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岩井 保則; 山西 敏彦; 西 正孝; 鈴木 優*; 栗田 晃一*; 島崎 正則*
Journal of Nuclear Science and Technology, 42(6), p.566 - 572, 2005/06
被引用回数:6 パーセンタイル:40.47(Nuclear Science & Technology)核融合発電プラントに向けた新たな水処理プロセスとして気相吸着法に着目した。気相吸着法は同位体分離機能と迅速な脱水機能を有する新たなトリチウム処理プロセスとして、また大量のトリチウム水処理に対する第一段階のシステムとしての適用が期待される。NaXゼオライト吸着剤を用いた吸・脱着実験を実施した。気相吸着法における水分吸着剤候補であるNaXゼオライトのトリチウム水分離機能について、明確にHOとHTOで破過時間が異なることが観察された。よって、その差を利用してトリチウム濃縮水とトリチウム減損水に分離することが可能であることを実証した。迅速な脱水は減圧とパージガスの流通により達成される。減圧により脱着した水蒸気はその一部分がパージガスにより系外に移送されるが、残りは吸着材に再吸着する。再吸着した水分は拡散により徐々に脱着する。高脱着率を得るには吸着時と脱着時の圧力差を大きくすることが有効であることを確認した。また十分な水蒸気保持容量を持つパージガスを流すことが高い脱着率の確保に必須であることを明らかとした。
石井 克典; 會沢 正則; 川上 重秋; 須藤 収; 島崎 善広
PNC TN8410 94-275, 31 Pages, 1994/07
本試験研究は分子レーザー法工学試験設備の炭酸ガスレーザーシステムの他分野への応用の可能性を調べるために、濃縮度50%の炭素13をマクロ量(1グラム程度)分離回収することを目的とする。マクロ量を回収する前段階として、炭素13の濃縮度が50%程度で、かつ大量に生成する条件を見つけるためにレーザーライン、フルエンス、セル圧力をパラメーターとしたパラメーターサーベイ試験を実施した。前回の試験では50%濃縮度の製品を得るのに十分な分離係数が得られたが、解離生成物の生成量が必要とされる値よりも三桁四桁も少なかった。そこで今回の試験ではレーザーラインを9P(20)から9P(10)に変更し、凹面鏡の曲率半径を小さくして解離生成物の生成量の改造を試み、以下の成果を得た。1.分離係数は最高で460であった。これを解離生成物C2 F4 中の13Cの濃縮度に換算すると83%に相当する。2.shotあたりのC2 F4 生成量の最高は6.710ー7g/shotであり、このときの13Cの濃縮度は2.6%であった。この条件でセルの長さを1mとし、レーザーの繰り返しを50Hzまで上げたと仮定すれば、C2 F4生成速度は1200mg/hになる。3.13Cの濃縮度が約50%でのshotあたりのC2 F4 生成量は2.910-8g/shotであった。この条件でセルの長さを1mとし、レーザーの繰り返しを50Hzまで上げたと仮定すれば、C2 F4 の生成速度は50mg/hになる。今回の試験では前回の試験に比べて、同じ濃縮度でのC2 F4 の生成量が100倍以上に向上した。しかし数時間のレーザー照射で1gの製品を生成するには、C2 F4 の生成量をなお10倍100倍ほど向上させる必要がある。
石井 克典; 會沢 正則; 山口 大美; 川上 重秋; 須藤 収; 島崎 善広
PNC TN8410 94-142, 24 Pages, 1994/04
本試験研究は分子レーザー法工学試験設備の炭酸ガスレーザーシステムの他分野への応用の可能性を調べることを目的とする。この目的を達成するために、濃縮度50%の炭素13をマクロ量(1グラム程度)分離回収することをめざした試験を行う。平成5年度はマクロ量の炭素を分離回収する前段階として、先端技術開発室の試験研究で得られた成果を参考に以下の予備試験を実施した。1.プロセス試験装置の流動特性試験(内容)ガスフローセルがマクロ量の分離回収試験に実用になるかどうかを調べた。(結果)標準状態で1リッター/分程度の流量であれば、十分実用になることがわかった。2.バッチ式のセルを用いた照射試験(内容)ガスを封じきったままのバッチ式のセルに照射を行い、セル内部の圧力とレーザーのフルエンスをパラメータとして、分離係数と解離率の変化を調べた。(結果)分離係数は50%濃縮度の製品を得るのに、十分な値が得られた。しかし、解離率は予想値よりも小さく、マクロ量の分離回収にはあと二桁の向上が必要であることがわかった。3.ガスフローセルを用いた照射試験(内容)ガスフローセルを用いた照射試験を行った。(結果)炭素13を30%まで凝縮した炭素原子が2.7mg生成した。
久保 真治; 大橋 弘史; 金川 昭宏; 笠原 清司; 今井 良行; 福井 裕*; 西林 俊樹*; 島崎 正則*; 宮下 礼子*; 田子 康弘*; et al.
no journal, ,
熱化学法ISにて安定した水素製造を行うため、閉サイクルプロセス運転技術の検討を行った。水素発生量,酸素発生量及び原料水供給量の割合を水分解量論比に一致させる運転技術を開発した。本方法は、各工程間に設置したバッファー容器に現れる溶液量変動を用い量論比からのずれを測定する方法,ブンゼン反応溶液の組成を一定化する方法などから成る。プロセスを運転する際の、主要制御変数,操作変数を決定するとともに、運転方法の有効性を、プロセスシミュレーションにて確認した。加えて、ヘリウムガス加熱にて駆動されるISプロセスにおいて、二つの吸熱工程へ適切な熱量を配分する方法を議論し、ヘリウム加熱酸素発生工程のプロセスシミュレーションにより、その有効性の目処を得た。
島崎 正則; 早船 浩樹; 二神 敏; 江沼 康弘*; 河村 雅也*; 小雲 信哉*
no journal, ,
高速増殖実証炉に向けた大型構造物の開発を実施中である。本発表では、高クロム鋼を用いた大型長尺蒸気発生器を対象として、経済産業省からの受託事業である「発電用新型炉等技術開発」の一環として平成20年度,平成21年度に実施した機器開発試験における試験計画と10MWt級蒸気発生器試験体の予備評価として、伝熱流動等の解析評価等の設計検証や大型構造物が有する課題となっている製作性検証結果について行う。
江沼 康弘; 半田 卓也; 島崎 正則*; 大野 幸彦*; 吉田 和弘*; 早川 教*; 井上 智之*
no journal, ,
ポンプ主軸周りのカバーガス空間における自然対流について、熱遮蔽板とカバーガス対流防止板との隙間量等をパラメータとして周方向温度分布への影響評価を実施した。また、その結果を基にした対策構造改良案の効果を評価するとともに、軸変形による軸受との接触有無を確認した。