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五十嵐 明則*; 戸嶋 信幸*; 白井 稔三
Physical Review A, 50(6), p.4951 - 4955, 1994/12
被引用回数:32 パーセンタイル:82.79(Optics)t+dの低エネルギー衝突におけるミューオン移行と弾性散乱を超球座標結合チャネル法により研究した。断面積の収束値を求めるために多くの閉チャネル間の結合を考慮した。多数のavoided-crossingsでの特異的ふるまいを示す結合による連立微分方程式を解く方式としてdiabatic-by-sector法と通常の断熱基底展開法を組み合わせた方式を新しく考案した。独立原子極限でn=2の励起状態に帰属する断熱状態がミューオン移行にかなり寄与することが分った。Fukuda等による計算[Phys.Rev.,A41,145(1990)]と他の計算との間の二倍のズレは、これらの励起状態との結合を考慮することにより解決された。
五十嵐 明則*; 戸嶋 信幸*; 白井 稔三
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 27, p.L497 - L501, 1994/00
被引用回数:35 パーセンタイル:92.73(Optics)低エネルギー領域における、反陽子・ポジトロニューム衝突による反水素生成過程の断面積を、超球座標緊密結合法を用いて計算した。反水素の原子状態n=1-4、及びポジトロニュームの原子状態n=1-3に、漸近的に収束する断熱基底を陽に取り込み、大がかりな散乱波動関数の展開を行った。今回の反水素生成断面積は、MitroyとStelbovicsのユニタリー化されたボルン近似(J.Phys.B:At.Mol.Opt.Phys.27(1994)L79)による結果との間にかなりの差異が見られる。生成断面積のエネルギー依存性については、衝突エネルギーが低くなるにつれて、より顕著な不一致を示した。標的原子であるポジトロニュームのPs(2s)、Ps(2p)からの生成断面積は、基底状態に対する生成断面積と比べ、1ケタ以上大きくなることを確認した。