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杉本 昌義; 金正 倫計; 川合 将義*; M.Chernogubovsky*
Proc. of 11th Symp. on Accelerator Sci. and Technol., p.127 - 129, 1997/00
この2年間、国際核融合材料照射施設(IFMIF)の概念設計活動が実施され最終報告書が完成した。概念設計の内容については次のステップに向け、国内及び国際的枠組みで評価を実施していく予定である。IFMIF加速器システムは250mA,40MeVの重電子ビームを供給するために入射器、RFリニアック、高エネルギービーム輸送系等から構成される複雑な系であり、その全体的な挙動を解析するにはサブシステムごとにダイナミカルモデルで近似する手法が有効である。
杉本 昌義; 金正 倫計; M.Chernogubovsky*; 川合 将義*; 北條 義文*
Proc. of 22nd Linear Accelerator Meeting in Japan, p.101 - 103, 1997/00
IFMIFの概念設計活動は昨年12月に最終報告書を完成し終了した。今年から数年間は工学実証にはいる前に概念設計の詳細化という観点からIFMIF加速器特有の技術課題を再検討していくことになった。これを受けて去る5月にはRFQのビーケムダイナミクスを中心とした技術会合が開催された。この内容を含め、加速器技術に関する課題の現状を報告する。
横山 次男*; 川島 正俊*; 川合 将義*; 山岡 光明*; 藤田 玲子*
PNC TJ9164 96-008, 189 Pages, 1996/12
高速炉では、MAのリサイクルに伴ってナトリウムボイド反応度及び冷却材温度反応度が大きくなり、また、ドップラー係数も小さくなる傾向がある。安全上これらの反応度を改善することが重要である。本解析作業では、ナトリウムボイド時に増加する高エネルギー中性子に対して、大きな中性子吸収反応を生じる核種を混在させた炉心を解析することにより、炉心性能を大きく低下せずにナトリウムボイド反応度を低減できる核種についてそのボイド低減効果を調べた。また、ドップラー係数の改善方法として高次Puの利用及び共鳴物質の利用が考えられ、パラメータサーベイによりその効果を調べた。閾値反応を利用したナトリウムボイド反応度低減炉心の解析では、中性子スペクトル変化の影響調査として炉心部へのMA装荷の有無及び炉心サイズをパラメータとして炉心部中性子スペクトルを解析し、ボイド反応度上重要なエネルギー領域を同定した。次にボイド反応度低減のための候補核種として、上記の重要なエネルギー領域以上で閾値反応による中性子吸収断面積の増大する核種を調査した。更に上記スペクトル場において、ボイド反応度低減効果を吸収核種装荷量と種類をパラメータとして解析した。その結果、候補として摘出された酸素17を用いた大型酸化物燃料炉心のボイド反応度は天然酸素による炉心のボイド反応度の約1/2以下となることが分かった。ドップラー反応度改善炉心の解析では、PuN燃料をベースとして、高次Pu及び共鳴吸収物質を装荷した場合のドップラー係数改善効果について解析した。また、不活性母材候補材料について、その適合性、炉心特性解析に必要な物性値を調査し、それらの材料を用いた燃料材の物性値等について予備調査を行なった。その結果、構造材核種を金属形態で装荷する事でドップラー係数等の特性を改善できることが分かった。
川合 将義*; 川島 正俊*
PNC TJ9164 96-024, 137 Pages, 1996/03
日本原子力研究所シグマ委員会より日本の評価済み核データJENDL-3.2ライブラリーが公開され、高速炉の分野でも様々な形での使用が開始されている。一方、燃料サイクルの特性解析には、従来から汎用の燃料燃焼チェーン計算コードORIGENが広く使用されている。このORIGENに内蔵されている1群形式のオリジナル断面積は、米国の評価済み核データライブラリーをオークリッジ国立研究所が独自に処理したものである。我国で炉心解析で使用されている核データとは整合がとれていないことになる。本作業は、このような状況に鑑み、JENDL-3.2ライブラリーに格納されている340核種すべてを対象にORIGENコードで使用する1群実効断面積セットを高速炉用に作成した。高速炉スペクトルとして、1600MWeクラス高速炉のウラン・プルトニウム混合酸化物均質炉心体系(平衡サイクル中期)の炉心・ブランケット領域平均スペクトルをもとめ、1群化に使用した。これによりアクチニド燃焼研究などにおける核種生成・消滅量の評価が炉心解析と整合して行うことが可能となる。
川合 将義*; 飯島 俊吾*; 中川 庸雄; 中島 豊; 杉 暉夫; 渡部 隆*; 松延 廣幸*; 佐々木 誠*; 瑞慶覧 篤*
Journal of Nuclear Science and Technology, 29(3), p.195 - 213, 1992/03
AsからTbまでの核分裂生成物核種を含む質量領域の172核種について10eVから20MeVのエネルギー領域の中性子核データを評価し、JENDL-3核分裂生成物核データライブラリーを作成した。100keV以下は共鳴領域とし、低エネルギー領域では、実験データに基づいて分離共鳴パラメータを評価した。非分離共鳴パラメータは捕獲断面積と全断面積を良く再現するように決めた。100keV以上では最近の実験データと、球形核光学モデルと統計理論、歪波ボルン近似、蒸発モデル、前平衡理論などを用いてデータを評価した。全断面積、弾性および非弾性散乱断面積、捕獲断面積の他に、(n,2n),(n,),(n,)反応などのしきい反応断面積も評価した。今回の結果は、ENDF-5フォーマットで編集し、JENDL-3に収録されている。
中川 庸雄; 川合 将義*; 飯島 俊吾*; 松延 廣幸*; 渡部 隆*; 中島 豊; 杉 暉夫; 佐々木 誠*; 瑞慶覧 篤*; 金子 邦男*; et al.
Nuclear Data for Science and Technology, p.939 - 941, 1992/00
核分裂生成物核種の領域にあるAs~Tbの172核種の核データ評価を10eV~20MeVの範囲で行った。100keV以下は共鳴領域とし、分離および非分離共鳴パラメータを与えた。100keV以上では、全断面積、弾性および非弾性散乱断面積、中性子捕獲断面積の他に、全核種に対して(n,2n)、(n,p)、(n,)等のしきい反応断面積の評価も行った。このために、光学模型パラメータ、レベル密度パラメータ、ガンマ線強度関数、レベルスキーム、14.5MeVにおける断面積の系統性などを評価・検討した。評価した断面積、二次中性子の角度分布およびエネルギー分布はENDF-5フォーマットで編集し、JENDL-3FP核データライブラリーとした。本報告では、評価手法、評価結果およびベンチマークテストの結果について述べる。
浅見 哲夫*; 飯島 俊吾*; 五十嵐 信一; 井原 均; 川合 将義*; 菊池 康之; 小室 雄一; 柴田 恵一; 高野 秀機; 竹田 敏一*; et al.
日本原子力学会誌, 31(11), p.1190 - 1217, 1989/11
最近完成したJENDL-3に関して、原子力学会誌の特集記事に寄稿した。JENDLの評価方法とそのベンチマークテストの結果を報告した。またJENDLに密接に関係しするFP崩壊データライブラリーの紹介をし、JENDL-3以後のデータの展望を述べた。
小林 重忠*; 本多 力*; 大村 博志*; 川合 将義*; 清水 武司*; 山岡 光明*; 中原 克彦*; 関 泰
JAERI-M 88-251, 303 Pages, 1988/12
核融合次期装置の安全性評価として、全体システムに対して確率論的リスク評価を実施するとともに、安全性に関する諸事象のうち通常運転時、分解修理時、事故時について、各々、事象を選び解析をした。第1章において、核融合実験炉全体の確率論的リスク評価を実施することとし、1.1において評価する上で必要となる安全性データベースの検討、1.2においてシステム、コンポーネントのFMEA,1.3において事故シークェンス,1.4において放射性物質放出フロー、1.5においてETA(Event Tree Analysis)、FTAについて各々検討結果をまとめた。さらに、こうした検討結果をもとに1.6において事故起因事象に対する評価をし、1.7において総括的にリスク評価をし、最後に1.8で今後の課題をまとめた。
田中 俊一; 播磨 良子*; 平山 英夫*; 伴 秀一*; 中村 尚司*; 小佐古 敏荘*; 上蓑 義朋*; 橋倉 宏行*; 金井 康二*; 川合 将義*; et al.
Applied Radiation and Isotopes, 39(2), p.241 - 252, 1988/00
1950年から1987年までに公表されているガンマ線ビルドアップ係数に関する文献を収集し、線源条件(点等方、平行入射、平板等方)ごとに、利用上重要な情報と共に分類、整理した。
田中 俊一; 坂本 幸夫; 田中 進; 播磨 良子*; 平山 英夫*; 伴 秀一*; 小佐古 敏荘*; 上蓑 義朋*; 橋倉 宏行*; 中村 尚司*; et al.
日本原子力学会誌, 30(5), p.385 - 393, 1988/00
ガンマ線のビルドアップ係数は遮蔽計算上もっとも重要な基本データの1つである。1956年以来Goldstein等のデータが長い間利用されてきたが、最近米国原子力学会のANS6.4.3グループが中心となって抜本的な改訂がおこなわれた。ここでは、こうした最近の動きを中心にビルドアップ係数の現状と今後の課題を解説する。
岡 芳明*; 笹本 宣雄; 森 清治*; 植木 紘太郎*; 川合 将義*; 大石 晃嗣*; 桜井 淳; 秦 和夫*; 関本 博*; 大山 幸夫; et al.
JAERI-M 87-203, 230 Pages, 1987/12
D-T中性子源を用いた遮蔽実験にもとづいて、核融合遮蔽ベンチマーク問題集を作成した。
播磨 良子*; 坂本 幸夫; 田中 俊一; 川合 将義*; 藤田 徹*; 石川 敏夫*; 金野 正晴*; 林 克己*; 松本 誠弘*; 西村 達夫*
JAERI-M 86-071, 67 Pages, 1986/05
等比級数法近似(G-P法)は、無限媒質中の点等方線源に対するガンマ線再生係数を制度良く近似できる。再生係数に対する近似式とフィッティング方法の改良により、モ-メント法による再生係数を従来の方式より精度良く近似でき、フィッティングパラメ-タのエネルギ-変化がスム-ズになった。更にPALLASコ-ドで算出した低エネルギ-ガンマ線に対する軽い物質や2次ガンマ線を考慮した鉛などの透過距離で急速に増加する再生係数に対しても精度良く近似できた。また、再生係数デ-タの評価法及び内挿法としてのG-P法の適用性が、透過距離及びエネルギ-についての種々のテストによって確かめられた。
播磨 良子*; 坂本 幸夫; 田中 俊一; 川合 将義*
Nuclear Science and Engineering, 94, p.24 - 35, 1986/00
被引用回数:234 パーセンタイル:99.84(Nuclear Science & Technology)制動輻射や蛍光X線を考慮した鉛のガンマ線再生係数及びホウ素の低エネルギーガンマ線に対する再生係数は、透過距離がおおきくなるにつれて急激に増大する。従来の方法ではこのように急増する再生係数を精度良く近似することは困難であったが、幾何級数(GP)法では精度良く近似できることを確認した。GP法のパラメータが物質中でのガンマ線スペクトルの変化を良く反映していることを見出した。さらに、ガンマ線再生係数を用いる遮蔽計算コードにGP法を組み込むために、再生係数のエネルギー内挿及び40mtp以上への深い透過に対する外挿の方法を提案し、その有効性を確認した。
菊池 康之; 中川 庸雄; 浅見 哲夫; 川合 将義*; 松延 広幸*; 神田 幸則*
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(8), p.593 - 603, 1985/00
被引用回数:13 パーセンタイル:47.95(Nuclear Science & Technology)日本の評価ずみ核データライブラリーの第2版のJENDL-2が完成した。第1版のJENDL-1は高速炉への応用を主な目的として、72核種のデータを収録して、1977年に公開になった。その後、熱中性子炉、遮へい、核融合炉の分野でも使用できる汎用ライブラリーを目指して、JENDL-2の作成が始められた。この度完成したJENDL-2には、181核種の評価ずみ核データが収録されている。データの評価は、中性子エネルギー10eVから20MeVの広い範囲で行われ、データはENDF/B-IVフォーマットでファイル化された。JENDL-2のベンチマークテストの結果、高速炉、熱中性子炉、遮へいの分野では十分に使えることが確認された。本稿では、JENDL-2のための核データ評価とベンチマークテストの概略を述べる。
五十嵐 信一; 秋山 雅胤*; 松本 純一郎; 中島 豊; 川合 将義*
JAERI-M 84-182, 107 Pages, 1984/10
1984年3月12日から16日の5日間、日本原子力研究所においてNEA核データ委員会(NEANDC)の第24回会合が開催され、その期間中の3月14日に、表記の研究会が行われた。研究会は日本原子力研究所とシグマ研究委員会との共同で準備され、NEANDC会合出席者を含めて約60名の研究者が参加した。本報告書は、研究会で発表された10編の論文をまとめたものである。
笹本 宣雄; 山路 昭雄*; 植木 紘太郎*; 梅田 健太郎*; 大谷 暢夫*; 川合 将義*; 河北 孝司*; 金野 正晴*; 鈴置 善郎*; 関根 啓二*; et al.
JAERI-M 83-225, 99 Pages, 1984/01
1983年5月、東京において開催された第6回放射線遮蔽国際会議で発表された論文の検討、分析を行った。対象とした論文は、会議中にプレプリントが入手できた131篇である。本報告書は、検討、分析の結果の要旨を論文毎にまとめたものであり、論文の独創性、特徴、結論とその遮蔽設計への適用性等に言及した。さらに、セッション毎のまとめも併せて記述した。
山野 直樹; 小山 謹二; 川合 将義*
Journal of Nuclear Science and Technology, 20(5), p.435 - 438, 1983/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.29(Nuclear Science & Technology)Feの27.67keV付近の分離共鳴における非等方散乱による中性子透過への影響を調べた。弾性散乱の角度依存性はBlatt-Biedenharnの手法により計算している。中性子透過計算はFeの50cm半径の球体系を一次元Sn計算コードにより行った。計算手法として、正しい角度依存性の取扱いと、超微細群定数の使用により、有限項Legendre函数展開及び共鳴自己遮蔽効果の誤差を除いている。透過中性子スペクトル及び3種類の検出器反応率を計算した。その結果、18cm透過による中性子は非等方性を考慮しても高々2%しか増加せず、共鳴領域の散乱の非等方性は中性子透過にほとんど影響しない事が示された。
川合 将義*; Hayashida, Yoshihisa*; Yamauchi, Michinori*; Uematsu, Mikio*; Sato, Yoshiaki*; Niidome, Jiro*; Nakai, Masaru*
PNC TJ201 82-03, 160 Pages, 1982/02
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中川 庸雄; 菊池 康之; 瑞慶 覧篤*; 吉田 正*; 川合 将義*; 浅見 明
JAERI-M 9823, 62 Pages, 1981/11
本報告書は2編の論文より成る。その各々の標題は「U、U、Pu、Puの共鳴パラメータの評価」と「U、Pu、Puの共鳴パラメータの評価」であり、1981年9月28日~10月2日にウィーンで開催された「ウラン・プルトニウム同位体の共鳴パラメータに関するIAEAコンサルタント会議」に寄稿したものである。IAEA発行の報文集には、寄稿論文は要旨しか掲載されないので、ここにその全体を発刊する。これら2編の論文は、JENDL-2のために行なった主な核燃料およひ親物質核種の共鳴パラメータの評価と、その際に指摘された諸問題を述べている。本報告書の第3部には、今回の評価結果のパラメータが与えられている。
菊池 康之; 中川 庸雄; 松延 広幸*; 川合 将義*; 五十嵐 信一; 飯島 俊吾*
JAERI 1268, 142 Pages, 1981/02
本報告書は、JENDL-1 に収納された核分裂生成物28核種の中性子断面積評価の最終報告である。測定の現状と評価方法を核種毎に詳述し、他の評価値や実験値と比較した。また今回の評価に残る問題点を指摘し、将来の改善方向を示している。