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木崎 雅志; 花田 磨砂也; 鎌田 正輝; 田中 豊; 小林 薫; 笹尾 真実子*
AIP Conference Proceedings 1097, p.344 - 352, 2009/03
大面積・多孔型電極を用いた加速管中で発生する剥離電子の軌道を水平方向の磁場の非一様性を考慮して3次元計算コードを用いて計算した。水平方向の磁場の非一様性により電極の外側で発生した剥離電子が接地電極で失うエネルギーは電極中央で発生した剥離電子が接地電極で失うエネルギーの2倍以上になることがわかった。ただし、接地電極全体の熱負荷は、磁場の非一様性が顕著に現れる領域が負イオンビームの引き出し面積に比べ小さいことから一様な磁場を仮定した場合の熱負荷の1.25倍であった。
小山田 六郎; 武田 卓士; 木崎 実; 田中 勲; 小向 文作; 森田 守人; 小畑 雅博
JAERI-M 9155, 82 Pages, 1980/11
JMTRの圧力容器は少なくとも20年間の使用に耐えることを目標として設計された。JMTRは1969年に稼動開始しているので、あと9年後に目標とした耐用年数の期限に達することになる。それ故、JMTRの寿命の見直しを行い、さらに今後少なくても30年の寿命を有するとの検討結果を得た。寿命の検討作業と並行して、新材料試験炉の概略検討を行なった。すなわち、PCI、ATWS試験、核融合炉用材料照射及びトリチウム生産など現JMTRでは能力上応じ切れない照射要求があり、新材料試験炉の増設の必要性が指摘されているからである。
木崎 実; 酒井 陽之; 須藤 健次; 宇井 泰紀; 大内 正博
JAERI-M 6355, 64 Pages, 1976/01
高温ガス炉用の構造材料候補材であるハステロイX、インコネル600、インコネル625、インコネルX750、インコロイ800、インコロイ807についてそれぞれの試料履歴を整理してJMTR照射材および非照射材の顕微鏡組織写真を紹介した。いずれも800Cから1000Cの高温照射後、室温および高温で引張試験を行なッたものであり、それぞれの材料に対する金相試験に当って蓄積した技術的経験について述べ、特にエッチング方法を確立した。
木崎 雅志; 花田 磨砂也; 鎌田 正輝; 田中 豊; 笹尾 真実子*
no journal, ,
高出力のビームをプラズマに長パルス入射する際の課題の一つは負イオン加速器の電極熱負荷である。電極熱負荷はおもに加速途中の負イオンから剥離した電子の一部が加速管内に形成された磁場により偏向され電極に衝突することに起因することが、これまでの負イオン源の開発研究によって明らかにされている。これまでの開発研究では、電極中央部の磁場が一様な領域における電子の挙動は詳しく調べられているが、磁場が不均一である実際の大面積イオン源内の電子の挙動については十分に調べられていない。本研究では、世界最大の大面積電極を有するJT-60U負イオン加速器内の剥離電子の軌道について詳細に調べた。その結果、電極中央部では磁場が相対的に大きく、剥離電子が磁場によって大きく偏向されるために、剥離した位置に近い電極に衝突する。電極端部では、磁場が相対的に小さく、剥離電子の磁場による偏向量が小さく、剥離した位置に近い電極に衝突することなく、下流に設置されている電極に衝突する。このために、電極端で発生した電子のパワー損失は、第二加速電極と接地電極においては、電極中央で発生した電子に比べて2倍以上高くなることがわかった。