Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
西尾 軍治; 高田 準一; 成冨 満夫*; 村田 幹生; 阿部 仁; 渡邊 浩二*
JAERI-Research 95-064, 45 Pages, 1995/09
本報告書は、「放射線によるエアロゾルの電離効果に関する研究」として特別基礎研究に応募し実施した研究の成果である。実験では、線が照射された金網電極と遮蔽した金網電極をもつ容器(TRAPOL)にエアロゾルを導入し、単極に帯電したエアロゾルを製造した。この単極化した帯電エアロゾルは、帯電粒子の静電気力により物体の表面に沈着し易い性質をもっており、HEPAフィルタに流すと通常のフィルタに比較して約1000倍ほど捕集効率が向上する。放射線を利用した本エアロゾル除去法は、大量のエアロゾルを高い効率で処理できるので、広い範囲の波及効果が期待できる。この報告書では、帯電エアロゾルの除去法の原理、実験の内容と結果、理論的背景と計算結果についてまとめた。
成冨 満夫
保健物理, 22, p.189 - 207, 1987/00
放射性ヨウ素の物理的・化学的性状及び挙動の問題は、原子力施設において事故が起こる度毎に提起され、今なお未解決の分野を多くかかえている。その原因は、ヨウ素が種々の酸化状態をとるとともに酸化還元過程において有機ヨウ素を生成する性質をもつため、ヨウ素の物理的・化学的性状及び移行が事故条件によって著しく左右され挙動の工学的定量化を困難にしているためである。本報告は、過去に起こった代表的な原子炉事故(TMI-2,SL-1,Windscale-1及びchrenobyl-4)において、事故時の放出量の大小、放出の時間的推移に放射性ヨウ素の放出機構がどの様に係り、またヨウ素汚染がどんな物理的・化学的性状によって拡がったかについて、破損燃料、一次系内雰囲気、原子炉建家雰囲気及び周辺環境雰囲気の情報を基に解説した。
早田 邦久; 内田 正明; 成冨 満夫
Proc.ANS Meeting on Fission Product Behavior and Source Term Research, p.69 - 1, 1985/00
軽水炉の炉心損傷事故時には、炉心からFPが一次系を経て格納容器中に放出される。格納容器の健全性が損われるとFPは環境へ放出されることになる。したがって、炉心損傷事故時の影響を評価するには、FPの一次系内および格納容器内での挙動を把握する必要がある。原研では炉心損傷事故時の原子炉挙動研究の一環として、一次系内FP挙動および格納容器内エアロゾル挙動解析を行っている。これまでに、一次系内FP挙動解析コードHORN,格納容器内エアロゾル解析コードREMOVALを開発し感度解析を行った。今後実験データなどによる評価と実験解析を行う。
元木 保男; 成冨 満夫; 田中 貢; 西尾 軍治; 橋本 和一郎; 木谷 進
Nuclear Technology, 63, p.316 - 329, 1983/00
被引用回数:3 パーセンタイル:44.36(Nuclear Science & Technology)PWR格納容器スプレイの格納容器熱除去・減圧効果を明らかにするため、JAERIモデル格納容器にPWR用スプレイノズルを用いた、格納容器スプレイ熱除去試験を実施した。この試験結果から、スプレイ水滴の熱吸収率に関しては、隣接ノズルからスプレイされる水滴の相互干渉作用による影響は小さいことが判った。また、水滴周囲条件(水蒸気と空気の存在比)と熱吸収率との関係を水滴落下距離をパラメータとして整理した。スプレイの格納容器全体の熱除去効率である総括スプレイ熱吸収率に関しては、スプレイ流量とノズル取付け高さの熱吸収率に及ぼす影響を格納容器内の気相条件(水蒸気と空気の存在比)で整理した。また、減圧効果に影響する格納容器内壁熱伝達係数については、壁面流下スプレイ流量をパラメータとして熱伝達係数と気相部条件との関係を示した。これ等の試験データを計算コードCONTEMPT-LT/022の計算と比較して、試験結果が計算コードの使用上に有効な知見である事も確認した。
西尾 軍治; 成冨 満夫; 元木 保男; 橋本 和一郎; 木谷 進
Journal of Nuclear Science and Technology, 19(4), p.315 - 325, 1982/00
原研モデル格納容器スプレイ効果実証試験装置を用いて、BWR仮想事故時における格納容器スプレイのヨウ素の除去試験BIS-0、BIS-1a、BIS-6、BIS-6aそしてBIS-6mを実施した。 BIS-0試験より得たヨウ素の壁面沈着量の測定は、無機ヨウ素の初期沈着現象の解釈に有用なデータとなった。BIS-1aは、比較的低いpHのスプレイ水を用いて実施した試験で先に報告したpH値の高いスプレイ試験BIS-1と対になる試験である。BIS-6、BIS-6a試験は、実炉のサプレッションプール水の液混合がない場合を模擬したもので、液混合がある試験BIS-6mと対をなすものである。 この論文では、以上の試験結果を示したのち、試験結果と計算コード(MIRA-PB)の比較を示した。また、実炉のサプレッションプール水のpH値がどうなるかを鉄の腐食に主眼をおいて実験し、その結果を示すと共に実炉プール水のpH値を推定した。
西尾 軍治; 成冨 満夫; 元木 保男; 橋本 和一郎; 木谷 進
Journal of Nuclear Science and Technology, 19(4), p.315 - 325, 1982/00
被引用回数:1 パーセンタイル:21.73(Nuclear Science & Technology)原研モデル格納容器を用いてBWR仮想事故時の格納容器スプレイによるヨウ素除去効果を実証するため、ヨウ素除去試験BIS-0,BIS-1a,BIS-6,BIS-6a,BIS-6mを実施した。 BIS-0より得たヨウ素の壁面沈着の測定は、無機ヨウ素の初期沈着現象の解釈に有用なデータとなった。BIS-1a試験は、比較的pH値の低いスプレイ水を用いた試験でpH値の高いBIS-1と対になる試験である。BIS-6およびBIS-6a試験は、実炉のプール液の混合がない場合を模擬したもので、液混合がある試験BIS-6mと対になる。 この論文では、以上の試験結果を示したのち、試験結果と計算コード(MIRA-PB)の比較を示した。また、実炉のサプレッション水のpH値がどうなるかを鉄の腐食に主眼をおいて実験し、その結果を示すと共に実炉プール水のpH値を推定した。
橋本 和一郎; 西尾 軍治; 成冨 満夫; 田中 貢; 元木 保男; 木谷 進
Journal of Nuclear Science and Technology, 18(4), p.261 - 274, 1981/00
被引用回数:4 パーセンタイル:52.55(Nuclear Science & Technology)軽水炉の冷却材喪失事故時において格納容器内に放出された放射性無機ヨウ素の水洗除去に対する大型格納容器スプレイ実証試験が行われた。この論文は、BWRの仮想事故条件で行われた無機ヨウ素除去に関する4試験の結果をまとめた。格納容器スプレイによる無機ヨウ素除去試験では、初期スプレイによる気相ヨウ素濃度の減衰速度および長時間スプレイ後の無機ヨウ素の気液分配係数が重要となる。試験は、初期の気相ヨウ素除去速度を求める試験と平衡時の無機ヨウ素気液分配係数を求める試験に分けて実施した。スプレイによるヨウ素除去の効果は、純水スプレイのpH値に大きく影響されることがわかった。試験の結果は、MIRA-PBコードによる結果と比較され、また実炉の格納容器スプレイの効果をDose Reduction Factorを用いて説明した。
田中 貢; 渡辺 博典; 橋本 和一郎; 元木 保男; 成冨 満夫; 西尾 軍治; 木谷 進
Nuclear Technology, 54, p.54 - 67, 1981/00
被引用回数:6 パーセンタイル:62.78(Nuclear Science & Technology)軽水炉格納容器スプレイの冷却効果および放射性ヨウ素の水洗除去効果には、スプレイノズルによって生成される液滴の粒径分布および格納容器内でのスプレイ液の噴霧状態が大きな影響を及ぼす。そこで、「格納容器スプレイ効果実証試験結果を評価するため、更にそれらの結果を用いて計算コードの開発・検証を行うため、軽水炉格納容器スプレイノズルの流量曲線(流量対圧力)、噴霧量分布、および粒径分布を実測した。ついで、それらの実測値を用いて、計算コードCONDENSEにより、実炉(PWR、BWR)格納容器スプレイの冷却効果を証価した。
西尾 軍治; 田中 貢; 橋本 和一郎; 元木 保男; 成冨 満夫; 木谷 進
Nuclear Technology, 54, p.68 - 86, 1981/00
被引用回数:1 パーセンタイル:24.41(Nuclear Science & Technology)想定事故時に作動する格納容器スプレイのヨウ素除去挙動を把握する計算コードCOSMO(Containment Spray Model)をBWR,PWR,ICRを対象にして作成した。この計算コードは格納容器の内部を数個のセグメントに分割したマルチコンパートメントモデルであり、オプションにより炉型を選択できる機能をもっている。 この論文では、COSMOを用いてモデル格納容器スプレイ効果実証試験の結果を検証し、妥当な結果を得た。また、BWR,PWRそしてICRの仕様に近い値を用いて仮想事故時の格納容器スプレイによるヨウ素除去計算を実施した。
大畑 勉; 松井 浩; 成冨 満夫; 吉田 芳和
JAERI-M 8158, 10 Pages, 1979/03
ALAPの数量化に伴い、環境中の低濃度ヨウ素のモニタリング法を確立する必要がある。低濃度ヨウ素のモニタリング法を確立する一環として、今回、環境中の安定ヨウ素濃度領域のヨウ化メチルを用いて、TEDA添着活性炭の捕集効率を調べた。試験は、ジメチル硫酸を用いてCHIを発生し、発生されたヨウ素を、5%TEDAを添着した活性炭を20cm/secの流速で10~60min間捕集することによって行った。その結果、粒度の異なる3種類の添着活性炭(厚さ1cm)のCHIに対する効率は、50メッシュで99%以上、30メッシュで約99%そして8メッシュでは90%前後の一定値となり、試験した濃度範囲ではいずれの活性炭の捕集効率も濃度依存性のないことが認められた。
大畑 勉; 松井 浩; 村田 幹生; 成冨 満夫; 池沢 芳夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(11), p.510 - 515, 1974/11
被引用回数:0カスケード・インパクタの簡便な校正法として、本郷らによって開発された粒度分布の評価法(2ステージ法)を用いて、捕集効率関数を決定する方法を明らかにした。粒径4.5mの試験粒子を用いて、ユニコ・カスケード・インパクタに対する関数の定数、=0.36、=1.46が得られた。また、2・3の麈挨によって、定数の妥当性を確認し、空気が学的質量中央径と幾何標準偏差はともに10%程度の誤差で評価されることがわかった。
吉田 芳和; 成冨 満夫; 村田 幹生
日本原子力学会誌, 16(9), p.478 - 485, 1974/09
Na冷却高速増殖炉(LMFBR)における空気汚染モニタリング方式は他の原子炉のそれと本質的には同じと思われるが、核分裂生成物を伴なったNaエアロゾルが空気汚染モニタリングの対象となる点で異なる。LMFBRの空気汚染モニタリング技術を確立するため、冷却材の漏洩などによって生ずるNaエアロゾルの挙動、Naエアロゾル中における核分裂生成物とくにヨウ素の挙動に関してレビューし、それらの空気汚染に対するモニタリング技術について述べた。また放射性ヨウ素以外の核分裂生成物や腐蝕生成物の場合についても触れた。
成冨 満夫; 村田 幹生; 吉田 芳和
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(8), p.345 - 348, 1974/08
被引用回数:0従来の空気汚染モニタリング技術では困難である放射性ナトリウムエアロゾル中の放射性ヨウ素の検出、定量を容易にするため、アーク放電中で起るエアロゾルの分解とそれに続く化学反応を利用してナトリウムとヨウ素の分離捕集を試みた。この報告はその予備試験の結果について述べたものである。ナトリウムは100%の効率で繊維濾紙(HE-40濾紙)に捕集され、ヨウ素はその80~90%がナトリウムと分離して活性炭含浸濾紙(CP-7濾紙)に捕集される。さらにヨウ素の分離捕集効率はエアロゾルの発生および空気雰囲気の湿度条件にあまり影響されなく、非常に再現性がよい。また、アーク放電により生成される粒子状ナトリウム化合物とガス状ヨウ素はそれぞれX線回折とMay Packサンプラで定性的に分析し、分離捕集の機構について議論した。
吉田 芳和; 成冨 満夫
保健物理, 9(4), p.233 - 241, 1974/04
本総説は、原研を始め緒外国において発表された論文を基にして、放射性浮遊ヨウ素のモニタリング技術に関して述べたものである。1)現場のモニタリングにおいて遭遇する浮遊ヨウ素の性状2)モニタリング用捕集材とその性能3)性能の改善法4)試料測定およびサンプリングを中心としたモニタリングの実際。さらに、軽水型発電炉および燃料再処理施設から排出される放射性ヨウ素の環境モニタリングにおける問題点について言及した。
村田 幹生; 成冨 満夫; 吉田 芳和; 国分 守信
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(2), p.65 - 71, 1974/02
被引用回数:10空気中に放出されたNa微粒子が空気中の酸素、水蒸気および炭酸ガスと反応して、その粒度、物理形態が変化する状態を明らかにした。また空気汚染モニタリングの観点から、Naエアロゾルを集塵用炉紙による捕集に適した形態に変えるためにはサンプリング空気を加熱するし、湿度を低下させる方法が有効であることがわかった。これらの結果を合わせて報告する。
成冨 満夫; 吉田 芳和; 福田 整司
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(5), p.292 - 300, 1973/05
放射性浮遊ヨウ素のモニタリングに当って、その捕集材である活性炭濾紙およびカートリッジの捕集効率は、ヨウ素の化学的な性状、サンプリング時の雰囲気条件などに著しく影響される。実際のサンプリングではこれら条件が相互に影響しあって、再現性のある高い捕集効率を得ることが極めて困難である。ここでは、最も過酷な条件と考えられる湿度および性状の浮遊ヨウ素に対する活性炭捕集材の性能改善について、空気加熱法と沈着活性炭法とを比較した。空気加熱法はサンプリングする空気を70°~90Cの範囲の温度に加熱して、活性炭への水蒸気吸着を除去することによりヨウ素の吸着を堅固にするものである。その結果、空気加熱法は沈着法より優れており、捕集性能に影響する種々の因子に対する捕集効率の依存性が一挙に解決され、かつ再現性のある高い捕集効率が得られることが分った。
成冨 満夫; 福田 整司
空気清浄, 10(2), p.79 - 94, 1972/06
原子炉事故時に放出される核分裂生成物を吸入摂取した時に受ける内部被曝線量の中では放射性ヨウ素によるものが支配的であることから、浮遊性ヨウ素の捕集とその空気中の濃度評価に関する技術開発が1960年頃より各国で広く取りあげられた。
成冨 満夫; 福田 整司
JAERI-M 4803, 11 Pages, 1972/04
放射性沃素捕集の目的で開発した活性炭カートリッジおよび活性炭濾紙の補修性能を改善するために、各種の化学物質を添着し、化学処理プラントから排出される放射性沃素を用いて比較実験を行なった。TEDAまたはSnIを添着した活性炭においては、捕集性能は著しく向上し、14時間サンプリングにおいても活性炭力ートリッジで85%以上、括性炭濾紙で80%の捕集効率が得られた。一方KIおよびKSCNを添着した場合はほとんど捕集効果は認められなかった。また、再処理プラントにおいては、排気系にNOxやDBP等が存在するため、添着物質の分解等により、添着効果が滅殺されることが分った。この報告では、沃素製造施設および再処理試験施設で行なった性能試験の結果を述べるとともに、沃素捕集に対する添着物質の有効性について論及する。
古田 敏城; 成冨 満夫; 原田 康典
保健物理, 6(3), p.149 - 151, 1972/00
トリチウムによる空気汚染は重水炉,加速器等の施設においてしばしば発生するが,大量のトリチウムガスを取扱う加速器施設においては,汚染濃度分布や時間的変化の複雑さのため,内部被曝管理上特に問題となる。ここで述べるV.D.G.においても次に示す特殊な問題がある。
松井 浩; 村田 幹生; 大畑 勉; 成冨 満夫; 吉田 芳和
放射性エアロゾル専門研究会報告書, p.21 - 25, 1972/00
空気汚染モニタリング技術の開発研究において,エアロゾル濃度および粒度の測定装置の校正や測定評価上の問題を検討するには,特性上安定したエアロゾル発生装置が必要とされる。