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Y.C.Nho*; 須郷 高信; 常田 聡*; 幕内 恵三
Journal of Applied Polymer Science, 51(7), p.1269 - 1275, 1994/02
被引用回数:17 パーセンタイル:60.6(Polymer Science)従来のイオン交換膜は強酸化性の薬剤を多量に使用するとともに複雑な工程で合成されている。本研究では放射線グラフト重合法を応用して、既存のポリエチレンフィルムにイオン交換基を含有するモノマー(ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド)を反応して、イオン交換膜を直接合成する方法を検討した。ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド(VBTAC)はグラフト重合性が低くポリエチレンフィルムに直接反応しないため、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)およびエチルメタクリレート(EMA)との共グラフト重合法を応用して3mmol/gのアニオン交換膜の直接合成条件を明らかにした。
斎藤 恭一*; M.Kim*; 常田 聡*; 須郷 高信
ケミカルエンジニアリング, 39(1), p.19 - 23, 1994/01
タンパク質は分子サイズが大きいため、従来のビーズ型の吸着材料では吸着容量が小さく実用化が困難である。放射線グラフト重合法を応用して、多孔性中空系状濾過膜にタンパク質を選択的に吸着する官能基を導入し、吸着速度と吸着容量の大きいアフィニティ分離膜を開発した。放射線グラフト重合膜の特徴は、(1)疎水性タンパク質が非選択的に付着することを防ぐため膜表面に親水基を導入した、(2)目的のタンパク質を選択的に吸着するため、タンパク質と親和性のある官能基を親水基の近傍に導入したことにある。本報告では放射線グラフト重合法およびその特徴、タンパク質の分離特性をまとめて紹介する。
斉藤 恭一*; 常田 聡*; 小西 聡史*; 須郷 高信
化学工学, 58(7), p.553 - 558, 1994/00
物質流束は拡散流束と対流流束によって決まる。イオン交換ビーズでは樹脂内への物質の流れが起きないため、分離速度は拡散流束に依存する。本研究では微多孔性膜の細孔周囲に分離機能を導入し、強制透過流を起こして、官能基との接触効率を向上させる分離手法を提案した。タンパク質などの大きい分子では対流輸送を利用することにより、分離速度と効率を著しく向上することができた。本報告では微多孔性膜とビーズとの吸着分離速度の比較検討を行なった結果を紹介する。
常田 聡*; 山岸 秀之*; 斉藤 恭一*; 須郷 高信
高分子加工, 43(6), p.250 - 253, 1994/00
グラフト高分子鎖の長さに関連した考察を進めた。分子量分布からの検討では基材を分解したのち、メチルメタクリレートのグラフト鎖の長さを液体クロマトグラフで数平均分子量が10万から100万程度であることを明らかにした。グラフト鎖の触毛構造を利用して、4nmのタンパク分子を単分散の積層構造として吸着させ、11層まで分子鎖が伸長することを明らかにした。また、イオン強度や水素イオン濃度を変化させ、微多孔膜の透過流速からHagen-Poiseuilleの式を応用して、細孔内の見掛けのグラフト鎖の長さを考察した。