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金子 義彦; 飯島 勉; 瑞穂 満; 布施 卓嘉*; 藤田 薫顕*; 中沢 正治*; 関口 晃*; 木村 逸郎*
日本原子力学会誌, 18(2), p.77 - 88, 1976/02
炉中性子スペクトル研究の現状に関して、次の分野の各々についてレビューを行い、世界的な動向を明らかにすると同時に、最近、国内で行われた主な実験や計算を紹介した。 (1)炉心の中性子スペクトル (2)照射場の中性子スペクトル (3)遮蔽工学における中性子スペクトル (4)時間に依存したスペクトル (5)高速中性子スペクトルの測定技術 また、今後の課題について、総括を行ったが、なかでも、高速中性子スペクトルの測定技術を、今後さらに改良する必要があることを指摘した。
布施 卓嘉*
JAERI 1015, 7 Pages, 1961/01
有機ケイ光体から出るシンチレーションは高速成分と低速成分よりなり、その減衰時間はそれぞれ数十ミリマイクロ秒、数百ミリマイクロ秒であり、その相対的強度は入社粒子が電子のときと、重い粒子のときとでは異なることがOWENにより示された。OWENはこのことを応用して、光電子増倍管中に空間荷制限を生ぜしめて中性子とガンマ線の識別ができることを示した。この研究はアントラセンおよび数種類の光電子増倍管を使用して、中性子とガンマ線の識別のための最適条件を調べたものである。高速および低速成分の相対的強度が電子および重い粒子に対して異なる原因を調べるために、各成分の波長分布の予備的な測定もおこなわれた。