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岩田 満直*; 杉山 雄一*; 村田 純教*; 高屋 茂
Defect and Diffusion Forum, 326-328, p.578 - 582, 2012/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nanoscience & Nanotechnology)耐熱鋼の微細組織は原子拡散により変化し、その結果、機械特性が変化する。微細組織の変化は、組織自由エネルギーにより定量化できることが知られており、材料の材質劣化を調べるうえで、組織自由エネルギーの評価が効果的である。本研究では、改良9Cr-1Mo鋼の細粒HAZ部について、クリープ損傷による組織自由エネルギーの変化を評価した。その結果、試験時間とともに、組織自由エネルギーが低下し、その低下率は応力負荷により大きくなることを明らかにした。さらに、組織自由エネルギーの低下挙動を近似式で表し、任意の応力での組織自由エネルギーを予測できるようにした。
杉山 雄一*; 岩田 満直*; 村田 純教*; 高屋 茂
no journal, ,
高速増殖炉用構造材料では、信頼性の高い寿命評価により、溶接部を含めてその健全性を保証することが大変重要な課題となっている。本研究では、改良9Cr鋼の溶接模擬熱処理材を用いて、クリープ損傷の進行に伴う組織変化を組織自由エネルギーに基づいて定量的に評価した。応力負荷による歪エネルギーの変化を緩和時間を導入して回帰し、組織回復に及ぼす応力の効果を、緩和時間の大小として定量的に表せるようにした。
杉山 雄一*; 岩田 満直*; 村田 純教*; 高屋 茂
no journal, ,
改良9Cr-1Mo鋼に関して、溶接模擬熱処理材を用いて、クリープ損傷の進行に伴う細粒HAZ部の組織自由エネルギーを評価した結果、組織自由エネルギーはクリープ進行とともに減少し、その変化は応力によって加速されることを示した。これは応力が組織回復を促進することを示しており、このエネルギー変化を応力の関数として表すことにより、任意の応力,時間における細粒HAZ部の組織自由エネルギーを予測することができた。さらに、破断時のエネルギー状態と負荷応力の関係を調べることで、ある組織自由エネルギー状態でその組織が耐え得る応力値を定めた。これにより材料組織と強度との関係を、組織自由エネルギー値を用いて定量的に関連付けることができ、長時間側のクリープ強度を予測できる可能性が示唆された。
岩田 満直*; 杉山 雄一*; 村田 純教*; 高屋 茂
no journal, ,
組織自由エネルギーを用いて金属材料の微細組織の状態を表せることから、損傷評価のために組織自由エネルギーを評価することは有効である。本研究では、クリープによる9Crフェライト系耐熱鋼の細粒HAZ部での組織自由エネルギーの時間変化を、抽出残差分析やX線回折,走査型電子顕微鏡観察等の実験結果に基づき評価した。組織自由エネルギーの変化は、負荷応力に依存する係数を用いて定量的に評価した。その結果、負荷応力が、組織自由エネルギーに基づき定まる限界応力を越えた場合に破断に至ることが示された。組織自由エネルギーと限界応力の関係は、長時間の破断時間の予測に利用できると考えられる。
藤井 翔平*; 岩田 満直*; 村田 純教*; 高屋 茂
no journal, ,
高速増殖炉では、溶接部を含め長期にわたり材料の健全性を維持することが要求されている。特に、9Crフェライト系耐熱鋼では溶接熱影響部(HAZ)のミクロ組織変化に起因する長時間クリープ破断強度の低下が知られており、短時間側のクリープ試験情報から長時間側の強度を予測することが重要な課題である。本研究では、模擬HAZ材のクリープ試験片についてミクロ組織の自由エネルギーを評価し、組織自由エネルギーが時間とともに減少すること、また、減少速度が応力依存性を有することを明らかにした。さらに、組織自由エネルギーの減少割合を示す組織劣化パラメータPを新たに提案し、負荷応力とパラメータPの関係から、長時間側のクリープ強度を評価可能であることを明らかにした。