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Podolyk, Zs.*; Steer, S. J.*; Pietri, S.*; Xu, F. R.*; Liu, H. J.*; Regan, P. H.*; Rudolph, D.*; Garnsworthy, A. B.*; Hoischen, R.*; Grska, M.*; et al.
Physical Review C, 79(3), p.031305_1 - 031305_4, 2009/03
被引用回数:35 パーセンタイル:86.28(Physics, Nuclear)核子あたり1GeVのエネルギーを持つPbビームによる核破砕反応により、中性子過剰核Osを生成した。核異性体から放出される線の観測を行い、基底状態回転準位がオブレート変形状態であることがわかった。また、オスミウム同位体の変形構造は、急激なプロレート変形からオブレート変形への変化によって特徴付けられ、このことは、白金同位体で知られているゆっくりとした変化とは対照的であることを明らかにした。
Garnsworthy, A. B.*; Regan, P. H.*; Cceres, L.*; Pietri, S.*; Sun, Y.*; Rudolph, D.*; Grska, M.*; Podolyk, Z.*; Steer, S. J.*; Hoischen, R.*; et al.
Physics Letters B, 660(4), p.326 - 330, 2008/02
被引用回数:25 パーセンタイル:79.09(Astronomy & Astrophysics)Agビームの破砕反応におけるアイソマー崩壊の線測定により、中性子数と陽子数が同じNbとTc原子核の低励起状態の核構造を明らかにした。NbとTc原子核は、これまでに内部崩壊が観測された最も重いの奇々核である。NbとTc原子核の準位様式は、2重閉殻核NiとSn核の間にあるN=Z核の原子核形を明らかにし、を持つ奇々核の状態がエネルギー的に優位であることを支持する。射影殻模型との比較により、Nbの崩壊は、荷電スピンが変化することによるアイソマーとして解釈される。
Podolyk, Zs.*; Steer, S. J.*; Pietri, S.*; Werner-Malento, E.*; Regan, P. H.*; Rudolph, D.*; Garnsworthy, A. B.*; Hoischen, R.*; Grska, M.*; Gerl, J.*; et al.
European Physical Journal; Special Topics, 150(1), p.165 - 168, 2007/11
被引用回数:11 パーセンタイル:55.68(Physics, Multidisciplinary)Pbの核破砕反応を用いて多数の特殊な原子核を生成した。アイソマー崩壊の後に遅延線を測定し、励起状態の核構造研究を行った。その結果、中性子数126を持つ中性子過剰核Ptの励起状態について初めての実験的な情報を得ることができた。また、既に報告されているTb and Gdの and アイソマーからの崩壊線を観測した。これらのアイソマーは、核破砕反応で生成した最も高いdiscreteな励起状態であり、本手法を用いることにより、高スピン核構造研究の新たな展開が可能になると考えられる。
Pietri, S.*; Regan, P. H.*; Podolyk, Zs.*; Rudolph, D.*; Steer, S. J.*; Garnsworthy, A. B.*; Werner-Malento, E.*; Hoischen, R.*; Grska, M.*; Gerl, J.*; et al.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 261(1-2), p.1079 - 1083, 2007/08
被引用回数:94 パーセンタイル:98.43(Instruments & Instrumentation)ドイツGSIにおけるRISING実験の最初の結果について報告する。本実験では、核子あたり1GeVの高エネルギーイオンによる核破砕反応を用いてベータ安定線から遠く離れた不安定核を生成する。105台の独立な結晶から成るRising静止ビームの線分光器を用いて、ナノ秒からミリ秒の半減期を持つアイソマーからの崩壊線の測定を行う。本稿では、Rising実験の目的、測定器、最初の実験結果、及び将来計画について紹介する。
Regan, P. H.*; Garnsworthy, A. B.*; Pietri, S.*; Caceres, L.*; Grska, M.*; Rudolph, D.*; Podolyk, Zs.*; Steer, S. J.*; Hoischen, R.*; Gerl, J.*; et al.
Nuclear Physics A, 787(1), p.491c - 498c, 2007/05
被引用回数:43 パーセンタイル:90.74(Physics, Nuclear)Pbの核破砕反応を用いてN126を持つ中性子過剰核を生成した。反跳質量分析器を用いて生成核種の分離を行い、アイソマーからの崩壊線をゲルマニウム検出器により測定した。その結果、N=126閉殻核である中性子過剰核Ptの励起状態に関する核構造情報を得た。実験結果とシェルモデル計算の結果について報告する。
Doornenbal, P.*; Reiter, P.*; Grawe, H.*; 大塚 孝治*; Al-Khatib, A.*; Banu, A.*; Beck, T.*; Becker, F.*; Bednarczyk, P.*; Benzoni, G.*; et al.
Physics Letters B, 647(4), p.237 - 242, 2007/04
被引用回数:34 パーセンタイル:86.95(Astronomy & Astrophysics)ドイツ重イオン研究所(GSI)でCaの第一励起状態からの脱励起線を初めて測定した。その励起エネルギーは、3015(16)keVであることがわかり、鏡像核であるSの励起エネルギーよりも276keVも低いことがわかった。殻模型により理論的にこれら両者の構造を調べたところ、殻を仮定した模型空間でよく説明されることがわかった。この鏡像核の大きなエネルギーのずれは、クーロン力によるトーマスエルマン効果であると考えられ、それを現象論的に取り入れた殻模型計算によりこの領域のミラー核のエネルギーシフトがよく説明されることがわかった。
永松 武彦*; 池田 則生*; 永井 保弘*; 斉藤 正行*; 工藤 敏*; 明石 孝行*; 重野 未来*
JNC TJ7440 2001-033, 1076 Pages, 2000/03
岐阜県瑞浪市土岐町地内において,広域地下水流動研究を目的として孔長1,010.00mのDH-11号孔が掘削された。本報告書は,地表から地下深部までの地質構造,水理学的・地球化学的特性を把握するためにDH-11号孔で実施された調査の結果をまとめたものである。実施した主な調査項目は次の通りである。1.岩芯の採取・記載 2.岩芯室内試験 3.物理検層(一般検層7項目・フローメーター検層) 4.ボアホールテレビ計測 5.水理試験(間隙水圧・透水性係数測定・透水試験・揚水試験) 6.原位置における物理化学パラメーター測定 7.地下水の採水 8.地下水分析 この調査の結果,以下のことが明らかとなった。・DH-11号孔の地質は,孔口から深度44.00mまでが砂礫主体の瀬戸層群,深度44.00mから265.10mまでが砂質泥岩,砂泥互層,礫岩主体の瑞浪層群により構成されている。さらに,深度265.10mから孔底1,012.10mまで 土岐花崗岩類に属する斑状・中粒黒雲母花崗岩が主体である。深度255.60265.32m,深度281.48 294.34m,296.63317.97m間および645.97657.08m間で粘土化・緑泥石化変質・破砕が著しい。また,深度381.99440.06m間には傾斜角60度70度の割れ目が卓越している断層破砕帯が存在する。さらに,深度890m以深には6585度以上の高角度の開口割れ目が存在し,掘削中に全量逸水が発生した。削終了時には,孔内水位は地表下84mまで低下した。水理試験(揚水試験)は,この水位では水中ポンプの揚程限界を超え実施不可能となったため,核燃料サイクル開発機構担当者との打合せにより,JFT-1000揚水試験装置 の 揚水ポンプとケーシングロッドの一部を改良し透水性を評価した。掘削時には,深度56.50m,66.70m,71.30m,739.30m,750.70mの5ヶ所で1166L/min(全量)の逸水が生じた。・深度317m以深の10箇所で実施された水理試験結 果によると,透水係数の最大値は深度392.50468.00m間の5.7710^-7m/secである。2ヶ所の透水係数が10^-9m/secより小さく,特に深度817.8m以深の透水性は,10^-10m/secと極めて低い難透水性であった。・地下水の採水
永松 武彦*; 池田 則生*; 永井 保弘*; 斉藤 正行*; 工藤 敏*; 明石 孝行*; 重野 未来*
JNC TJ7440 2001-032, 1047 Pages, 2000/03
岐阜県瑞浪市大湫地内において,広域地下水流動研究を目的として孔長1,010.00mのDH-10号孔が掘削された。本報告書は,地表から地下深部までの地質構造,水理学的・地球化学的特性を把握するためにDH-10号孔で実施された調査の結果を取りまとめたものである。実施した主な調査項目は次の通りである。1.岩芯の採取・記載 2.岩芯室内試験 3.物理検層(一般検層7項目・フローメータ検層) 4.ボアホールテレビ計測 5.水理試験(間隙水圧・透水計数測定・透水試験・揚水試験) 6.原位置における物理化学パラメーター測定 7.地下水の採水 8.地下水分析 この調査の結果,以下のことが明らかになった。・DH-10号孔の地質は,孔口から孔底まで土岐花崗岩類に属する斑状・粗粒の黒雲母花崗岩を主体とする。深度255.60m265.32m,深度281.48294.34m,296.63317.97m間および645.97657.08間で粘土化・緑泥石化変質・破砕が著しい。また,深度381.99440.06m間には傾斜角60度70度の割れ目が卓越している断層破砕帯が存在する。さらに,深度890m以深には,6585度以上の高角度の開口割れ目が存在し,掘削中に全量逸水が発生した。掘削終了時には,孔内水位は地表下256.90mまで低下し,水理試験(揚水試験)は,この水位では水中ポンプの揚程限界を超え実施不可能となった。このため,核燃料サイクル開発機構担当者との打合せにより,段階注水試験,JFT-1000type2.0による水位測定を実施し,孔井全体の透水性を評価した上で,深度839mまでをセメンチング,主要割れ目を閉塞した。水井戸からの地下水の掘削用ポンプにて注水し,水位を付近まで上昇させた。その後,仮4"ケーシング抜管,物理検層,BHTV測定,採水試験を実施した。掘削時には,深度10.30m,121.60m,156.96m,222.10mおよび894.0mの5ヶ所で3072L/min(全量)の逸水が生じた。・深度46m以深の9箇所で実施された水理試験結果によると,透水係数の最大値は深度46.5061.50m間の1.0010-5m/secであり,4ヶ所の透水係数が10-8m/secより大きい。特に深度894.0m以深の区間での透水性は非常に大きく,掘削中に水位を200m以上も
早川 岳人*; J.Lu*; 古野 興平*; 古高 和禎*; 橋本 奈美*; 斉藤 武彦*; 小松原 哲郎*; 大島 真澄; 初川 雄一; 静間 俊行*; et al.
Z. Phys., A, 357(4), p.349 - 350, 1997/00
原研タンデム加速器を用いてCsの核構造の研究を行った。タンデム加速器を用いてBイオンを加速して、SnにPbを蒸着した薄膜に照射して、核融合反応を引き起こす。生成された原子核は、高い励起エネルギーと大きな角運動量を持つ励起状態にある。励起状態にある核は安定状態では存在しない様々な形状、運動状態を持つ。原子核が冷える過程で放射される線をミニクリスタルボールを使って測定し、励起状態を観測した。この実験によって初めてCsから放射される線を測定し、かつ、形状の異なる4種類の回転状態を測定した。なお、この研究は筑波大学との共同研究である。