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大坪 章; 岡田 敏夫; 高橋 伸友; 佐藤 和二郎; 服部 直三
Journal of Nuclear Science and Technology, 36(6), p.522 - 534, 1999/00
被引用回数:8 パーセンタイル:53.67(Nuclear Science & Technology)「常陽」MK-I炉心燃料被覆管に発生した擦り痕の発生原因について、「常陽」と米国EBR-II炉での擦り痕発生データ及び炉外試験データを参考にして考察した。その結果、燃料集合体中のナトリウム温度分布と、燃料ピン温度の分布の不一致に起因する集合体周辺ピンの熱湾曲量の時間的変化(熱流力振動と呼ぶ)が原因と考えるに至った。この熱流力振動を表現するモデルを作成し、更に燃料被覆管とワイヤ間の接触面での剪断力と垂直力を指標とする擦り痕発生条件の評価図を作成した。この評価図では、現在までの数基の高速炉の燃料ピンに関して、擦り痕発生領域を明確に示すことができた。
服部 直三; 林 謙二
Nuclear Technology, 72(1), p.105 - 116, 1986/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)None
服部 直三; 林 謙二
日本原子力学会誌, 26(12), p.1062 - 1071, 1984/12
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)None
布留川 修*; 井口 達郎*; 古谷 章; 服部 直三
Proceedings of 3rd International Conference on Liquid Metal Engineering and Technology in Emergy Production, 0 Pages, 1984/00
ナトリウム自由液面上部のカバーガス空間における、放射及び自然対流の共存する熱伝達について実験的研究を行った。ナトリウム液面からミストの存在するカバーガス空間を通し、上壁へ輸送される熱量が測定された。液体ナトリウム及びミストの付着したステンレス鋼の熱放射率ならびにミスト空間の熱放射特性などの物理量も平行して測定された。これらの物理量測定値を基に簡易な伝熱量解析法が提案された。伝熱量測定値と解析結果とは比較的良く一致した。
佐々木 修一; 西沢 賢一*; 姫野 嘉昭; 服部 直三*; 井口 達郎*
PNC TN941 81-06, 75 Pages, 1981/01
高温で長時間使用されるナトリウム試験施設では粒状不純物が特定場所に堆積する。同様なことはFBRの冷却系でも起こり,特に一次系では放射性腐食生成物の堆積は周囲の放射線レベルを増加させることが考えられる。粒状不純物に関しては,これまで断片的な実験情報が得られているのみで系統的なR&Dは行われていない。従ってFBRの冷却系でこれら粒状不純物が,いかなる挙動を示すかは明らかではなかった。ここでは粒状不純物の成分組成,濃度,粒径分布およぴ捕集方法に関する情報を得る目的で一連の試験を行った。捕集手段として機械的な方法であるメッシュフィルタと電磁気的な方法である磁気フィルタを用いた。本試験結果を要約すると以下の通りである。使用した試験装置の粒状不純物濃度は15ppbで,ループ主循環系の流速に強く依存し,粒子の沈降が濃度を支配する。厳密な粒径分布の測定は今後の課題であるが,捕集された粒状不純物の粒径は50mからサブミクロンまでの広い範囲にまたがり,23mにピークが認められた。粒状不純物の主成分はFe(1843%),Cr(4.418%),Mn(49%),Ni(23%),Si(34%)であった。粒状不純物の捕集手段として今回使用したメッシュフィルタ,磁気フィルタはともに有効であった。