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西村 和明; 川口 千代二
Journal of Nuclear Science and Technology, 15(10), p.780 - 785, 1978/10
被引用回数:0原子力の技術移転に関する進み具合を測るために1つの方法が導入された。すなわち、この20年間に建設された日本の原子炉の出力を、年代順に片対数図にプロットする。プロットされた原子炉は、国産炉と輸入炉に分類され、国産炉と輸入炉の各点を通るように、別々に2本の軌跡が画かれた。2本の軌跡の間にある空間は、原子力の技術移転の程度を示す指標のうちの1つとして解釈できる。この方法に関連づけて、原研の原子炉研修所における教育・訓練課程の歴史的変遷が解説されている。
川口 千代二
日本原子力学会誌, 17(6), p.277 - 279, 1975/06
発電炉計装のうち、とくに軽水型動力炉の経験からみた問題点および最近の動向について述べる。計装個々の方式や機器については、BWR、PWRの間には若干の違いはあるが、炉内計装の採用、計算機の導入などは固まりつつある。今後は信頼性の問題、解析手順の規格・標準化などに関心が向けられるものと思われる。
川口 千代二; 伊藤 大樹
システムと制御, 18(7), p.396 - 402, 1974/07
原子炉安全性の研究の中でフェイルセイフの原則に関するものは事故を予防するためのものである。しかし厳密な意味でのフェイルセルフは原子炉安全工学の分野では体系的に未だ確立されていない。そこで本稿では、多重性(分散、待機、冗長)、独立性、信頼性も、故障や事故を局地的にとどめ、原子炉の安全には影響のないことから、これらを広義のフェイルセイフであると拡大解釈する。原子炉の計測制御系では安全性とアベイラビリティの両立は困難であるが、冗長度多数決系によってほぼ満足な解決が得られる。その場合の不信頼度は、原子炉運転時間、単位機器の故障率、交換率、修理率の関数となるが、予備機器が1~2個あればこれを飛躍的に減少させることができる。
荒 克之; 川口 千代二
電気学会論文誌,C, 93(3), p.56 - 63, 1973/03
微小入力に対する波高値型磁気増幅器の動作を、ホールド回路を有する「インパルス-振幅変調器」として扱い、Z変換を用いて伝達特性の解析をおこなった。まず、入力電流および出力巻線に流れ込む帰還電流は、励振の1サイクル中に2回サンプリングされ、このサンプル値に比例した出力インパルス列が生じ、このインパルス列が検出用ダイオード対と負荷回路のコンデンサによりホールドされるとして、出力電圧・電流のZ変換を求め、伝達特性を与える一般式を誘導した。その結果、出力巻線を通しておこなわれる内部帰還効果が伝達特性に大きく影響していることが確かめられた。また入力電流に対する伝達特性は一次おくれに近似できることがわかった。
川口 千代二; 荒 克之
電気学会論文誌,C, 92(4), p.184 - 190, 1972/04
波高値型(2f型)磁気増幅器は計測用磁気増幅器として用いられるが、本稿では次段にも直接磁気増幅器を接続するための直接整流方式を提案し、その動作原理を述べた。波高値型磁気増幅器において、2つの磁心の不平衡によるスプリアスパルス出力は信号出力に比してはるかに大きいので一般にはトラブルの原因と考えられるが、このスプリアスパルスを搬送波の如く考え、微小信号パルスがこれに重塁するものとして扱うと、通常の検出器で整流することができる。スプリアス出力は励振電源の1サイクルに1つおきに4回現れ、信号出力は1サイクルに2回同一極性にて現れることを見出し、パルスの発生するメカニズムを解明した。さらに、試作した計測用磁気式直流増幅器の特性について述べた。
伊藤 大樹; 川口 千代二
Journal of Nuclear Science and Technology, 8(12), p.696 - 702, 1971/12
抄録なし
伊藤 大樹; 川口 千代二
IEEE Transactions on Reliability, R-20(1), p.11 - 16, 1971/00
被引用回数:7抄録なし
川口 千代二
日本原子力学会誌, 11(10), p.618 - 625, 1970/00
現在わが国では動力炉・核燃料開発事業団を中心として近く実験炉の建設を始めようとし,また1948年には原型炉の建設にもとりかかるべく,動燃,大学,原研,メーカーが協力して高速炉に必要な開発研究を進めている。高速炉の計測系を考えるとき一番重要なことは,冷却材としてNaを使用することによるNa計測機器の開発である。極端な言い方をもってすれば,Na計測の技術が確立されれば高速炉の計測系における問題はほとんどなくなるとさえいえよう。Na計装が高速炉計装の主役とすれば,これに対して,高速炉における核計装の位置づけは従と考えられる。研究炉,動力炉と長い間にわたって進歩してきた体系はほとんど固定化されてしまったように見え,これがほとんどそっくり高速炉の核計装へも応用されているのが実情である。核計装の開発研究も,その場その場の要求で個個の計測器を改良したり,新しい部品,材料の出現に応じて開発し直すということが中心となってきている。
川口 千代二
日本原子力学会誌, 12(3), p.161 - 163, 1970/00
題名は大層大げさなものとなっているが,限られた紙面ではとても欧米における高速炉のプロセス計装の開発の現状全般を述べることはできない。たまたま筆者は動燃事業団嘱託として,動燃事集団の星氏と共に1969年春欧米のいくつかの研究所および高速炉の研究施設などを訪問する機会を得ることができたので,主としてその際の印象を中心とし,これに最近の文献などの結果から得られた知識を加えて,海外(主として米国および英国)における高速炉のプロセス計装開発の現状を述べる。
川口 千代二
原子動力研究会定例研究会年会報告書, p.9-41 - 9-64, 1969/00
高速炉の計装について述べるとき,ます次のことを考定に入れなければならない。1)原子炉の計装についての一般的知識は既にあるものと仮定し,高速炉の計数の特徴は何であるか。他の炉とどこが異なっているか。2)高速炉の計測において技術的に問題となるのは何か。3)日本で建設しようとしている高速炉の計装をどのように設計するか。4)その炉の設計・建設に際して開発・研究しておかねばならないことは何か。5)将来の実用化高速炉のためには長斯的に何を研究しておくべきか。などであろ。
川口 千代二
日本原子力学会誌, 11(10), p.618 - 625, 1969/00
現在わが国では動力炉・核燃料開発事業団を中心として近く実験炉の建設を始めようとし,また1948年には原型炉の建設にもとりかかるべく,動燃,大学,原研,メーカーが協力して高速炉に必要な開発研究を進めている。高速炉の計測系を考えるとき一番重要なことは,冷却材としてNを使用することによるN計測機器の開発である。極端な言い方をもってすれば,N計測の技術が確立されれば高速炉の計測系における問題はほとんどなくなるとさえいえよう。N計装が高速炉計装の主役とすれば,これに対して,高速炉における核計装の位置づけは従と考えられる。研究炉,動力炉と長い間にわたって進歩してきた体系はほとんど固定化されてしまったように見え,これがほとんどそっくり高速炉の核計装へも応用されているのが実情である。核計装の開発研究も,その場その場の要求で僣個の計測器を改良したり,新しい部品,材料の出現に応じて開発し直すということが中心となってきている。
川口 千代二; 伊藤 大樹; 荒 克之
IEEE Transactions on Magnetics, 3(3), p.370 - 375, 1967/00
被引用回数:0抄録なし
川口 千代二; 伊藤 大樹; 荒 克之
IEEE Transactions on Magnetics, MAG-3(3), p.370 - 375, 1967/00
抄録なし
川口 千代二; 古川 友三; 吉田 広; 若山 直昭; 荒 克之; 河上 知秀; 角田 恒巳
JAERI 4022, 32 Pages, 1962/08
最近直交変換型直流増幅器の変換器に半導体を用いる研究が行われ、その効果が知られるようになった。筆者らも原子炉計装の半導体化の研究の一環として、この種文献の調査を行った。この報告は、これら文献調査の結果に基づき、半導体チョッパの研究の経過と現況,動作理論,特性と性能,応用と問題点,将来への見通しなどを客観的に記述した。多くの文献について、統一した見解のもとに述べることは困難な部分もあるので、これらは表によって説明するとともに、主要文献については、文献別に要旨,特長を述べた。この調査の結果から、筆者らは半導体チョッパを採用する可能性について大きな期待を持つことができた。
川口 千代二; 古川 友三; 若山 直昭
電気学会雑誌, 82(889), p.1627 - 1634, 1962/00
各種自動制御技術、医用電子技術、アナログ電子計算機、原子炉計装など最近直流増幅器を用いる分野がかなりひろく、これらには大部分直結形が用いられ、一部にチョッパ形が併用されている。周波数特性は前者がすぐれ、ゼロドリフトは後者がすぐれている。両者の共通した欠点は寿命の点で、特に後者ではそれが著しいが、いまのところこれに代わるべき高性能の直流増幅器はみあたらない。チョッパの励振周波数を高められれば周波数特性は向上し、チョッパの長所である低いゼロドリフトと相まってすぐれた直流増幅器が得られる。しかし、現在実用されている機械的チョッパでは励振周波数の増大はほとんど望みえない。