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橋倉 宏行*; 斎藤 伸三; 岡 芳明*; 柳沢 一郎*; 大友 正一
JAERI-M 9142, 49 Pages, 1980/10
NSRRの実験孔内に実験用カプセル及びアルミニウム減速層を挿入した場合の実験孔内の中性子束及びガンマ線量率分布を測定した。ニ次元輸送計算コードTWOTRAN-IIによりこれらの値を計算により求め相互比較した。実験孔内に実験用カプセルを挿入した場合、無挿入の場合と比較して中性子束は約1/10、線量率は1/2~1/3低くなり、アルミニウム減速層の場合には中性子束線量率とも1/4~1/5の低下であった。また、二次元輸送計算の結果、実験孔内がポイドの場合は中性子反応率、線量率とも場所によっては実験値と100%以上異なるが、アルミニウム減速層挿入の場合には約50%の誤差の範囲内で両者は一致した。
斎藤 伸三; 岡 芳明*; 橋倉 宏行*; 柳原 敏; 大友 正一; 久我 弘之*; 小野 寛*
JAERI-M 8474, 52 Pages, 1979/10
NSRRの実験孔内における中性子束、中性子スペクトル及びガンマ線量率を測定し評価した。その結果、炉心中央位置における熱中性子束は3.510n/cm・sec/Watt、ガンマ線量率は1.410R/h/Wattであり、これらは設計計算時の値と良い一致を示した。ただし、ガンマ線のバックグラウンドとして700~800R/hの線量率がある。中性子スペクトルはかなり硬くカドミウム比で2~4であり、また炉心から離れるに従い中性子の方向性が顕著である。N/比は10~10n/cm・sec/R/hでやや小さく、比較的小さな鉄製の散乱体を置くことによりこの値は数倍となる。放射線によるフィルムの感光は、ガンマ線量では1~2R以下、中性子量では10n/cm以下であればその影響は少ないことがフィルムの退射実験より判明した。
斎藤 宏行; 古澤 和也*; 長澤 尚胤; 玉田 正男; 土橋 敏明*
no journal, ,
デオキシリボ核酸(DNA)は発ガン性物質をインターカレーション(選択的挿入)によって吸着する。この吸着機能を利用し発がん性物質の浄化材として応用するために、DNAと放射線橋かけ型タンパク質である牛血清アルブミン(BSA)を用いて、DNA含有ゲルを線照射により合成した。ゲル分率,膨潤度並びに発ガン性のモデル物質であるアクリジンオレンジの吸着特性について調べた。10%のBSA水溶液にDNAを含有量0.5%になるようにブレンドし、線照射した結果、線量の増加に伴いゲル分率が増加する傾向が見られ、120kGy以上では80%前後のゲル分率となった。また、ゲル化し始める線量を比較するとBSA単独ゲルは100kGyでゲル分率が20%となるが、BSA/DNAゲルは同線量で80%となりゲル化が促進した。一方、膨潤度は線量の増加とともに減少する傾向が見られ、100kGyでは乾燥ゲル1gに対して約100倍吸水した。ほぼ同等の膨潤度(約150膨潤ゲルg/乾燥ゲルg)を有するBSAゲル,BSA/DNAゲルを用いて、アクリジンオレンジ吸着特性を評価した。DNAが増加するにつれて吸着量も増加し、DNAが1.0%含有すると約3倍(0.006g)吸着し、膨潤度が25から150に増加すると、吸着量は約2倍向上することがわかった。以上のことから線照射により合成したBSA/DNAゲルのDNA含量,膨潤度を変化させることにより、発ガン性物質の吸着量を制御した浄化材を作製できることを見いだした。