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下司 和男; 小沢 国夫; 大坂 俊雄*; 巻田 泰治*
Journal of the Physical Society of Japan, 52(7), p.2538 - 2543, 1983/00
被引用回数:23 パーセンタイル:81.71(Physics, Multidisciplinary)重水素化結晶RbDPOは、単斜晶及び正方晶の二つの結晶形をとる。これらの結晶の相転移に対する静水圧の効果を測定した。単斜晶にみられる二つの相転移点(104C、44C at 1 atm)は共に圧力と共に減少する。又、約0.7GPaの圧力印加によって、新しい圧力誘起相への転位が生ずることを見出した。正方晶の強誘電Curie温度は圧力と共に単調に減少する。この結果を軽水素塩RbHPOの場合と比較して議論を行った。
大坂 俊雄*; 巻田 泰治*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 49(2), p.593 - 598, 1980/00
被引用回数:33 パーセンタイル:85.63(Physics, Multidisciplinary)(NH)H(SO)とその重水素置換化合物(ND)D(SO)との混晶系の相転移を誘電測定によって調べ、常圧に於ける相図を完成した。重水素置換率90%以上の結晶では、軽水素塩にみられない強誘電相が出現する。又、重水素置換の相転移に対する効果と、すでに報告した静水圧の効果との間に著るしい相関があることが見出された。
下司 和男; 小沢 国夫; 大坂 俊雄*; 巻田 泰治*
Journal of the Physical Society of Japan, 49(3), p.1083 - 1089, 1980/00
被引用回数:20 パーセンタイル:77.6(Physics, Multidisciplinary){(NH)H(SO)}{(ND)D(SO)}系の、組成-圧力-温度三次元相関図を誘電測定によって調べた。D-塩において一気圧の下で観測される二つの強誘電相は、それぞれH-塩で高圧相として観測されるVI-相,VII-相に対応することが明らかになった。D-塩に於ては、VI-VII相転移の臨界点は、比較的低い圧力,8.5kbarに存在する。又、新しい圧力誘起相,VIII-相,IX-相が、H-塩-D-塩混晶系に見出された。
鈴木 繁*; 押野 康夫*; 下司 和男; 巻田 泰治*
Journal of the Physical Society of Japan, 47(3), p.874 - 877, 1979/00
被引用回数:40(NH)H(SO)の比熱測定を90K~440Kの範囲で行った。又II-III相転移点(-8C)附近でC-方向の線形熱膨張率の測定を行った。各相転移に対する転移熱および転移エントロピーが実験的に与えられた。II-III相転移における比熱・熱膨張の異常はランダウ型の古典理論によっては説明できない。
大坂 俊雄*; 巻田 泰治*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 46(2), p.577 - 580, 1979/00
被引用回数:52(NH)H(SO)が-92C以下の温度で強誘電性を示すことは、すでに報告した。重水素置換塩(ND)D(SeO)の誘電性および熱膨張性の測定を行った結果、Curie温度は約34C上昇することが分かった。この著しい同位元素効果は、O-H…O結合中の水素の運動が、強誘電相転移に対して大きい役割を果たしていることを示唆している。-170Cにおける、重水素置換塩の自発分極は、2.5Ccmである。
下司 和男; 小沢 国夫; 大坂 俊雄*; 巻田 泰治*
Journal of the Physical Society of Japan, 44(2), p.689 - 690, 1978/02
被引用回数:12(ND)D(SO)の圧力-温度相図を-110C~室温、~9kbarの範囲にわたって測定した。(NH)H(SO)の相図との対比により、(NH)H(SO)では高圧相として存在する二つの強誘電相が重水素化によって常圧で安定化することが分かった。又、二つの強誘電相間の転移が一次転移の性質を失う臨界点が約8kbarに存在することを見出し、この臨界点の性質を論じた。
大坂 俊雄*; 巻田 泰治*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 43(3), p.933 - 936, 1977/03
被引用回数:43(ND)D(SO)の誘電性を室温から-170Cの温度範囲にわたって測定した。1気圧では強誘電性を示さない、軽水素塩(NH)H(SO)と異なり、(ND)D(SO)は-24C ~-65Cおよび-100C以下の二つの温度領域で強誘電性を示すことが見出された。-170Cにおける自発分極の値は2.15C cmである。
大坂 俊雄*; 巻田 泰治*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 38(1), P. 292, 1975/01
被引用回数:24CaPb(CHCHCOO)単結晶のc軸方向の焦電の測定を行なった結果、この物質は約60Cの転移点以下で焦電性をもち、室温相(II相)および低温相(-80C以下で安定、III相)は極性対称をもつことが知られた。これまでのx線解析の結果ではII相は点群Dに属するとされていたが、軽い原子の位置まで考慮すれば、点群Cに属さねばならないことが明らかになった。この結果はこの物質のI-II相転移が間接型強誘電体CaSr(CHCHCOO)の強誘電相転移と類似の機構によることを示唆している。
下司 和男; 小沢 国夫; 巻田 泰治*
Japanese Journal of Applied Physics, 12(12), p.1963 - 1964, 1973/12
被引用回数:8-115Cにキューリー点をもつ間接型強誘電体RbH(SeO)に対する圧力効果を約6.5kbarまでの圧力範囲で測定した。キューリー温度Tcは圧力Pに対し直線的に上昇しその勾配はdTc/dp=+5.80.2deg kbarであった。dTc/dpの符号が正であることは他のアルカリ金属三水素亜セレン酸塩と異なる点であって、RbH(SeO)の強誘電性に水素結合の寄与が小さいことを示している。
下司 和男; 小沢 国夫; 巻田 泰治*
Japanese Journal of Applied Physics, 12(12), p.1962 - 1963, 1973/12
被引用回数:9KH(SeO)の相転移に対する静水圧の効果を約6kbarの圧力範囲にわたって調べた。1気圧において室温相(第I相)は約ー62Cで低温相(第II相)に相転移をするが、3.6kbar以上の圧力範囲では、I-II相の間に高圧誘起相(III相)が見出される。I-II,I-III,III-II相境界はいずれも直線で近似されそれぞれの圧力勾配は、dI/dp=-5.060.03deg kbar,dII/dp=-2.40.2deg kbar,dIII/dp=-16.60.6deg kbarで与えられる。また、I-II-III相の三重点は、=-81.80.5C,P=3.60.1kbarである。
下司 和男; 小沢 国夫; 巻田 泰治*; 大坂 俊雄*
Journal of the Physical Society of Japan, 35(5), P. 1562, 1973/05
静水圧下の誘電性の温度変化の測定から水素原子を含むふたつの強誘電体CHNHAl(SO)・12HO(MASD=メチルアンモニウム・アルミニウム明ばん),NaNHSeO・2HOのキューリー温度に対する圧力効果を測定した。キューリー温度Tcの圧力Pに対する係数としてMASDに対して、dTc/dp=+2.50.1C kbar,NaNHSeO・2HOに対して、dTc/dp=-(4.10.2)C kbarが観測された。MASDのdTc/dpが正であることは、この物質の強誘電性が水素の秩序-無秩序に起因していないことを示唆している。