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平澤 久夫
動燃技報, (78), 0 Pages, 1991/06
平成3年1月から3月における核物質管理部の開発に関する業務概況を燃技報NO.78に掲載する。1.核物質利用、2.核物質防護、3.保障措置、4.輸送及び輸送容器開発
永峯 剛*; 平澤 久夫*
PNC TN9410 89-180, 76 Pages, 1989/02
「常陽」MK―2炉心燃料集合体「PFD210」は、第8サイクルから第14サイクルの間照射され、集合体平均燃焼度は39,900MWD/tで第二次取替用の最初の供試体である。「常陽」定期検査受検のためのデータ取得を目的に試験を行い、以下の結果を得た。(1)集合体及び燃料ピンに損傷はなく、異常な変形変色は認められない。(2)被覆管表面に擦り痕は認められず、接触跡はMK―2初装荷炉心燃料ピンと同程度の微細なものであった。(3)ラッパ間対面間距離変化は、照射量が同程度の炉心燃料集合体と比べ小さく、特にF―C面の中間パッド部近傍では他の対面と異なり減少していた。(4)燃料スタック長変化率(L/L)は約1.4%で、同程度の燃焼度の炉心燃料ピンと比べ2倍以上の伸び率を示している。(5)FPガス放出率は約30%で、同程度の燃焼度の炉心燃料ピンと比べ低めであった。
西野入 賢治*; 平澤 久夫*; 石川 敬二*
PNC TN9410 89-175, 31 Pages, 1989/01
内側反射体(NFRI01)の照射後試験によって得られた結果は,以下の通りである。1.反射体表面の各面コーナ部に縦方向の傷が観察された。2.反射体の上部パッドにおける曲りは,約19.6mmであった。3.反射体下端から1570mm,同1630mmの間のラッパ管密度変化率(/)は,炉心方向に位置するB面で,約0.17%,その反対E面では,約0.04%であった。4.反射体要素のスエリングによるふくれ(B701ピンの密度変化率/―3.80%)及び伸び(B701ピンの変化量L=3.8mm)が測定された。5.反射体要素の最大曲りは,B701ピンの26.1mmであった。反射体の使用寿命は,曲り量により制限され,本反射体の最大積算中性子照射量に相当する約5.01022n/cm2(E0.1MeV)が限度である。反射体の曲りは,径方向のスエリング(膨れ)量の差が原因であり,今後曲りを抑制するために,反射体のシャフリングまたは構造の見直しを行い径方向の中性子照射量を均一化する必要がある。
小泉 敦裕*; 平澤 久夫*
PNC TN9410 88-194, 39 Pages, 1988/02
「常陽」MK-2B型特殊燃料集合体(PFB031)の健全性の確認及び照射初期の挙動を把握することを目的に照射後試験を実施した。試験は、外観検査を始めとする集合体試験、コンパートメント試験、さらにX線ラジオグラフィー等のピン試験を行った。本集合体は、MK-2第12´(出力上昇時燃料組成変化測定試験)サイクルで照射されたものであり、その燃焼度はコンパートメント平均で約80MWd/tである。本試験の結果は以下のとおりである。(1)集合体試験、コンパートメント試験、ピン試験の結果から、本集合体の健全性を確認した。(2)X線ラジオグラフィーの結果から、「もんじゅ」仕様ピンに中心空孔が観察された。
小泉 敦裕*; 平澤 久夫*; 長谷川 正泰; 永峯 剛*
PNC TN9410 88-193, 86 Pages, 1988/02
フランスのフェニックス炉で照射されたPhenix PNC-3照射燃料ピンの健全性を確認し、照射挙動データを取得するために照射後試験を実施した。試験は、外観検査、X線ラジオグラフィー、重量測定、寸法測定、ガンマスキャン、パンクチャテストを行った。本燃料ピンは、中間検査を経て最高燃焼度108,000MWd/t、最大中性子照射量1.8810E23n/†(E0.1MeV)まで照射されたものであり、「もんじゅ」燃料に近い長尺ピンの特徴を有している。本試験の結果は以下のとおりである。(1)燃料ピンに損傷はなく、その健全性を確認した。(2)高燃焼度ピンにE106Rhのインゴット状のものが認められた。(3)外径は最大270m(変化率D/D=4.15%)増加していた。また、炉心部に認められたオーバリティ及びらせん状の曲がりは、ワイヤとの相互作用によるものと考えられる。(4)F.P.ガス放出率は、「もんじゅ」設計式を下回っていた。
田地 弘勝; 西野入 賢治; 平澤 久夫; 宇留鷲 真一; 長谷川 正泰
PNC TN9410 88-190, 53 Pages, 1988/01
計測線付C型特殊燃料集合体(PFI010)の健全性確認及び照射中に計測したデータの精度確認に資するためのデータ取得を目的に照射後試験を実施した。試験は、集合体外観検査を始めとする集合体試験及びスキャン、パンクチャ等燃料ピン試験である。本集合体は、100MW定格出力第8サイクルから第12'''サイクルまで照射され、集合体平均燃焼度32400MWd/tである。本試験により以下の結果を得た。1.集合体及びピン表面に傷、付着物等の異常は観られなかったが、ピンの外れ、ノックバーの変形、計測線の曲りが観察された。2.計測線及び計測機器の外観検査の結果、冷却材温度測定用熱電対とラッピングワイヤとの接合部及び電磁流量計部には、傷及び変形はなく健全であることを確認した。また、パンクチャ試験結果において、照射中のFPガス圧計測データ(約2520 Torr-STP)と照射後の測定データ(約2543 Torr-STP)とが良く一致したことから、FPガス圧力計は正常に作動していたと判断できる。
浅賀 健男*; 長谷川 正泰; 平澤 久夫*
PNC TN9410 86-140, 68 Pages, 1986/02
「常陽」MK-2炉心燃料集合体「PFD029」照射後試験を実施した。本集合体はMK-2炉出力100MWの出力上昇から定格第6サイクルの間照射したものであり、初装荷炉心燃料中最高の燃焼度を有するものである。照射後試験の目的は炉心燃料集合体及び燃料要素の構造体としての健全性を確認すること及びMK-2運転における集合体及び燃料要素の照射挙動を把握することである。なお本集合体の燃焼度は集合体平均で43,700MWD/MTMである。本試験の結果は下記の通りである。集合体及び燃料ピンには損傷は全くなく、変形、変色等も認められず、炉内挙動は正常であり、炉心燃料集合体の構造体としての設計及び製作の妥当性が確認された。MK-2における最高燃焼度炉心燃料集合体及び燃料要素の照射挙動を確認し次のような結果を得た。(1)ラッパ管対面間寸法変化率はMK-1の場合に比べて大きい。これは冷却材内外圧差の増加、照射温度の上昇等の照射環境の変化による照射クリープ歪の増加がその一因と考えられる。(2)被覆管外径は製造時から全く増加していない。これは冷間加工度をMK-1の10%から20%へ変更したことにより、被覆管の耐スエリング性が向上したことによると考えられる。(3)F.P.ガス放出挙動(ピン内圧、ガス放出率)はMK-1と同様の挙動を示した。また設計値を十分下回ることが確認された。(4)被覆管表面に隣接ピンのワイヤと干渉による接触跡は一部に見られるが、燃焼の初期から使用末期までその発生量、長さ、巾ともわずかであり、深さもなくMK-2炉心燃料集合体の設計(ピンバンドルのポロシティ/リング比、ワイヤピッチ)の妥当性が確認された。