05

高圧下における溶融純鉄の粘性その場測定を、X線影像落球法によりおこなった。約2000Kにおける粘性係数は、2.7-5.0GPaでは15-24mPa sであり、5.0-7.0GPaでは4-9mPa sであった。粘性係数の急激な減少が5GPa付近で観察された、この圧力条件では融点直下における安定固相はデルタ相(bcc)からガンマ相(fcc)に変化する。今回得られた結果は、溶融鉄の構造変化が固相の相転移と近い圧力条件において、狭い圧力幅(1GPa)で起こる可能性を示唆している。

論文

The Effect of temperature, pressure, and sulfur content on viscosity of the Fe-FeS melt

寺崎 英紀*; 加藤 工*; 浦川 啓*; 舟越 賢一*; 鈴木 昭夫*; 岡田 卓; 前田 信*; 佐藤 仁*; 久保 友昭*; 葛西 志津*

Earth and Planetary Science Letters, 190(1-2), p.93 - 101, 2001/07

 被引用回数:52 パーセンタイル:68.57(Geochemistry & Geophysics)

Fe-FeS系融体は地球外核の主要な候補物質と考えられている。外核内部の対流ダイナミクスを考察するうえで、その粘性は最も重要な物性の1つである。われわれは、新しい試料アセンブリを用いて、X線影像落球法により、Fe-FeS系融体の高圧その場粘性測定を行った。粘性測定は、温度範囲1233-1923K,圧力範囲1.5-6.9GPa,組成範囲Fe-Fe$$_{72}$$S$$_{28}$$(wt %)において行われた。合計17回の測定で得られた粘性係数は、0.008-0.036Pa sの範囲で系統的に変化した。粘性係数の温度・圧力依存性から、粘性流動の活性化エネルギー及び活性化体積は、それぞれ30kJ/mol1,1.5cm$$^{3}$$/molとなり、Fe$$_{72}$$S$$_{28}$$融体の粘性はFe融体より15%小さいことがわかった。これらの傾向は、Fe-FeS系融体の構造変化に関連付けることができる。

論文

${it In situ}$ X-ray observation of cubic BC$$_{2}$$N formation under high pressures and temperatures

内海 渉; 岡田 卓; 舟越 賢一*; 下村 理

Proceeding of the 8th NIRIM International Symposium on Advanced Materials (ISAM 2001), p.39 - 40, 2001/03

新しい超硬質材料として、立方晶BC$$_{2}$$Nが注目されている。本研究では、黒鉛型BC$$_{2}$$Nから立方晶BC$$_{2}$$Nへの高温高圧下への変換過程を放射光を用いて、X線その場観察し、ほぼ単相の立方晶BC$$_{2}$$Nを常圧下に回収することに成功した。固さの指標である体積弾性率の測定の結果、350GPaという非常に高い値を示すことが明らかになった。

報告書

薄肉円筒殻のせん断曲げ座屈解析 -座屈試験に対する解析的検討-

岡田 純二; 山下 卓哉

PNC TN9410 93-086, 81 Pages, 1992/11

PNC-TN9410-93-086.pdf:3.19MB

高速増殖炉(FBR)の容器や配管は、比較的薄肉構造であるため地震時等の座屈の防止に対する配慮が重要となる。本報告書は、座屈評価法を開発することを目的として実施している薄肉円筒殻のせん断曲げ座屈解析に関する第1報である。ここでは、当室で実施したせん断曲げ座屈試験に用いたSUS304L鋼製試験体の初期形状及び材料特性を詳細にモデル化した座屈シミュレーション解析を、汎用非線形構造解析システム「FINAS」を用いて実施した。さらに、座屈荷重に及ぼす初期形状不整の影響を定量的に評価することを試みるとともに、FEM解析手法の当該座屈問題に対する適用性を検討した。以下に、本検討で得られた知見を示す。(1) 形状不整量計測装置(CIMD)による形状測定データ及び形状近似プログラム(SAXON)を用いることにより、座屈試験体の初期形状を十分な精度でモデル化できることを確認した。(2) 円筒殻の初期形状及び材料特性のモデル化を適切に行なうことにより、せん断座屈、曲げ座屈及び両者が混在する場合の座屈現象に対し、その初期剛性及び座屈荷重をシミュレーション解析によって精度良く再現できた。試験結果と計算結果との差は座屈荷重について-2.5$$sim$$4.5%程度であった。(3) 半径板厚比が167、長さ半径比が2.0の円筒殻においては、初期形状不整の有無により生ずる座屈モードが曲げ支配型からせん断支配型に変化する。

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